3.0
国立国際美術館「ノー・バウンダリーズ」+コレクション展「Undo, Redo」
久しぶりに来た。ここの展示室は落ち着きがあって良い。地下だから?
(入れ物としては、お隣りはあまり好きじゃない。)
ワケのわからんのも多いけど、やっぱ現代美術はええな。
作家さんのオーラ強し。
美術館・展覧会情報サイト アートアジェンダ - 日本全国321の美術館・博物館と626の開催中&開催予定の展覧会をご紹介中!
私たちの社会には、さまざまなバウンダリー(境界)が存在します。国境や土地の境界など物理的なものから、心理的、社会的、文化的なものまで多岐にわたり、私たちの行動、思考、価値観を形成する輪郭になります。今日の物理的・社会的な境界はグローバル化やテクノロジーの進化によって様変わりしていますが、その一方で新たな分断や排除を生み出しています。
こうした現代社会において、アーティストは作品や表現活動を通じアイデンティティ、文化、ジェンダー、物理的空間や時間など、社会において概念化された境界を軽やかに超越し、多様な価値観が交差する場を創出しています。
「ノー・バウンダリーズ」展と題した本展覧会では、国立国際美術館が所蔵する20 余名の国内外で活躍する現代美術作家による作品を通して、現代社会におけるさまざまな「境界」をテーマに、私たちの日常や価値観がいかに形成されているのかを可視化するとともに、私たちが「境界」と呼ぶ既存の枠組みを解体し、新たな視座の提示を試みます。展覧会を通して、鑑賞者が既成概念を超え、多様性や共生の価値を再認識する機会となることを目指します。
◆ 出品作家 ※変更となる場合があります
クリスチャン・ボルタンスキー、フェリックス・ゴンザレス=トレス、廣直高、鎌田友介、マイク・ケリー、キム・ボム、松井智惠、三島喜美代、ミヤギフトシ、森村泰昌、アリン・ルンジャーン、カリン・ザンダー、シンディ・シャーマン、田島美加、田中功起、ヴォルフガング・ティルマンス、ヤン・ヴォー、エヴェリン・タオチェン・ワン、ミン・ウォン、山城知佳子、やなぎみわ
| 会期 | 2025年2月22日(土)~2025年6月1日(日) |
|---|---|
| 会場 |
国立国際美術館
|
| 住所 | 大阪府大阪市北区中之島4-2-55 |
| 時間 |
|
| 休館日 |
月曜日 月曜日、2月25日、5月7日 ※ただし2月24日、5月5日は開館 |
| 観覧料 | 一般 1,200円(1,000円) 大学生 700円(600円)
|
| TEL | 06-6447-4680 (代) |
| URL | https://www.nmao.go.jp/events/event/20250222_noboundaries/ |
3.0
久しぶりに来た。ここの展示室は落ち着きがあって良い。地下だから?
(入れ物としては、お隣りはあまり好きじゃない。)
ワケのわからんのも多いけど、やっぱ現代美術はええな。
作家さんのオーラ強し。
5.0
前回よく観なかった映像作品目的で再訪。
田中功起「だれかのガラクタはだれかの宝物」(前回見た時とタイトルが修正されていた)。現代アートでは、「これはアートなのか?」という作品が高額で落札されたり美術館に展示されたりすることによって、「あぁこれもアートなのか」と私たちは鑑賞する。が、そういった権威からのお墨付きがない「作品」を私たちは評価できるのか?(私たちは出品者が家の近所で拾ってきたヤシの葉を購入できるのか?)という、アートと私たちの乖離のようなものを感じた。
朝一で行ったにも関わらず結構人がいて、さすが国立国際美術館、と思った。が、他のお客さんの様子を見ていると、映像作品の前に座って動画の音声が流れるヘッドホンをつけているのに、俯いてスマホをいじっている。昨今の私たちは動画を片手間で観る。かく言う私も、鑑賞前に作品の時間を確認していた。この作品はどのくらいで終わるのか? 自分の好きな速度で鑑賞できる小説や絵画と違って、映像作品は鑑賞者に一定時間画面の前へ縛りつけることを求めてくる。この作品は私の時間をどれだけ拘束するのか? 「アート」かどうか分からないものを金銭で購入するのは一瞬で終わるが、「アート」かどうか分からない映像を鑑賞するのは時間がかかる。そうなると、横にこれがどういう作品なのか説明しているキャプションがあるのに、30分以上の映像を鑑賞するのは躊躇してしまう。もちろん、キャプションを読むのと映像を鑑賞するのは全く違う体験というのはわかるのだが。結局、映像は2作品しか鑑賞せず、自分が現代の映像の鑑賞様式に毒されていることをしみじみと感じてしまった。反省。
