3.0
次は彫刻作品をぜひ
特集コーナー展示は「清水多嘉示」でした。清水多嘉示といえば八ヶ岳美術館を思い出します。あと上野公園の《みどりのリズム》はお馴染みですね。数々の賞を受賞し、文化功労者にも任命された、日本近代を代表する彫刻家の清水多嘉示ですが、実は幼い頃より画才を発揮し、画家を志してフランスへ留学しました。そしてパリでブールデルの作品と出会い、彫刻に目覚めます。一方で絵画制作も続け、日本人としてはじめてサロン・ドートンヌに絵画と彫刻が同時入選を果たすなど、成功を収めました。二刀流成功者ですかね。今展では寄贈による新収蔵の17点を中心に、清水の絵画作品に光を当てて紹介されています。なるほど上手いですね。そして器用?そうです。誰かの作品が好きになると、すぐに影響を受ける、と言うよりなんとなく誰か風の作品が、それなりに描けてしまう、と言った感じに見えました。《モンパルナス通り》《丘を望む》《憩いの読書》など、なかなか気に入りました。