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民藝
総括的な感じで見れる民藝の展覧会の中では、結構良かったなと思います。京都中心の構成もならでは出良かったです。スタートが木喰だったことが個人的に一番ウキウキしました。
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思想家の柳宗悦、陶工の河井寬次郎、濱田庄司が京都に集うことで始まった「民藝」運動。木喰仏の調査旅行をするなかで議論を深め、1925年「民衆的なる工芸=民藝」という言葉が生まれました。(※)
このたび、「民藝」という言葉が誕生して100年を迎えるにあたり、特別展「民藝誕生100年―京都が紡いだ日常の美」を開催します。
※1926年、柳宗悦、濱田庄司、河井寬次郎、富本憲吉の連名で『日本民藝美術館設立趣意書』を発表。1936年、日本民藝館(東京・駒場)開設。
京都と民藝の深いつながり
1923年関東大震災で被災し、翌年に京都へ転居、約10年にわたって居住した柳宗悦。「民藝」という言葉はこの京都で柳らの交遊によって生まれ、彼らは京都の朝市などで雑器の蒐集を本格的に開始します。「民藝」の歩みは、明治末から大正、昭和へと社会が近代化する中で、人々の衣食住の概念を変革させていくものであり、その活動は京都から日本そして世界へと広がっていきます。100年という節目にここ京都で、日本近代化のなかで一般大衆にも広がった民藝運動の無名性、簡潔性や単純さに美を見出す精神を考察することは、あらためて現代の暮らしや生活感情に新しい視点をもたらしてくれるでしょう。
本展のみどころ
「民藝」という言葉が誕生するきっかけとなった木喰仏を皮切りに、上加茂民藝協団で活動した黒田辰秋、青田五良の作品や、「民藝館」「三國荘」のために制作された河井寬次郎、濱田庄司、バーナード・リーチらの工芸作品、柳宗悦らによる日本全国の蒐集品や、芹沢銈介、棟方志功などの民藝関連作家の優品を展示します。また英文学者の寿岳文章、京菓子の鍵善良房、牛肉水炊きの祇園十二段家、民藝の建築を推し進めた上田恒次など京都における民藝運動の推進者や支援者をめぐる作品や資料などとあわせ、京都と民藝との関わりを総合的に紹介します。
| 会期 | 2025年9月13日(土)~2025年12月7日(日) |
|---|---|
| 会場 |
京都市京セラ美術館
|
| 展示室 | 本館 南回廊1階 |
| 住所 | 京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124 |
| 時間 |
10:00~18:00
|
| 休館日 |
月曜日 祝日の場合は開館 |
| 観覧料 | 一般 2,000円(1,800円) ⼤学・高校生 1,500円(1,300円) 中学生以下 無料 ペアチケット 3,400円(前売・一般のみ)
|
| TEL | 075-771-4334 |
| URL | https://kyotocity-kyocera.museum/exhibition/20250913-20251207 |
3.0
総括的な感じで見れる民藝の展覧会の中では、結構良かったなと思います。京都中心の構成もならでは出良かったです。スタートが木喰だったことが個人的に一番ウキウキしました。
4.0
「民衆的なる工芸=民藝」という言葉が生まれて100年。ここ数年「民藝」の展覧会が開催されることが多く、関西圏で開催されるものの多くを観てきました。「民藝」またかぁの感があったのですが、実際に本展を巡ってみると、今回の展覧会は一番良かったなぁと私は思いました。
関東大震災を機に京都へ転居した柳宗悦が、まぁ彼は思索家なんだと思いつつ、京都での出会いから、「民藝」という言葉が生まれ、それを実践していくも・・・
京都ならではの「民藝」の推進者と展開も面白く観ました。
会期末です、中国人観光客が少なくなっているのでしょうか?観光地は分かりませんが、京都の街はすこーし空いていたように感じました。
紅葉も残る晩秋初冬の京都半日をブログにまとめられたらと思います。
アップできましたら、そちらもご覧いただけると幸甚です。
3.0
3カ所くらいで今年は民藝関連を鑑賞していて 今回の展示作品も最近見たような〜の意識が多く 少し残念感大。でも、今回は黒田辰秋さんの作品がお気に入り 大きな物もあり 漆 螺鈿等の美しさに感動 ほんとに美しい。 チラシでは住居がメイン掲載で再現等を期待していたが 再現は1カ所のみ 数カ所あれば更にワクワク感高まっていたような。
3.0
一連の展示を見ていて、彼らが身を投じた民藝運動というものがいかに思想的なものだったのかがわかった気がした。暮らしの中にある美を見つけ、そこに意味付けし、蒐集・保存するのは意義のあることだろうが、作り手の意識をその価値観によって制する事はできないのではないか。
その活動に集まった作り手の作品は、いかにも民藝的ではあっても、やはり芸術家の作品のように思った。
お金持ちの道楽とは言い過ぎだろうが、民藝品の製作はやはり経済活動であって、一品に掛けられる手間暇はその効率の許される範囲のものだから、彼らの活動が経済的に厳しくなるのは当然の帰結であろう。
結局のところ、支援者なしには成り立たない芸術活動の粋を出なかったのでは無いだろうか。
黒田辰秋の螺鈿細工など、とんでもなく素晴らしいと思うけど、これはとても高級な贅沢品であり、芸術作品だと思う。
木喰仏は初めて見たが、この前に見た円空さんよりも味わい深かった。
比べるならこっちが好きかな。
3.0
民藝=木喰仏 or もったりした陶器、というイメージだったので、京都発祥とは驚きでした。
とはいえ、京都の市で雑器を集め始めたという話を知ると、その場に柳宗悦がいなかったら「用の美」にも気付かなかったわけで、巡り合わせって面白いですね。
ただ、柳宗悦がなぜ木喰仏や雑器に惹かれたのかがわからない。
上流階級育ちの思想家が、集めた雑器を心底美しいと思っていたとは考えにくい。
黒田辰秋や河井寛次郎がやがて離れた理由もその辺りにあるのでは?などと邪推しながら見ていました。
一昔前の品々を見ているうちに、すでに取り壊した父方の実家を思い出しました。
私も一時期住んでいたんですが、床の間・欄間のある日本家屋で、盆暮れに集まる親戚用に大量の食器がありました。
もしかしたらその中に、柳のお眼鏡に叶うものが1個か2個はあったかも(笑)
5.0
推しの黒田辰秋の作品が出品されるということで見に行った。
民藝運動の仲間たちで集まってものづくりしている様子が伝わってきてよかった。河井寛次郎の書に黒田が額を作ったり、青田五良が生地・黒田が柄を作った紬日傘があったりして、黒田なんでもしてるなと思った。黒田の日傘の柄は流石、握りたくなるような柄だった。こんなふうに作り手は自分の作りたいと思ったものを何でも作ることができてうらやましい。
その一方で、作品は全て自分の思い通りになるわけではない。完成品の形・色は完璧にコントロールできるわけではないし、素材も一つ一つ性質が違う。気が遠くなるほど素材と向き合い対話することによって自分と作品とを折衝させていく。黒田の「螺鈿象嵌菖蒲紋様手筥」の木と螺鈿の一体感には途方もないものを感じた。「拭漆欅真鍮金具印箪笥」も、木目が画みたい、というよりはそこに画がある、という感じだった。
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旧上田恒次家住宅(撮影:原田祐馬)
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