[館蔵]夏の優品展 一味爽涼

五島美術館

  • 開催期間:2024年6月22日(土)~2024年7月28日(日)
  • クリップ数:10 件
  • 感想・評価:2 件
[館蔵]夏の優品展 一味爽涼 五島美術館-1
[館蔵]夏の優品展 一味爽涼 五島美術館-2
[館蔵]夏の優品展 一味爽涼 五島美術館-3
夏 霊峰四題の内 横山大観筆 昭和29年(1954) 五島美術館蔵
一山一寧墨跡 「園林消暑」偈 鎌倉時代・14世紀 五島美術館蔵
青花蜜柑形水指(祥瑞) 景徳鎮窯 明時代・17世紀 五島美術館蔵
[館蔵]夏の優品展 一味爽涼 五島美術館-1
[館蔵]夏の優品展 一味爽涼 五島美術館-1
[館蔵]夏の優品展 一味爽涼 五島美術館-1

この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

「夏」と「涼」をテーマに、五島美術館の収蔵品から、絵画、書跡、陶芸、古鏡の優品約50点を選び展観(会期中一部展示替あり)。

夏の情景を詠んだ古筆、日本画に表された消暑風景、清雅な禅僧の墨跡、涼しさを感じる白磁や青花磁器を紹介します。

特集展示として、館蔵の日本陶磁コレクションも同時公開します。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2024年6月22日(土)~2024年7月28日(日)
会場 五島美術館 Google Map
住所 東京都世田谷区上野毛3-9-25
時間 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日 月曜日、7月16日(火)
※ただし7月15日は開館
観覧料 一般 1,100円
高・大学生 800円
中学生以下 無料
  • ※団体20名以上1人900円
    ※障害者手帳をお持ちの方、ならびに介助者の方1名は200円引
    ※庭園入園のみ(展覧会を観覧しない場合)は1人300円(中学生以下無料)
TEL050-5541-8600(ハローダイヤル) /03-3703-0661(テープ案内)
URLhttps://www.gotoh-museum.or.jp/

五島美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

五島美術館 五島美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

4.0

猛暑の夏にアートで涼みました。

今回も夏季恒例の優品展、五島美術館さんのコレクションから「一味爽涼」をテーマに約50点、夏の情景を詠んだ古筆、清雅な禅僧の墨跡、涼しさを感じる青磁・白磁や青花磁器、水墨画や近代日本画に表された消暑風景、などなどが紹介されています。また特集展示に古鏡6点。第二展示室は日本陶磁コレクションでした。
先ず私は、古筆はあまり分からないので、さっと観ました。和歌はまだ良いのですが、経や墨跡は苦手です。古いものばかりか近代書の森田竹華氏大澤竹胎氏の筆がまた、余計に分からないです(笑)。そんな中、本阿弥光悦筆伝俵屋宗達下絵の《和漢朗詠集色紙帖》は凄く美しいです。美しい下絵の上に絶妙のバランスで配された美しい文字。一部文字の乱れが光悦の病による手の震えか、とありますが、そんなそんな、私にはとにかく美しく見えます。まだ観たことのない方は是非、必見ですよ。
青と白の陶磁器はとても涼し気です。焼き物好きの私ですが、特に青磁・白磁・青花は、特に大好きです。五島さんと言えばの《青磁鳳凰耳瓶(重文)》はじめ、景徳鎮の青花が沢山観られました。
竹石山水などの水墨画にはやはり「涼」がありますね。そして近代日本画です。寺崎広業と言えば国立近代美術館さんの《溪四題(雲の峰・夏の月・秋霧・雨後) 》を思い出してしまいますが、こちら五島さん夏季で何度か観ていますが《夏のひととき》は、とてもいいです。これを観ると私は何故か何時も、松岡映丘《千草の丘》を思い出してしまうのです。そしてやはり夏季の名品と言える川合玉堂《松山懸瀑図》、小茂田青樹《緑雨》に、それから横山大観と横山操の富士《夏》に《朱富士》ですね。とても涼やかなスッキリとした気分にさせて頂きました。
第二展示室日本陶磁もなかなかでした。鼠志野の《峯紅葉》や光悦黒楽《七里》や黒織部沓形茶碗《わらや》などなどおなじみどころが並びますが、今日は、黄瀬戸平茶碗《柳かげ》ですね。内箱蓋裏に西行法師の歌「道のへの清水なかるゝやなき影しはしとてこそ立ちとまりけり」が書付られていることからの銘、でした。これも「涼」ですね。浅い筒形の小鉢で、鉄釉と銅緑釉の点が散っていて、線描きの唐草文とかあって、ごく自然な雰囲気で、アジのたたきでも入れたい感じです。
会期終盤、異常な暑さの続く中で、平日朝一、一応空いていました。ゆっくり観ることが出来ました。恒例でも、やはり良かったです。

THANKS!をクリックしたユーザー
黒豆さん、morinousagisanさん

4.0

夏と涼

五島の日本画コレクションで1番と2番に好きな作品が出ている!
小茂田青樹の緑雨と寺崎広業の夏のひととき!
見るたびに順序は入れ替わるけどスッゴク好きな2トップが同時に見られて嬉しい。
この2作品を眺めているだけで時間が溶ける眼福タイムでした。
日本陶磁は峯紅葉と破袋の両重文、久々なとこだと光悦の七里なんかも出ていました。
また雨宿り蛙と和装新木優子に会いに再訪します。

THANKS!をクリックしたユーザー
シンディさん、karachanさん、fumiko773さん、komagatayaさん、morinousagisanさん

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出展作品・関連画像IMAGES

夏 霊峰四題の内 横山大観筆 昭和29年(1954) 五島美術館蔵

一山一寧墨跡 「園林消暑」偈 鎌倉時代・14世紀 五島美術館蔵

青花蜜柑形水指(祥瑞) 景徳鎮窯 明時代・17世紀 五島美術館蔵

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