難波田龍起

東京オペラシティ アートギャラリー

  • 開催期間:2025年7月11日(金)~2025年10月2日(木)
  • クリップ数:28 件
  • 感想・評価:4 件
難波田龍起 東京オペラシティ アートギャラリー-1
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《たたかいの日々》1963 世田谷美術館
《原初的風景A》1987 東京国立近代美術館 撮影:大谷一郎
《群像》1970 東京オペラシティアートギャラリー 撮影:斉藤新
《色彩によるデッサン》1951 東京オペラシティアートギャラリー 撮影:斉藤新
《ヴィナスと少年》 1936 板橋区立美術館
《街》1951 世田谷美術館
《昇天》1976 東京国立近代美術館 大谷一郎
難波田龍起 東京オペラシティ アートギャラリー-1
難波田龍起 東京オペラシティ アートギャラリー-1
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難波田龍起 東京オペラシティ アートギャラリー-1
難波田龍起 東京オペラシティ アートギャラリー-1

この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

難波田龍起(なんばたたつおき 1905-1997)は、戦前から画業を始め、戦後はわが国における抽象絵画のパイオニアとして大きな足跡を残しました。大正末期に詩と哲学に関心をもつ青年として高村光太郎と出会い、その薫陶を受けるなかで画家を志した難波田は、身近な風景やいにしえの時代への憧れを描くことで画業を開始します。

戦後になると抽象へと大きく制作を進め、海外から流入する最新の動向を咀嚼しながらも情報に流されず、特定の運動に属することもなく、独自の道を歩みました。その作品は、わが国における抽象絵画のひとつの到達点として高く評価されています。

東京オペラシティアートギャラリー収蔵品の寄贈者である寺田小太郎氏が本格的な蒐集活動にのりだし、さらにコレクションを導くコンセプトのひとつである「東洋的抽象」を立てたのも、孤高の画家難波田龍起の作品との出会いがきっかけでした。難波田が東京オペラシティ アートギャラリーの所蔵する寺田コレクションの中心作家となっていることは言うまでもありません。

本展は難波田龍起の生誕120年を機に、東京オペラシティ アートギャラリーの収蔵品はもとより、国内の美術館の所蔵品、また個人蔵の作品などもまじえ、難波田の画業の全貌を四半世紀ぶりに紹介し、今日的な視点から検証するものです。

◆ 同時開催
収蔵品展084 昼と夜
本展では、昼と夜の表現に着目し寺田コレクションを紹介します。風景を描く中で、時間や光の移ろいは常に重要なテーマです。同時に、見慣れたはずの風景が昼と夜でがらりと表情を変えることがあるように、昼と夜の二面性には、光と闇、日常と幻想、生と死など様々な意味を読み取ることができます。

project N 99 大久保紗也
縦横無尽に走る線は即興で描かれたものではありません。アクリル絵具の下地を塗ったキャンバスに、ドローイングで描いた線の通りにマスキングテープを貼った後、油絵具で塗りつぶします。テープを剥がすことで現れる線は、図であり地でもあります。ドローイングのモチーフはもっぱら他者の人体。上の層の油絵具と渾然となって、崩壊と創造を感じさせます。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2025年7月11日(金)~2025年10月2日(木)
会場 東京オペラシティ アートギャラリー Google Map
住所 東京都新宿区西新宿3-20-2
時間 11:00~19:00 (最終入場時間 18:30)
休館日 月曜日、月曜祝日の翌火曜日(7月22日、8月12日、9月16日は休館)、8月3日(日・全館休館日)
ただし7月21日、8月11日、9月15日は開館
観覧料 一般 1,600円(1,400円)
大・高生 1,000円(800円)
中学生以下 無料
  • ※( )内はは各種割引料金。障害者手帳等をお持ちの方および付添1名は無料
    ※同時開催「昼と夜|収蔵品展084 寺田コレクションより」「project N 99 大久保紗也」の入場料を含みます
    ※割引の併用および入場料の払い戻しはできません
TEL050-5541-8600(ハローダイヤル)
URLhttps://www.operacity.jp/ag/

東京オペラシティ アートギャラリーの情報はこちらMUSEUM INFORMATION

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感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

4.0

丹念、丁寧に構成された叙情的抽象

難波田龍起の代表作による回顧展。
1905年生まれ、92歳で没と長寿で、画歴は長い。戦間期から戦後、現代にいたる20世紀モダニズムの浮沈の時代に営まれた画業であり、その時代感に難波田氏の作風形成の歩みを照らして鑑賞する面白さがある。

