3.0
碧南市藤井達吉現代美術館にて
碧南市藤井達吉現代美術館にて。夏目漱石の装幀と新版画しか知らなかったのでポスターデザインや油彩、水彩見れて良かったです。やっぱり装幀素敵でした。アール・ヌーヴォーに和が入った感じがとてもかっこよかったです。
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橋口五葉(はしぐち ごよう)といえば、女性の美しさを柔らかく表現した版画で世界的に知られています。けれども、五葉の手がけた仕事はそれにとどまりません。書籍の装幀やポスター、洋画や日本画とジャンルを超えて多彩に活躍しました。
五葉の仕事の出発点には夏目漱石の『吾輩ハ猫デアル』の装幀があります。漱石は古美術から同時代の英国美術にいたらるまで、美術に深い知識と関心を持ち、自らの小説にも数多くの美術作品を登場させています。五葉は美術学校在学中から漱石と交流を持ち、漱石に認められてその著作の装幀を手掛けるようになります。本展では日本の書斎空間を美しく彩った五葉装幀の世界を、50点近くの書籍により紹介します。
装幀に見られる職人との協業や素材へのこだわり、画面を花々や小動物のモチーフで埋め尽くす華やかな装飾性は、その後の絵画や版画の仕事にも息づいていきます。同時代のヨーロッパの美術潮流であるアール・ヌーヴォーと、琳派や浮世絵などの日本の伝統。それらが、五葉の美意識のもとに融合し、唯一無二の作品世界を生み出しているのです。
本展では、装幀を出発点とした五葉の全仕事により、装飾や美術という枠組みを超えた橋口五葉の豊饒なデザインの世界をお楽しみください。
| 会期 |
2025年5月25日(日)~2025年7月13日(日)
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|---|---|
| 会場 |
府中市美術館
|
| 展示室 | 2階企画展示室 |
| 住所 | 東京都府中市浅間町1丁目3番地(都立府中の森公園内) |
| 時間 | 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30) |
| 休館日 | 月曜日 |
| 観覧料 | 一般 800円(640円) 高校生・大学生 400円(320円) 小・中学生 200円(160円)
|
| TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
| URL | https://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/ |
3.0
碧南市藤井達吉現代美術館にて。夏目漱石の装幀と新版画しか知らなかったのでポスターデザインや油彩、水彩見れて良かったです。やっぱり装幀素敵でした。アール・ヌーヴォーに和が入った感じがとてもかっこよかったです。
4.0
会期末の週末午後に訪問、盛況でした。
新版画の《髪梳ける女》、スティーブ・ジョブズが持っていたことで有名ですが、一本一本まで細密に流麗に描かれる黒髪の美しさは格別で、惹きつけられます。私も好きです。
新版画だけでなく、橋口の仕事が幅広く紹介されています。特に、夏目漱石をはじめとする製本装幀の分野。むしろ、こちらが本展のメイン。
腰高のガラスケースに並べられた出版デザインの展示品は、情趣たっぷり。腰をかがめ、横からのぞいたりして、丹精な仕事ぶりに見入りました。いまどき、書店に並ぶ本の中に、上製本は少なくなったなあ、箱入りは絶滅危惧種だなあ、と、センチメンタルな思いを抱きつつ。
府中市美術館のホスピタリティーを、訪問の度に感じます。
本展では、漱石「吾輩ハ猫デアル」上篇本の表紙に使われた橋口のデザインを、金朱の二色のスタンプを押して作る小粋なお土産あり。また、B5判の図録用に作られた、素敵なデザインのブックカバー・ペーパーも、図録を買わないでも頂戴しました。
首都圏郊外の人口20万人都市の市立美術館として、日頃よりすばらしい取組みをされているように思います。僭越ながら、この企画でこの盛況ぶりは、その証左かと。
4.0
橋口五葉いいですよね、好きな作家です。
夏目漱石や泉鏡花の装幀から始まり、素描、油彩、水彩、日本画、図案、新版画と幅広い画業が楽しめました。
その仕事のいずれもが密接に結び付いていることを紹介したとても丁寧な展示だと思います。
日曜午後で結構賑わっていてイベントがあったようで満員御礼でした。
イベント中はガラッガラになったので普段はそんなに混まないかなと思います。
写真撮影不可。可能スポットあり。図録あり。図録カバーも一人一枚頂けます。
五葉=新版画作家、くらいの認識でしたが多彩な仕事ぶりが面白い良い展示でした。
今年度からぐるパスで割引ではなく入場可能になったのが嬉しい。
3.0
タイトル通り、橋口五葉のデザイン全般にフォーカスした内容なので、版画好きよりデザイン好き、装丁好き、なんなら夏目漱石好きに刺さる展覧会だと思います。
もっとも「吾輩は猫である」の初期デザインはエジプトの猫神みたいで、若干センスを疑う部分もありましたが…。
三越のポスターは保存状態も良く、一見の価値があります。
個人的には素描が良かったですね。『髪を洗う女』は版画より画稿のほうが生々しくて、いまでも売れそうな感じがします。
版画作品については、町田、千葉、府中と同じ作品の展示が続いたので、サラっと流す程度で。
4.0
橋口五葉というと《髪梳ける女》という、新版画といえば必ず引用される美人画の作者という程度の知識しかありませんでした。スティーブ・ジョブズが《髪梳ける女》を購入したことで、話題になって、五葉を知ったというレベルです。ですから漱石の「吾輩ハ猫デアル」の装幀を担当したのが橋口五葉だということも知りませんでした。漱石本の装幀というと津田青楓ぐらいしか知らなかったので、府中市美術館へ。
展示は前半が装幀、後半が画業、最後に新版画という流れ。まず漱石の「吾輩ハ猫デアル」の装幀。出版された1905年(明治38年)当時、25歳で東京美術学校の学生だった橋口五葉が担当したといったあたりから始まります。「猫」が上・中・下の3部作になり、英語版も出版されて、そのすべて五葉による装幀というのが面白い。その後、五葉は漱石作品の装幀を担当するのですが、黒漆塗りとかスエード張りとかなかなか斬新です。
まあ、いろいろと知らなかったことがあるのですが、ちょっと驚いたのが、五葉が1921年(大正10年)に41歳で亡くなったこと。それもスペイン風邪から、中耳炎、脳膜炎と併発して亡くなっていた。五葉の新版画作品が少ないのは、比較的若くして死んでしまったためか、と残念な感じです。
撮影不可、展示替えあり、図録あり、です。
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《此美人》 1911年 鹿児島市立美術館蔵
《孔雀と印度女》 1907年 鹿児島市立美術館蔵
《黄薔薇》 1912年 鹿児島市立美術館蔵
《化粧の女》 1918年 鹿児島市立美術館蔵
《髪梳ける女》 1920年 鹿児島市立美術館蔵
橋口五葉による夏目漱石著作の装幀 個人蔵(千葉市美術館寄託ほか) 撮影:上野則宏
『吾輩ハ猫デアル』上・中・下編(夏目漱石著) 1905~07年 個人蔵 撮影:上野則宏
橋口五葉による泉鏡花著作の装幀 個人蔵(千葉市美術館寄託ほか)撮影:上野則宏
『浮草』(ツルゲーネフ著、長谷川二葉亭訳) 1908年 個人蔵(千葉市美術館寄託ほか)撮影:上野則宏