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食べ物の前に植物である植物の図鑑と英国の食の歴史
英国の食の歴史というのに興味があって、見に行きました。17世紀から19世紀にかけての英国の食の歴史と、そこで食べられた植物を、英国キュー王立植物園が所蔵する植物画などで見せるという構成です。美術的というよりは博物学的に、あるいは歴史的に興味深い展示でした。例えば、イギリスで現在と同様の野菜が食卓に並ぶようになったのは19世紀後半とか、コーヒーの展示で17世紀にロンドンに登場した「コーヒー・ハウス」の解説からロイズ保険組合の成り立ちを知ったりと、興味深い。絵画としては、19世紀の風俗画で、野菜売りや収穫の情景が記憶に残った。えーと一部撮影可です。
併せて、常設展も拝見。「木村武山 須磨御殿杉戸絵」が印象深い。政治家で実業家の内田信也(1880-1971)が神戸市須磨に建てた邸宅、須磨御殿に飾った杉戸絵。笠間市出身の日本画家、木村武山が描いた。