ヤン・ヴォー「無題」と、フェリックス・ゴンザレス=トレス「無題」(ラスト・ライト)が同じ場所に展示してあった。生を表しているらしいゴンザレス=トレスの電球の連なりがヤン・ヴォーの作品の鏡面に映っていて、とても美しかった。
3.0
没入するのがなかなか難しい内容の展覧会だった。
「境界」とは何か。それは私たちを縛るものなのか。あるいは、「越境」という喜びを与えてくれるものなのか。アートはもっぱら越境のおもしろさや可能性を示唆してきたし、作品を通じて時間も国境も越えるアーティストたちは、存在そのものがそれを肯定しているかに見える。社会的・文化的・精神的な面での分断がとりわけ露呈している現代においては、たしかに境界は厄介な問題ごとかもしれない。一方で、越境がおもしろいのは境界があってこそでもある。
必ずしも単純明快とはいえない本展の作品たちは、越えがたい境界面でかろうじて戯れているという印象だ。「境界」を解体/脱構築しようとしているのか、はたまた強化/構築しようとしているのか、私にはわからなかった。少なくとも、自分がどのような境界内/外に位置しているか/いたいのかによって、「境界」はその問題の比重や濃淡すら変質していくのではないか。そのようなことは少し感じ取れた。
5.0
とにかく、コロナ以降の国立国際美術館は、企画展面白い。もろもろの不自由さを、逆手にとって、現代美術の面白さと幅広さを、うまく表現してる。今回も、名作の数々に、充実の映像作品。堪能しました。
国立国際美術館、初めて訪問した。屋根が骨組みで、張られたガラスから空がのぞく構造で、エスカレーターで降りていく下まで光が入ってきて海底みたいで気に入った。
予習無しで行ったが、帰ってから確認したら、買っていた現代アートの…readmore
4.0
すべて見ようと思うと、もっと時間的に余裕のある日に来るべきだったとちょっと後悔。
あと、キャプションに全体の時間が記載されていないので、あとどれくらいというのが分からず、事前にリストをチェックしておくべきだったと思いました。
その中で、タイミングが良いのかどうかはわかりませんが、キム・ボムの「海がないと教えられた船」という映像作品、リストを見ると91分44秒、とても長い作品でした。そんなことも知らず、ヘッドホンで聞きながら見ていると、星の明るさの話が大変興味深く、宇宙の話かなと思っているとそれがラストで、最初にもどって映像がスタートすると、先程まで机の上にあった帆船のプラモデルの作成から始まりました。出来上がると、講義が始まり、作品タイトルとあわせて、背景の地図から、今の映像の時代は、地球から海がなくなっていることに気づきました。その後、地球儀が出てきてそれが確定し、作者が考える未来の地球は海がなくなっていました。どうやって海がなくなったと考えたのか、その理由を述べるのを待っていましたが、なかなかその答えらしきものが出ずに、私の時間が来て断念、次の作品に移動しました。
このとき、私は、作品タイトルを「海がないと教えられない船」と勝手に解釈し、海があるから、船が作られ、船の意味も理解できるが、海のない世界では、必要のない船は存在意義自体の理解が難しいとの意味合いと考え、一人で作者の意図を掘り下げていました。作品タイトルは読み間違えたが、意味合いはあっているのかなと今でも思っています。
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿は、
こちらから。ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
大阪府で開催中の展覧会
ミン・ウォン《ライフ・オブ・イミテーション》2009 年 2 チャンネル・ヴィデオ・インスタレーション(HD、カラー、サウンド)国立国際美術館蔵 (C) Ming Wong
エヴェリン・タオチェン・ワン《トルコ人女性たちのブラックベリー》2023 年 油彩、鉛筆、石膏、カンバス 国立国際美術館蔵 (C) Evelyn Taocheng Wang
アリン・ルンジャーン《246247596248914102516 ... そして誰もいなくなった》2017 年 シングルチャンネル・ヴィデオ(HD、カラー、サウンド)国立国際美術館蔵 (C) Arin Rungjang
田島美加《アニマ11》2022 年 黒ガラス、ブロンズ製ジェットノズル 国立国際美術館蔵 Photo by Charles Benton(C) Mika Tajima
ヴォルフガング・ティルマンス《アストロ・クラスト、a》2012年 インクジェットプリント、クリップ 国立国際美術館蔵 (C) Wolfgang Tillmans
ヤン・ヴォー《無題》2019-20年 国立国際美術館蔵 「ヤン・ヴォー ーォヴ・ンヤ」展示風景(国立国際美術館、2020 年)撮影:福永一夫(C) Danh Vo