兵庫県立美術館コレクション展の満腹

兵庫県立美術館コレクション展Ⅱ「兵庫のベスト・オブ・ベスト」再訪。私的コレクション展ランキング暫定2位。(1位は京都国立近代美術館)
兵庫県立美術館コレクション展の好きなところはデカ盛りなところ。ガイドボランティアさんによると西日本最大の美術館らしくて、それを活かした2フロアに渡るこれでもかという展示。コレクション展の規模とは思えない。見終わるころには満腹になり、肉体的には空腹を通り越した境地に至る。1フロア見終わったら休憩が必須である。
それから、月1くらいでコレクション展無料の日がある。このボリュームを無料開放するなんて太っ腹が過ぎる。

まずは3階。
当館コレクション展のオブジェには結界がない。おかげで冬眠前の熊のようにぐるぐる回りながら鑑賞できる。近くで鑑賞してほしいという心意気である。それに応えて蹴飛ばさないように注意しないといけない。
山口牧生「くびれるかたち」。黒御影石で出来ていて、断面がきらきらしている。

その向かいに、河口龍夫「COSMOS-Orion(オリオン座)」の星の写真。御影石のきらきらと星のきらきらが呼応している。

今度BBプラザ美術館で植松奎二展をやるから予習。写真、場シリーズ。物体は高いところにあるだけで位置エネルギーを持っているし、人間は座っていても筋肉を使っている。そういう目に見えないものを表現している。


魁夷の版画(!)が向かいに掛けてある。緑の中に小さい花や靄や波といったはかない白のアクセントがつけられている。川西と魁夷は近くに住んでいたらしい。

2階の最後の展示室は兵庫の書とあって、てっきり昔の書かと思っていたら前衛書道だった。初めて前衛書道を見た。
抽象画は、物体を描こうと思って描いているのか、イメージを描こうと思って描いているのか、という絵であるが、前衛書道にはそれにもう1枚、文字を書こうと思って書いているのかというファクターが噛んでいる。それが面白かった。

上田桑鳩「愛」。文字は一人ひとり、同じ人でも一回一回筆跡が違うのに同じ字として認識するのが不思議。そして書道はその認識を外していくものだと思った。

井上有ニ「鷹」。黒の長方形の組み立てが面白い。

これなんて吉原治良やんと思ったら本当に吉原治良だった。