実は、抽象画を追求するのは1960年代、50歳頃と遅い。キュビスム的、幾何学的な図像分割・構成の制作が中心である。

60歳頃になると、アンフォルメルやアメリカ抽象表現主義の吸収、ポロック流のドリッピング、アクションペインティングを志向するのだが、どうも、似て非なる作風に感じられる。迸る勢いの制作プロセスや偶然性への着目、画面全体を埋め尽くすようなオールオーバーな表現には至っていない。画面の図と地、余白を効かせた丁寧な作画であり、叙情性が豊かである。この作風の模索を、本展主催者は、独自の日本的抽象表現の形成過程として捉えている。同感である。

一方で、この時期の、ロスコのようなカラーフィールド作品も展示されている。難波田氏の表現には、こちらの方が合っているように感じる。

70歳頃にして、縦の線、色面が連なる丹念で一段と叙情的な画風が確立する。他館でも幾度か目にする難波田のトレードマークの作風は、こんなに時間をかけて到達したことを知り、興味深い。やはり、この作家は、スタイルは変遷しつつも緻密で丁寧に構成する抽象表現のひとであり、一本筋が通っているように感じられた。

THANKS!をクリックしたユーザー
morinousagisanさん、黒豆さん、ぷーりっちゅさん

4.0

たまには抽象画も。

戦後抽象絵画のパイオニアの大回顧展です。生誕120年なんだとか。最終日昼過ぎにすべりこみしました。抽象絵画はとても苦手な私ですが、何故か、澄んだ色彩や連続したモティーフによる生命感みたいな感じからでしょうか、難波田氏の作品は好きなのです。生前からも、もちろん没後も評価が高く、美術の教科書には必ず載っている有名な難波田氏ながら、個展自体はワリト珍しく、氏の作品を多く所蔵する同館においても、1999年の開館時の「生の交響詩 難波田龍起展 日本的抽象の創造と展開」以来四半世紀ぶりなのだそうです(実は私、それ、見ました)。今展、同館所蔵の寺田コレクションのほか、国内の美術館の所蔵品、また個人蔵の作品などもまじえ、大小作品と、スケッチやドローイングのほか、文章など合計120点以上が展示されていました。代表作を中心に初期作品から晩年まで、海外から流入する最新技法に学びつつも、きちんと己で咀嚼し、決して流されず、また特定の運動に属することもなく、92年の生涯をかけて、生命感あふれる独自の画風、抽象表現を追求し続けた難波田氏の、画業の軌跡を、改めて問い直しつつ、まるっと振り返れる個展になっています。最終日ながら平日で空いていて、広めの展示室なので、近くで見た後、離れて見たり、ところどころにある椅子に座ってボーっと眺めたり、ゆっくり鑑賞出来ました。この展覧会、作品横には白い壁面に打たれた作品番号のみで、タイトルやキャプションがありません。見ながらタイトルを想像してみたりしてから、目録で確認する感じで、見進めました。氏と一緒に、色々なものに感動したり、アクティプに元気に主張したり、優しくなったり、最後はとても静かにゆったりと‥、なかなか壮大な感じの展覧会で、とても良い時間が過ごせました。

THANKS!をクリックしたユーザー
アバウトさん、Camdenさん

4.0

画業を振り返る

らしい抽象画の前の、キュビスムっぽいものなど初期のころの作品は初めて見ました。抽象画って見ていてざわざわする感じがあるのですが、難波田さんのは見ていると落ち着く感じがします。

THANKS!をクリックしたユーザー
morinousagisanさん

4.0

ただカッコイイ

難波田龍起、良かったです!

オペラシティアートギャラリー、東近美、世田谷美術館などのコレクション展で目にはしていましたが
こうやってまとまってしっかりじっくりと難波田龍起作品を鑑賞するのは初めてです。
初期から晩年まで年代順に展示するスタンダードな構成です。
特にアンフォルメル、ドリッピングといったアクション・ペインティングの時代に強く惹かれました。
後半にペン画もありましたがこの作家、線がすごく良いですね。

身も蓋も無い言葉でいうと、カッコイイです。
どこがどうと言われてもうまく言葉に出来ないけど、すごくカッコイイです。
個人的にはザオ・ウーキーにも似たカッコ良さだと思っています。

作品番号だけが掲示してありたまに作品解説があるくらいで作品だけに向き合う展示になっていました。
全て写真撮影可能。図録あり。ぐるパスで入場可能。

THANKS!をクリックしたユーザー
シンディさん、アバウトさん、Camdenさん、komagatayaさん、karachanさん、他1人

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出展作品・関連画像IMAGES

《たたかいの日々》1963 世田谷美術館

《原初的風景A》1987 東京国立近代美術館 撮影:大谷一郎

《群像》1970 東京オペラシティアートギャラリー 撮影:斉藤新

《色彩によるデッサン》1951 東京オペラシティアートギャラリー 撮影:斉藤新

《ヴィナスと少年》 1936 板橋区立美術館

《街》1951 世田谷美術館

《昇天》1976 東京国立近代美術館 大谷一郎

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