生誕130年 没後60年を越えて
「須田国太郎の芸術―三つのまなざし―」展

西宮市大谷記念美術館

  • 開催期間:2024年3月2日(土)~2024年4月21日(日)
  • クリップ数:9 件
  • 感想・評価:5 件
生誕130年 没後60年を越えて「須田国太郎の芸術―三つのまなざし―」展 西宮市大谷記念美術館-1
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《八幡平》1954年 京都市美術館蔵
《鵜》1952年 京都国立近代美術館蔵
《サグント劇場跡》1922-23年 三之瀬御本陣芸術文化館蔵
《山姥》1948年 京都国立近代美術館蔵
《犬》1950年 東京国立近代美術館蔵
《窪八幡》1955年 東京国立近代美術館蔵
生誕130年 没後60年を越えて「須田国太郎の芸術―三つのまなざし―」展 西宮市大谷記念美術館-1
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

洋画家・須田国太郎(1891-1961)は、「東西の絵画の綜合」という壮大なテーマを掲げ、日本の精神文化に根差した日本本来の油彩画のありかたを追求し、近代絵画史に偉大な足跡を残しました。

京都に生まれ幼少時から絵画に親しんだ須田は、「東洋と西洋では、なぜ絵画が異なる方向で発達を遂げたのか?」という疑問を解明するために、京都帝国大学及び同大学院で美学・美術史を学びました。大学院に在学中には「絵画の理論と技巧」を研究テーマとし、同時に関西美術院でデッサンを学んでいます。

1919年28歳で渡欧し、スペインのマドリッドを拠点にヨーロッパ各地を訪れ、ヴェネツィア派の色彩理論やバロック絵画の明暗法など西洋絵画の底流をなすリアリズムの表現に関心を持ち、探求しました。1923年に帰国して、日本独自の油彩画を生み出そうと制作に励み、1932年41歳の時に初個展を開催しました。これを契機として、ヨーロッパ留学中に交流のあった里見勝蔵や川口軌外の誘いにより1934年に独立美術協会会員となりました。これ以後須田は、同協会展を活動の舞台とし、意欲的な作品を発表していきます。骨太で生命感溢れる作品群には、会得した理論に裏付けされた風格さえ宿しています。

本展では、初期から晩年に至る須田の代表作を中心に展観し、加えて彼が滞欧中に画家としての視点で捉えた写真の数々や能・狂言に関する造詣の深さを表出したデッサン等も展示し、須田国太郎芸術の新たな魅力を検証します。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2024年3月2日(土)~2024年4月21日(日)
会場 西宮市大谷記念美術館 Google Map
住所 兵庫県西宮市中浜町4-38
時間 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日 水曜日 
3月21日(木)
※ただし3月20日(水・祝)は開館
観覧料 一般 1,200円
高大生 600円
小中生 400円
  • ※前売料金は各200円引き、団体料金(20名以上)は各100円引き
    ※前売券はローソンLoppi(Lコード54206)で取り扱い、または西宮市大谷記念美術館にて販売(前売り券の販売は3月1日(金)まで)
    ※西宮市内在住の一般の方は1,000円、西宮市内在住65歳以上の方は600円(いずれも要証明書呈示)
    ※ココロンカード・のびのびパスポート呈示の小中生は無料
    ※心身に障がいのある方及び介助者1名は無料(要手帳等呈示)
TEL0798-33-0164
URLhttp://otanimuseum.jp/exhibition_240302.html

西宮市大谷記念美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

西宮市大谷記念美術館 西宮市大谷記念美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

4.0

日本庭園も素敵

須田国太郎の主要な作品を落ち着いた雰囲気のなかで見ることができ素晴らしかった。
能楽に対する素養を活かしたスケッチは、能楽師の方によると、一瞬の動きを見事にとらえているそうだ。すぐれた作家の対象を見つめる目を改めて実感させられた。

THANKS!をクリックしたユーザー
くつしたあつめさん、eiroh613さん、アバウトさん

4.0

私も日曜美術館で見て、行ってみました。

ベージュ、オレンジ、茶いろ、そして黒。黒が効果的に使われていて、一番前に黒い犬や、黒い鵜という構図が、独特な雰囲気を出していました。今日は、桜は満開だし、美術館の庭も綺麗だったので、ドライブには、いいところです。

