「寛永行幸四百年祭」2026年12月6日「寛永行幸行列」再現イベント開催予定(1年後)
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- by morinousagisan

寛永3年(1626)9月6日徳川幕府の大御所・秀忠と三代将軍・家光は、後水尾天皇を二条城にお迎えして、9月10日まで5日間に渡っておもてなしを行いました。大坂夏の陣で豊臣家が滅亡してから僅か11年後の事です。後水尾天皇、徳川家から後水尾天皇へ輿入れして幕府と朝廷を繋ぐ存在となった秀忠の娘である中宮和子、公家衆らの朝廷側と、三代将軍家光と全国の大名らの幕府側、総勢約9000人の行列で、公武融和と平和な時代の到来を告げ、京の町は熱狂しました。
2026年は「寛永行幸」から400年目にあたり、「寛永行幸行列」を再現するなど、当時の京都で花開いた「寛永文化」を振り返る記念祭「寛永行幸四百年祭」が開催されることになりました。

看板及び看板右上にもある四百年祭のロゴマークデザインを担当されたのは、近衞忠大氏です。クリエイティブデザイナーの近衞忠大氏は、ご苗字からもわかりますように五摂関家筆頭の近衞家の第32代ご当主のご嫡男です。御所と二条城の位置関係において、二条城は南北軸から東へ3度ずれているそうです。金黄色で縁どられたロゴマークは、この3度のずれが表現されています。「寛永行幸」の文字は、後水尾天皇の弟で行幸の実現に向けて将軍家と朝廷の間を取り持った近衞信尋の文字が使われています。(『寛永三年行幸日記』陽明文庫蔵)

「寛永行幸」に向けては、各方面で大々的に準備がされました。
二条城も2年をかけて改築、増築されました。その作事奉行が小堀遠州です。行幸には全国の大名の8割が集結したと伝わり、行幸参加のための装束、衣装の準備、大名とそのお供の者たちの宿泊場所、ロジスティックス、「おもてなし」のエンターテイメントのための演者や舞台などの準備などから上から下までのお土産まで、膨大な準備に京の町は「行幸景気」に沸きました。それに伴って文化や産業や技術も進み、平和な世を作り出していきました。京の町の人すべてが戦乱の世が終わり、平和な世が訪れたことを実感したでしょう。

やがて多様で雅な寛永文化が花開きました。この文化を支えたのは、後水尾天皇の文化サロンに集った身分の垣根を越えた文化人たちです。

アート関連では、関連展覧会が開催されます。
①寛永行幸四百年祭開催記念 特別展「寛永 太平がはぐくむ美」@京都文化博物館⇒◆
会期:2026年9月19日(土)~11月15日(日)※会期中展示替えあり
「寛永行幸」は、多くの絵画資料に描かれ、記録としても多く書き残されています。
文博では、「寛永行幸」はどの様に記録されてきたか。寛永3年の政治的な出来事を展示します。
② 元離宮二条城内 @二条城障壁画 展示収蔵館
二条城二の丸御殿の障壁画は、後水尾天皇の行幸に先立ち、徳川将軍家が寛永元年から3年(1624-1626)に大改修を行った際に、狩野探幽率いる狩野派によって描かれました。御殿に残る約3600面の障壁画のうち1016面が美術工芸品(絵画)として重要文化財に指定されています。2026年度は「寛永行幸四百年」をテーマにして、寛永行幸の際に使用された二の丸御殿の部屋の障壁画を春・夏・秋・冬4期にわたって公開されます。「二条城障壁画 展示収蔵館」は、障壁画が御殿と同じ配置で収納されている収蔵庫の一部を、ガラス越しに鑑賞できるようになっています。

③ 寛永行幸400年記念特別展「寛永行幸-花の都の文化人(仮)」@泉屋博古館 ⇒◆
元離宮二条城・番所に展示されている人形の背景にある屏風は、泉屋博古館蔵の京都市指定文化財《二条城行幸図屏風》のレプリカです。本屏風は、寛永期からさほど遠くない時期に制作され、江戸時代なかばには住友家にあり、長く住友家で秘蔵されていた屏風だそうです。展覧会では、この屏風を味わい尽くしてほしいとのことです。行列に参加した朝廷や幕府関係の人たちだけでなく、この行列を見物する町の人たちの生き生きとした描写にも注目したいところです。寛永行幸から17世紀後半にかけて京都で花開いた寛永文化に目を向け、この時代に活躍した文化人たちの美意識と交流も併せて紹介される予定です。
この三館だけでなく、いけばな資料館、相国寺承天閣美術館、泉涌寺宝物館心照殿、茶道資料館、野村美術館、八幡市立松花堂庭園・美術館など、京都各地で「寛永」に関する展示が予定されています。

元離宮二条城・番所では、2025年10月31日~2026年1月20日に寛永行幸行列の一部を表現した1/4スケールのミニアチュア人形(約100体、全長約10m)が展示されています。(★展示は令和8年1月20日(火)まで期間を延長されています。)
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1/4サイズの人形は、現在休館中の「風俗博物館」の人形を活用しています。「風俗博物館」の事務局を務めている㈱井筒企画は、行幸行列再現イベントの風俗・衣裳考証も担当されています。
泉屋博古館蔵《二条城行幸図屏風》の上段には、二条城へ向かう後水尾天皇の行列、下段は二条城から御所へ天皇を迎えに向かう家光の行列です。お人形たちの行列でも、寛永行幸行列の主要シーンを中心に表現されています。上段の後水尾天皇をお乗せする鳳輦と下段の将軍家光をお乗せする牛車です。お人形の表情も仕草も一人一人違い、よく出来ていてそしてとても愛らしいです。今回初めて知った「風俗博物館」再オープンしたら是非伺いたいと思いました。

寛永行幸再現イベントは、2026年12月6日(日)に実施予定で、ルートは、京都御苑から二条城東大手門までの約2kmです。主要シーンを数百人規模で再現する予定で、楽人による雅楽演奏も再現予定です。一般向けに行列参加者も今後募集予定です。⇒最新情報下記をご参照ください
詳しくは、特設サイトからの発信をご参照ください。
寛永行幸四百年祭特設サイト ⇒◆
2025年11月24日(月・振休)には、京都府公館で「徳川将軍家の権威-二条城の構造と変遷」と題して「寛永文化講座」が開催されます。⇒◆
※行幸行列再現イベントの参加者募集:
特設サイトにて令和7年12月6日(土)~令和8年3月31日(火)の期間で先行エントリーを開始