スーラージュと森田子龍

兵庫県立美術館

  • 開催期間:2024年3月16日(土)~2024年5月19日(日)
  • クリップ数:10 件
  • 感想・評価:3 件
スーラージュと森田子龍 兵庫県立美術館-1
スーラージュと森田子龍 兵庫県立美術館-2
スーラージュと森田子龍 兵庫県立美術館-3
スーラージュと森田子龍 兵庫県立美術館-4
森田子龍(左)とスーラージュ(中央)1963年、パリにて
森田子龍《蒼》1954年 国立国際美術館
ピエール・スーラージュ《Brou de noix sur papier 63 x 50 cm, 1949》 1949年 スーラージュ美術館
森田子龍《坐俎上》1953年 兵庫県立美術館
スーラージュと森田子龍 兵庫県立美術館-1
スーラージュと森田子龍 兵庫県立美術館-1
スーラージュと森田子龍 兵庫県立美術館-1
スーラージュと森田子龍 兵庫県立美術館-1

この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

戦後まもない時期、海外の抽象画と日本の前衛書は、国境やジャンルをこえて、同時代性を示していました。森田子龍が編集を行っていた『墨美』(1951年6月創刊)では、1950年代、欧米の抽象絵画を次々と紹介しています。ピエール・スーラージュとの関係も、『墨美』をきっかけに始まりました。『墨美』26号(1953年8月)には、本人から提供された作品写真10枚が掲載されています。

「スーラージュは『墨美』が非常に好きでよく見てくれているそうですが、
そんなことから今度アルコプレー※を通じて送ってくれたのです」
(「書と抽象絵画・座談会」『墨美』26号より)
※ドイツ系アメリカ人の画家


モノクロームの作品を描く画家たちを、森田は「白黒の仲間」と呼び、そのような仲間ができることは喜びであり、励みになったと述べています。1958年、初めて来日したスーラージュは、森田らと直接、意見を交わしました。1963年には、ヨーロッパを歴訪した森田が、パリでスーラージュ夫妻と再会しています。

戦後の抽象絵画を代表する画家のひとりである、「黒の画家」ピエール・スーラージュと、1952年に4名の同志とともに「墨人会」を結成し、新しい書のあり方を追い求めた森田子龍。二人は交流を通じ、互いの表現の共通点と相違点について考えを深めました。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2024年3月16日(土)~2024年5月19日(日)
会場 兵庫県立美術館 Google Map
展示室企画展示室
住所 兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1 (HAT神戸内)
時間 10:00~18:00 (最終入場時間 17:30)
休館日 月曜日、4月30日(火)、5月7日(火)
※ただし4月29日(月・祝)、5月6日(月・振休)は開館
観覧料 ・一般
当日券 1,600円
団体料金/前売券(3/15まで) 1,400円
・大学生
当日券 1,000円
団体料金/前売券(3/15まで) 800円
・高校生以下 無料
・70歳以上 当日券 800円
団体料金 700円
・障害者手帳等をお持ちの方(一般)
当日券 400円
団体料金 350円
・障害者手帳等をお持ちの方(大学生)
当日券 250円
団体料金 200円
  • ※障害者手帳等をお持ちの方1名につき、その介助の方1名は無料
    ※一般以外の料金には証明できるものを要提示
    ※団体(20名以上)で鑑賞の場合は事前に美術館まで連絡が必要です
TEL078-262-1011
URLhttps://www.artm.pref.hyogo.jp

兵庫県立美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

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感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

5.0

待っていた展覧会!

ずっと楽しみにしていた展覧会。
森田子龍といえば墨人会の中心的な存在であり、当時、海外の抽象的な作品を制作していた芸術家たちと積極的に交わり、日本の前衛書を推し進めた人物。
その子龍とスーラージュに焦点を当てた内容だという。これが楽しみじゃないわけがない。
まず良かったのは、何より作品。ちょうど1年前に京都国立近代美術館に飾られていて気に入った作品《寒山》と再会。
改めて見ても良いなとしみじみした。他にも、文字との距離が近い作品、遠い作品さまざまあったが、どれも良い。字の造形と余白のバランスに優れていた書家だったなと改めて認識。
また、この展覧会で良かったのは、ピエール・アレシンスキーが制作した映像が流れていたこと。以前からずっと見たかった映像だったので感無量だった。
スーラージュは、生で作品を見たのは初。見方として、どうしても書的な見方というか、書との違いという観点でみてしまう。
子龍はかつて、『墨美』の中で書の線について「動きとして底に一気貫通するものがあつて、その動きを跡づけるために線というものが生まれる」と述べている。なるほど、動きか。形を構成するためのスーラージュの線と子龍の線はそこが違うのかとひとり納得した。
何はともあれ、素晴らしい展覧会だった。書が好きな人は必見だと思う。また、書に興味がない人も、これも書なのか!という気持ちで楽しんでみてほしい。

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アバウトさん、morinousagisanさん、eiroh613さん

3.0

墨の芸術  

書道をイメージして兵庫県立美術館にいきました 実際は書ではなく、絵というか感性に訴えかける芸術作品でした。大空間の中で数点の展示があり、訪問した日は日曜夕方の雨の中ということで人が少なくゆったりと鑑賞できました。1960年にフランスパリで活躍されていた森田氏のことに想いをはせながら拝見しました。兵庫県の出身ということもあり、県立美術館での開催は大変よかったと思います。展示作品以外にも建築作品として美術館自体を鑑賞する方がいらしたのも面白く拝見いたしました。

THANKS!をクリックしたユーザー
morinousagisanさん

REPORT

展示作品が映える安藤建築の展示空間にひたる

コロナ禍で二度の延期を経てようやく開催となりました。

アートフェアで、書家の方から前衛書の井上有一を教えて頂き、井上有一作品を展示する京都のギャラリーで店主さんから井上有一についてご説明頂いた。以来「前衛書」も気にかかるよ…readmore

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ぷりんさん、uchikoさん、komagatayaさん、karachanさん、アバウトさん

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森田子龍(左)とスーラージュ(中央)1963年、パリにて

森田子龍《蒼》1954年 国立国際美術館

ピエール・スーラージュ《Brou de noix sur papier 63 x 50 cm, 1949》 1949年 スーラージュ美術館

森田子龍《坐俎上》1953年 兵庫県立美術館

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