[館蔵]茶道具取合せ展

五島美術館

  • 開催期間:2024年12月10日(火)~2025年2月16日(日)
  • クリップ数:13 件
  • 感想・評価:3 件
[館蔵]茶道具取合せ展 五島美術館-1
[館蔵]茶道具取合せ展 五島美術館-2
[館蔵]茶道具取合せ展 五島美術館-3
唐物肩衝茶入 銘 安国寺 南宋時代・13世紀 五島美術館蔵
長次郎赤楽茶碗 銘 夕暮 桃山時代・16世紀 五島美術館蔵
呉州赤絵玉取獅子鉢 明時代・17世紀 五島美術館蔵
[館蔵]茶道具取合せ展 五島美術館-1
[館蔵]茶道具取合せ展 五島美術館-1
[館蔵]茶道具取合せ展 五島美術館-1

この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

展示室に五島美術館の茶室「古経楼」「松寿庵」「冨士見亭」の床の間原寸模型をしつらえ、館蔵の茶道具コレクションから約70点を選び展示します(会期中一部展示替あり)。

懐石道具・炭道具のほか、武野紹鷗や千利休など茶人ゆかりの茶道具と楽歴代の茶碗を中心に道具の取合せを展観します。

特集展示として、茶事に用いる様々な懐石道具を同時公開します。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2024年12月10日(火)~2025年2月16日(日)
会場 五島美術館 Google Map
住所 東京都世田谷区上野毛3-9-25
時間 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日 月曜日、12月26日(木)~1月6日(月)、1月14日(火)
※1月13日は開館
観覧料 一般 1,100円
高・大学生 800円
中学生以下 無料
  • ※団体20名以上1人900円
    ※障害者手帳をお持ちの方、ならびに介助者の方1名は200円引
    ※庭園入園のみ(展覧会を観覧しない場合)は、1人300円(中学生以下無料)
TEL050-5541-8600(ハローダイヤル) /03-3703-0661(テープ案内)
URLhttps://www.gotoh-museum.or.jp/

五島美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

五島美術館 五島美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

4.0

しれっと横綱級の名品並んでるんですけど…

世田谷の閑静な住宅街に溶け込んでいる五島美術館。

時流の熱気とか流行とは無縁な感じの端然とした佇まいですが、所蔵品の稀少さとレベルの高さは国内でも群を抜いてます。
世界最古の小説で国宝な源氏物語絵巻が有名ですが、それも含めて国宝5点、重要文化財50点を含み約5000点を所蔵。
最終日の16日に滑り込みセーフで鑑賞しましたが、五島美術館あるあるな展示内容の贅沢さに思わず浮かぶ半笑いです。

25mプール3レーンくらいの展示室1には室町~戦国時代の著名人所縁の茶道具類が70点程の展示。
入口からいきなり目に入る、太閤豊臣秀吉が奥方の淀君に宛てた消息(手紙)。
戦国時代最大の有名人直筆の消息(手紙)という稀少さにあれ?茶道具じゃない?というツッコみも忘れて心を鷲掴みされます。
隣には、茶道創始者である千利休直筆お手紙がなんと3通も並んでいます。
秀吉の大らかで闊達な文字と、均一な文字サイズのポキポキとした筆跡の利休になんだか性格の違いが浮かび上がり、面白いですね。
展示ケースには、稀少な布に包まれた織田信長由来の大振りな唐物茶入、利休所蔵のコンパクトな茶入(=抹茶を入れる容器)。
歴史の教科書にも度々掲載されている、武将茶人古田織部が絶賛した重要文化財の水指『銘 破袋やぶれふくろ』等。
凄く稀少で贅沢なラインナップですが、あまたの名品を所有する五島美術館では当たり前の光景。
なんというか、もっとこう稀少さをドーンとアピールしても良いんじゃないかとも思うのですが、不思議と五島美術館で過ごすと力が抜けていきます。
当時の室町将軍や利休の師と謳われた堺の豪商茶人、武野紹鴎の所有の漆棗や茶釜の銘品、茶道具がズラズラ並んでガン見してしまいます。
もっと小さいスペース展示室2には茶事の懐石取り合わせ(食器一式)が20点程の展示。
こちらにも江戸のルネッサンス人と謳われる平賀源内が四国の高知で指導生産した【源内焼】という陶磁器製の小皿セットが眼福です。

次回の企画展展示は2/22~所蔵品による【中国の陶芸展】。
こちらもまた名品揃いはほぼ確定していますので、要注目です。

THANKS!をクリックしたユーザー
karachanさん、morinousagisanさん、でれっとたんさん、黒豆さん

4.0

備忘録的な感想です

こちらの美術館には初めてお邪魔しました。本格的にやきものを見始めてから日が浅くあまり細かいことや用語がわかりません(勉強中)ので印象に残ったものを備忘録として残しておきます。

14:粉引酢次茶碗 銘 呉竹
21:光悦黒茶碗 銘 七里
34:砧青磁鉢
46:絵唐津四方筒向付
51:了庵清欲墨跡 餞別(重要文化財)
59:井戸茶碗 銘 美濃(重要美術品)
86:絵唐津四方筒向付
87:三彩六角皿源内焼

どうやら私は地が硬そうなもの(井戸茶碗や唐津、青磁)が好きなのが分かりました。上から横から眺めてみて、背景の空間から切り取られたフォルムと色合い、地の風合を総合して好き嫌いを判断しているようです。絵だとそこまで照明の塩梅は気にならないのですが、やきものは展示の状態、照明がとても重要だと感じました。87の源内焼は大河ドラマの関係もあって出品されていたのかもしれませんが、現代アートとしても通用しそうなほどモダンで源内先生らしくとても素敵でした。

THANKS!をクリックしたユーザー
uchikoさん、yoshitoyoさん、Sukekiyo-Acckermanさん

3.0

毎年恒例という有難み

年末恒例の茶道具展をいつも通り快適に鑑賞。
今年は三井と三菱の大きな茶道具展があり、そのどちらも良かったけど
五島のように毎年定期に人気の高い所蔵品をちゃんと展示してくれる有難みを改めて実感。
話題にはならないだろうけどこの堅実な展示が特別展に繋がっているのでしょうね。
本展でも仕覆展示があり特別展からシームレスで続いている感があります。こーゆーのが大切。
何かの美術雑誌で来年の五島特別展は古染付、祥瑞だったような。ゴーイングマイウェイ。

THANKS!をクリックしたユーザー
uchikoさん、karachanさん、morinousagisanさん

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出展作品・関連画像IMAGES

唐物肩衝茶入 銘 安国寺 南宋時代・13世紀 五島美術館蔵

長次郎赤楽茶碗 銘 夕暮 桃山時代・16世紀 五島美術館蔵

呉州赤絵玉取獅子鉢 明時代・17世紀 五島美術館蔵

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