特別展「ノー・バウンダリーズ」
国立国際美術館|大阪府
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境界の補助線
国立国際美術館、初めて訪問した。屋根が骨組みで、張られたガラスから空がのぞく構造で、エスカレーターで降りていく下まで光が入ってきて海底みたいで気に入った。
予習無しで行ったが、帰ってから確認したら、買っていた現代アートの本に載っている作家が結構いた。
やなぎみわ「My Grandmothers」。写真自体は有名で本などで見たことがあったが、テキストとセットの作品とは知らなかった。写真だけじゃわからない。本も、載せるんだったらテキストも載せてくれ。
田島美加「アニマ」。ガラスの作品だった。最初はよく分からなかったが、展覧会タイトルの「境界」という言葉を思い出すと、確かに2つの塊が接合している作品で、境界がある。田島美加「アールダムーブルモン(クライン・キュラソー)」。上部が赤紫、下部が青紫のグラデーションが描かれている絵画。確かに真ん中に色の境界がある。展覧会のテーマが、鑑賞を手助けしてくれた。
現代アートは、解説がないとよくわからない。普段はキャプションをじっくり読まないが、今回は時間があったので結構ゆっくり読んだ。文字を読むのは時間がかかるが、作品自体は一瞬で見れるものもある。そうすると、キャプションを読んで、作品の「意味」を了解して、作品自体はあまりじっくり見ない、ということが発生してしまう。そうなるのが嫌だから、キャプションをしっかり読むのは苦手なのだが。
田中功起「だれかのゴミはだれかの宝物」。映像作品。田中氏がフリーマーケットに、家の前で拾ったヤシの葉(すなわち無料、すなわちゴミ)などを出品する。その様子を見たお客さんたちの反応が記録された作品である。映像の前で立ってみていると、田中氏と一緒にフリーマーケットの場にいるような気持ちになる。お客さんたちは田中氏に近づいてきて、「これは何に使えるのか」、「これは何か」と聞いてくる。田中氏は、「自分でもよくわからない」、「家の前で拾ったんだ」と説明する。お客さんたちは納得して笑いながら去っていく。私にはこのお客さんたちが、美術館を訪れた私自身のような気がした。
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