4.0
江戸のおもちゃ絵、クオリティー高いです。
見て楽し 遊んで楽し 江戸のおもちゃ絵Part2展、行って来ました。2020年Part1の時は出かけられませんでした。めちゃくちゃ低価格(100円65歳以上50円)な「たばこと塩の博物館」さんは、何時もなかなかに観甲斐のある特別展をしてくださいます。もう少しアクセスが良ければちょくちょく行きたいものですが。常設展も、なかなかに観甲斐があります。
今展は前後期で完全展示替えです。前期12月2日~12月27日では、仕掛け絵、廻り灯籠、役者や相撲のおもちゃ絵、おもちゃ絵を多数出版した版元の作品、天神様のおもちゃ絵、お面など、忠臣蔵などをテーマにしたものやら、おもちゃ絵を多数出版した版元にスポットを当て、物尽くしや細工物、物語、ゲームなど、さまざまなおもちゃ絵をジャンル別に176点が紹介されていました。後期1月4日~1月28日では、全て、長年おもちゃ絵を収集されてきた故アン・ヘリング氏(法政大学名誉教授)のコレクションから紹介されていました。桃太郎関連や猫関連の資料が中心で111点が紹介されています。どちらかと言えば前期の方が私の好みでしたが、後期もとても素晴らしく、楽しめました。江戸・明治の子供たちも、こんな風に遊んでいたのね、などと思ったのは最初だけ。そのうちクオリティーが高すぎて、これはもう子供の「おもちゃ」ではないでしょう、の品々がどんどん出て来ました。発色もとてもキレイです。特に組み上げ灯篭(盂蘭盆に故人を偲んで細工灯篭を飾る風習が、公家や大きな商家や寺院では、台の上に山水・建物・人物などの細工をした作り物を飾って供養とすることがあり、これらは江戸時代中頃に民間で玩具化し、細い角材で舞台を造り、それに紙を切り抜いて作った社寺等の建物や風景、または歌舞伎の登場人物などを立てる遊びが京阪と江戸を中心に流行しました。 大阪では主に「立版古」、東京では「組み上げ灯籠」「起こし絵」などと呼ばれました。これは中に火を灯すことはせず、店先や縁先に飾って、夕暮れには舞台の前に灯りを置き、 夕涼みの人たちに出来栄えを誇るように見せたものといいます。)などは、本当に本当に一見の価値ありです。あと、昔話のとらえ方、人生のとらえ方、女性の人生のとらえ方、神仏やおばけ怪談のとらえ方、などもこれらのおもちゃから色々うかがうことが出来ます。それでも驚くのが、これらの絵を描いているのが割合知られて… Read More