この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
日本の写真を変えた、伝説的写真家 約20年ぶりの大回顧展
日本の戦後写真における転換期となった1960 年代末から70 年代半ばにかけて、実作と理論の両面において大きな足跡を記した写真家である中平卓馬(1938-2015)。その存在は森山大道や篠山紀信ら同時代の写真家を大いに刺激し、またホンマタカシら後続の世代にも多大な影響を与えてきました。1960 年代末『PROVOKE』誌などに発表した「アレ・ブレ・ボケ」の強烈なイメージや、1973 年の評論集『なぜ、植物図鑑か』での自己批判と方向転換の宣言、そして1977 年の昏倒・記憶喪失とそこからの再起など、中平のキャリアは劇的なエピソードによって彩られています。しかしそれらは中平の存在感を際立たせる一方で、中平像を固定し、その仕事の詳細を見えにくくするものでもありました。
本展では、あらためて中平の仕事をていねいにたどり、その展開を再検証するとともに、特に、1975 年頃から試みられ、1977 年に病で中断を余儀なくされることとなった模索の時期の仕事に焦点を当て、再起後の仕事の位置づけについてもあらためて検討します。
2015 年に中平が死去して以降も、その仕事への関心は国内外で高まり続けてきました。本展は、初期から晩年まで約400 点の作品・資料から、今日もなお看過できない問いを投げかける、中平の写真をめぐる思考と実践の軌跡をたどる待望の展覧会です。
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2024年2月6日(火)~2024年4月7日(日) |
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会場 |
東京国立近代美術館
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住所 | 東京都千代田区北の丸公園3-1 |
時間 |
10:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
月曜日、2月13日(火) ※ただし2月12日、3月25日は開館 |
観覧料 | 一般 1,500円(1,300円) 大学生 1,000円(800円)
|
TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
URL | https://www.momat.go.jp/exhibitions/556 |
東京国立近代美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES

中平卓馬《無題 #437》2005 年、発色現像方式印画、90.0×60.0cm 東京国立近代美術館
©Gen Nakahira

中平卓馬《「氾濫」より》1971年、発色現像方式印画、42.0×29.0cm 東京国立近代美術館
©Gen Nakahira

中平卓馬ポートレイト 1968 年頃 撮影:森山大道 東京国立近代美術館
©Daido Moriyama Photo Foundation

中平卓馬ポートレイト 2003年 撮影:ホンマタカシ
©Takashi Homma

中平卓馬《夜》1969年頃、グラヴィア印刷、58.0×84.7cm 東京国立近代美術館
©Gen Nakahira

中平卓馬《夜》1969年頃、グラヴィア印刷、57.7×84.8cm 東京国立近代美術館
©Gen Nakahira

中平卓馬《「サーキュレーション―日付、場所、行為」より》1971年、ゼラチン・シルバー・プリント、32.0×48.0cm 東京国立近代美術館
©Gen Nakahira

中平卓馬《「サーキュレーション―日付、場所、行為」より》1971年、ゼラチン・シルバー・プリント、32.0×48.0cm 東京国立近代美術館
©Gen Nakahira

中平卓馬《「サーキュレーション―日付、場所、行為」より》1971年、ゼラチン・シルバー・プリント、各32.0×48.0cm 東京国立近代美術館
©Gen Nakahira