5.0
鼻煙壺の展示はなかなかない
鼻煙壺の展示はなかなかないので、あれば見に行く。
ミュージアムショップで売っていた、ガラスの内側にゆるいパンダを描いた鼻煙壺がうちに来た。
うちにある鼻煙壺(中国の嗅ぎたばこ入れ)↓
https://pineart.exblog.jp/31153240/
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たばこには、パイプやきせる、シガレットのような喫煙形態のほかに、「嗅ぎたばこ」という楽しみ方もあります。嗅ぎたばことは、粉末状にしたたばこの葉を鼻から直接吸い込んで嗜むもので、もともとはアメリカ大陸先住民の風習でしたが、大航海時代以降ヨーロッパに伝わり、その後中国などのアジア各国にも広まりました。
嗅ぎたばこを保管・携帯する容器は「嗅ぎたばこ入れ」と呼ばれ、金属、木材、ガラス、貴石など様々な素材のものがあります。また、容器の形状にもいくつか種類がみられ、代表的なものに「スナッフボックス」と「スナッフボトル」があります。スナッフボックスは主にヨーロッパで使用される箱状のもので、スナッフボトルは瓶状または壺状で、中国では鼻煙壺(びえんこ)と呼ばれています。日本ではあまり馴染みのない「嗅ぎたばこ入れ」ですが、フランスのルーブル美術館や台湾の故宮博物院など世界の美術館・博物館のコレクションとして収められるなど、その美術工芸品としての評価は高いものです。
本展では、嗅ぎたばこの歴史を文献や版画、参考図版などを通して紹介するとともに、フランスをはじめとするヨーロッパのスナッフボックスやスナッフボトル、中国の鼻煙壺、その他の地域のさまざまな嗅ぎたばこ入れを展示します。4つのコーナーで構成し、約280点の作品を通してその歴史と多彩な魅力を紹介します。
会期 | 2024年9月21日(土)~2024年12月22日(日) |
---|---|
会場 |
たばこと塩の博物館
![]() |
展示室 | 2階特別展示室 |
住所 | 東京都墨田区横川1-16-3 |
時間 |
10:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
|
休館日 |
月曜日、9月24日(火)、10月15日(火)、11月5日(火) ※9月23日、10月14日、11月4日は開館 |
観覧料 | 大人・大学生 100円 小・中・高校生 50円 満65歳以上の方 50円
|
TEL | 03-3622-8801(代表) |
URL | https://www.tabashio.jp |
5.0
鼻煙壺の展示はなかなかないので、あれば見に行く。
ミュージアムショップで売っていた、ガラスの内側にゆるいパンダを描いた鼻煙壺がうちに来た。
うちにある鼻煙壺(中国の嗅ぎたばこ入れ)↓
https://pineart.exblog.jp/31153240/
4.0
かぎたばこって結局「香りを楽しむもの」ということでいいのかな
でもそれにしちゃダイレクトな吸引器具とかあるので
「かおりに伴う刺激を楽しむもの」と考えるべきなのだろうか
(日本ではマイナーだったのは香道とかがすでにあったからかな)
煙草入れの装飾、細やかさはやはり楽しい
個人的には中国の鼻煙壺が興味深い
「ガラスの裏から曲がった細筆で絵を描く」
と言葉で説明されてもピンとこないものが、
実物と映像と実際の道具の展示で
「そういうことか!!」と実感できるのが良い
あと限煙草をたしなむ人々を描いたイラストも
滑稽さと日常の趣向品としての存在感がありとても良かった
4.0
こんなに凝った入れ物に入れていたカギタバコ。
貴重なものだったんでしょうね。
ちょっと試してみたい気分になったけど、香りはどうだったのかな。
ハマキも強烈な香りがしたことを思い出した。
まだ自席で喫煙OKの時代、海外出張のお土産で貰ったハマキを席で座れると本当にきつかったことを思い出した。
でも、こんなきれいな箱だったら別のものを入れてみたい。
4.0
最初のコーナーでは、日本ではあまり知られていない「嗅ぎたばこ」について、その歴史や人々が嗜む様子を、文献や版画、写真や参考図版などを通して紹介されています。
嗅ぎたばこを保管・携帯する容器は「嗅ぎたばこ入れ」とよばれ、形も材質も色々なタイプのものがあったようですが、それらが展示されています。小さなものなのにとても凝った意匠で、観ごたえあります。代表的なものは「スナッフボックス」と「スナッフボトル」だそうで、ヨーロッパ上流階級が多く使ったのが箱状の「スナッフボックス」。多くが美しい金台エナメル仕上で、エナメル絵画や金台の装飾がとても見事でした。磁器製のモノや金属製や木製、象牙製もあり、瑪瑙製銀縁なんて言うのもありました。嗅ぎ煙草がステイタスだったことがうかがわれますが、私は大事なアクセサリー入れにしたいなどと思いながら観ました。一方「スナッフボトル」は瓶状または壺状で、中国で鼻煙壺(びえんこ)と呼ばれ大変流行したようです。陶磁器製、ガラス製、象牙製、金属製など、何れも小さい物なのに見事な装飾がされていました。被せガラス技法の作品も美しいのですが、特に驚かされたのが、ガラス、水晶、琥珀のような透明な容器の内側に絵や文字を書き色彩を施す技法の「内画鼻煙壺」作品たちです。今日では中国細密工芸を代表する美術工芸品として、鑑賞用に数多く製造されているのだとか。会場内でガラス内画鼻煙壺の作家さんの製作の様子がVTR紹介されていましたが、絵師は内径およそ5㎜程度の壺口から小さな筆先がL字に曲げられた特殊な筆を入れ、多種多様な美しい絵を描く、中には文字が描かれているものもありますが、当然ながら左右逆の鏡文字で書かなければできません。まさに驚愕としか表現しようが無いとんでもない超絶技巧で、本当に感動でした。現在内画技法は、中国の第1次国家級無形文化遺産に登録されているのだとか。11月24日にはVTRの方のお弟子さんが実演にも来て下さるのだとか。もう少しアクセスの良い場所にあれば、また来たいと思うところなのですがね。
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