子どもたちへのまなざし

京都市京セラ美術館のコレクション展「こどもへのまなざし」を見に行った。

ENFUSEで腹ごしらえして鑑賞する予定だったが、13組待ちで諦めた。ホットチョコレートと季節のショートケーキ頼むつもりだったのに。

最初の部屋だけ撮影可。
森守明「雨後」。牧童は子どもというより若者という感じだ。

もちろん近代になって小さな大人から保護すべき対象へと子ども観が変わった。しかし歴史画や労働する子どもが描かれた絵画からは当時の子どもに求められた成熟や役割が感じられた。後の部屋の方には経済的に余裕のある、今と変わらない「年相応な」子どもたちの姿が見られた。
大人たちから求められる成熟や役割に応えようとする子どもが描かれた絵画を見ていて、藤田嗣治の「取るに足らぬ職業は稼ぎが少ない」シリーズを思い出した。ぷくぷくした子どもらしい子どもたちが様々な貧しい労働者の扮装をしているもので、今考えるとそのギャップはかなりグロテスクだと思う。

三谷十糸子(みたにとしこ)目当てだった。兵庫県立美術館のコレクション展で「花と娘」を見かけて、その独特の色調に衝撃を受けた。女性を花で表すのは定番のメタファーだけれども、この絵画ではまさに花=娘として表現されている。
今回のコレクション展でも、青ざめた上品な色調の絵画を見れた。夜勤明けで連れ出して機嫌が悪かった同行者も、「人物はめちゃめちゃ顔色悪いのに植物はこんなにみずみずしい!」と気に入っていたみたいでよかった。
十六代永樂善五郎の「乾山写秋草透入向付」、桔梗が描かれた薄い器で、秋の花を掌で包み込むようでよかった。
