5.0
茨城県の小学生は彝の字をもれなく読めるらしい!
だそうです(爆)
地元出身の有名画家として学校で教えるんだそうです。
ええ、私も読めませんでしたよ。どうせ小学生以下ですよ(笑)
この企画展で何を1番感じたかって、「中村さんって愛されてるなぁ!」でした。
短い生涯で、ってあれだけ言われてるのに、こんなに作品あるの?!って驚きました。
聞けば亡くなってすぐにパトロンから友達からで一切合切徹底的に保存している。それが今日まで沢山の人の情熱で続いてきたからこの企画展が見られるわけで、そこんとこ大事だなぁ…って身に沁みました。
もう一つの収穫は「何故重文になるような絵なのか?」ってことが目で理解できたことです。
印刷で見てたルノワールを、彝さんは実物見たら「ああいうことだったのか。自分たら遠回りして時間を無駄にしたなぁ」とか言って、あんなに画風ごろっと変えて描けちゃう。そっくりだよ!つまりその画法というのか、掴んで描く力が尋常じゃないですよね。
ゴッホが好きな時はゴッホっぽく、なんて当たり前に思えますけど、これだけ色んな画風をものにして、その上で最終章の「カルピスの包み紙のある静物」「頭蓋骨を持つ自画像」の時期に自分の全てを投入していく、あの畳み掛ける迫力は、あの作品量を持ってしか観る側には伝えられなかったでしょう。
西洋美術を愛した1人の日本人画家が命懸けでそれを消化して、新たな表現へ辿り着く様子が生々しくよ〜くわかりました。
茨城県近美の、もっと言うと茨城県の芸術を愛する人達の全面勝利と言える素晴らしい企画展でした。
多分10年位はもうこんなにはまとめて観れないね、ということらしい。
いいもの見ました。頑張って言って良かった。
またここの常設展がいいの揃えてるんですよ〜。これまた凄い点数なんだよな(笑)
ギャラリートーク楽しかったです♡
高田先生はTwitterされてるようですよ、なんてゴニョゴニョ…
連れは小川芋銭が好きで定期的に訪れているようで、この日もご満悦でした。
私は小展示の「没後30年堀井英男」に持っていかれました。
やっぱりここ版画強し!
ギャラリートークで高田先生が清宮質文について熱く語ってましたが、その気持わかる〜!
気がつけば1日がかり。
本当にいい美術館なので、足を伸ばして是非訪れていただきたいです!
補足で、新宿区立中村彝アトリエ記念館にも是非是非!
私は以下のように廻りました。
林芙美… Read More