建仁寺 夜間拝観 ニューロミュージックで“脳がととのう“
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- by morinousagisan
建仁寺は、京都最古の禅寺です。2002年建仁寺創建800年を記念して法堂の天井に「双龍図」を描いたのが日本画家 小泉淳作(1924-2012)です。今年は、小泉画伯の生誕100年と13回忌にあたり
特別展「生誕100年記念 小泉淳作展」が開催中です。詳しくは⇒◆
しかしながら夏の京都はあまりにも暑く、夕涼みも兼ねて同時開催中の夜間特別拝観「ZEN NIGHT WALK KYOTO」に伺ってきました。
開催中の小泉淳作作品も観てきました。
癒しの夕涼み「サウンドアートナイトウォーク」
・・・脳が「ととのう」ニューロミュージックを聴きながら回廊を歩行禅。
※ニューロミュージックとは、「脳波のある帯域を増強・減衰するためにデザインされた音楽」のことで、聴くことで、脳波への影響が科学的に実証された音楽です。⼈間の精神・⾝体に影響することを⽬的に作曲され、「集中」「リラックス」などの効⽤があるとされています。
「脳がととのう」特異な周波数を組み込んだ音が流れているそうです。
建仁寺内務部長浅野俊道さんのお話によれば「仏教を広めるため、仏教を知ってもらい信仰してもらうことにお寺の機能の一端はあります。小泉淳作さんの絵画やお庭に仏教の思想は端的に表れています。仏様の教えを具現化するには限界があり、説明が必要となってきます。それを音楽で補い脳に問いかけるのです。言葉で説明できないことを経験、体験として会得する。座禅もそうですし、脳が”ととのう”ニューロミュージックを聴きながらお庭を見る」こともそういう体験の1つと考えて良いのではないかと思いました。
枯山水の庭に押し寄せては引いていく霧の雲海。流れてくる音楽、目の前に広がる霧の雲海、キラキラと輝く白沙。何とも・・・・
確かに脳がととのう?
多くの人と一緒に同じ庭に向かい目の前の光景を目にしながらも自分だけの境地にも入り込めるような・・・
目だけでなく実際に涼しいぃ~
それでは、愈々 小泉淳作筆「双龍図」天井画のある法堂へ
息をのむとはこういう状況を云うのでしょうかしら。法堂の正面まで進みますと・・・
建仁寺のHP「法堂」の説明の中には「正面須弥壇には本尊釈迦如来座像と脇侍迦葉尊者・阿難尊者が祀られています」とあり、正面須弥壇においでになるのはご本尊なのでしょう。
ご本尊も、脇侍も双龍の天井画も巻き込んで、物凄い大音響とともに龍雨が降り注ぎ、縦横無尽に法堂の中を暴れまわっていました。
※オーディオデジタルインスタレーション「龍雨図」については、特設サイト>法堂「脇田玲 龍雨図」>作品詳細をご参照ください。
ネタバレになりそうなので画像を上げるべきではないかもと迷いながらも、
実際の現場は静止画像どころの話ではない、実物はデジタル動画で動いています。
一歩外に出れば、境内は静寂の中でした。
【開催概要】 ZEN NIGHT WALK KYOTO
- 会期:2024年8月2日(金)~9月22日(日) 19時~21時半 (受付終了21時)
※夜間拝観休止日:8月14日(水), 23日(金), 31日(土), 9月6日(金), 7日(土), 14日(土), 17日(火), 18日(水)
- 会場:大本山建仁寺 京都市東山区大和大路通四条下る小松町584
- 料金:大人:2,200円/ 小学生:1,100円/ 未就学児:無料
- ※当日窓口販売あり(現金不可・デジタル決済のみ) ※価格は全て税込みです。
- 特設サイト:https://zen.vie.style/
- 建仁寺サイト:https://www.kenninji.jp/