THANKS!をクリックしたユーザー
rakkoさん、morinousagisanさん、アバウトさん

4.0

重厚な色の世界と桜色のギャップを楽しみました

 きっかけは今日放映された「日曜美術館」のアートシーンコーナー。
全く見に行くつもりがなかったのに茶色の水平線が印象に残る絵を見たとき「行こう」と思った。
そしていつ行く?大谷美術館の近くの夙川沿いの桜が満開の今日でしょ!
と、やりかけの衣替えを放りっぱなしにして出かけた。
 花見の人で大混雑の夙川沿いと打って変わって美術館は日曜日にも関わらず、ゆったりと見られた。また日本の美術館には珍しく写真撮影もOK。自分が気に入った作品は記憶にだけでなく写真にも残すことができた。
 自分が受けた最初の印象通り、茶色が基調の絵でまずとびこんでくるのが横の線。水平線であったり、建物の屋根であったり。そこに塔などの縦の線が効果的に入っている。その絶妙の配置に感心した。
 その対極というか 人物は縦が長い紙やキャンバスに描かれ、特に能を題材にしたデッサンでは曲線が作る艶に どうすれば単純な曲線でこのような艶のある表現ができるのだろうと感心した。
 思い立ってすぐ行ったことで、展覧会と満開の桜両方とも堪能することができた。感謝。

THANKS!をクリックしたユーザー
rakkoさん、karachanさん、morinousagisanさん、eiroh613さん

2.0

受付難あり

展示は、予想&期待どおり。サブタイトル通りの作品集群でした。ただ、受付の方が高圧的で、みる前から、気分悪くなりました。

3.0

理論にしっかりと裏付けされている

京国近美でもコレクション展で特集が組まれていたような記憶はあるが、
西宮ゆかりの画家さんの展覧会と勘違いし、「須田」ということでちょっとあの画家さんと間違ってました。
久々に風のない穏やかな陽ざしの中、桜の蕾はまだ堅かったですが、夙川散歩と美術館のお庭散策もあって伺ってきました。
「ヨーロッパ留学中に交流のあった里見勝蔵・・」とあり、佐伯祐三など多くの日本人がフランスに留学していた頃にスペインに滞在し、その地でしっかりとイタリアヴェネチア派やスペインの画家を学んでいます。
面白いのは、かなり高級なカメラ2台でたくさんの目にしたものを写真におさめてコメントも残している点です。
もともと画家志望というよりも、京大の哲学科で美学を専攻し、博士課程まで進んで美学理論を研究していた上での作画でした。
欧州の風景画は、温湿度も違い、ちょっと離れて見ると空間が広がりを感じます。
京都のボンボン?の素養としてお能に親しみ、デッサンも展示されています。あの世とこの世の境のない幽玄の世界に舞うヒトをサッと捉えたデッサンです。兵庫県美で観た金山平三も芝居のデッサンをたくさん残していました。彼もどっぷりと芝居にのめり込んでいたようですし、役者の動作にも惹かれていたようでしたが。黒田はかなり本格的で、野村美術館の野村得七追善の能の写真も展示されていました。
つい最近見て感激した福田平八郎と親しく語らう写真もあって、南禅寺近くにこの人もお住まいだったと色々と観てきた展覧会が繋がっていくのも嬉しいです。
お庭に面した平日のカフェには誰も居らっしゃらなかったので、コロナ禍以来初めて美術館のカフェでゆっくりさせて頂きました。運ばれてきたラテはフェルメールでわぁーとなりました。
西宮大谷記念美は、定休日が水曜で月曜日にも伺えます。

THANKS!をクリックしたユーザー
rakkoさん、さいさん、komagatayaさん、uchikoさん、karachanさん、他1人

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出展作品・関連画像IMAGES

《八幡平》1954年 京都市美術館蔵

《鵜》1952年 京都国立近代美術館蔵

《サグント劇場跡》1922-23年 三之瀬御本陣芸術文化館蔵

《山姥》1948年 京都国立近代美術館蔵

《犬》1950年 東京国立近代美術館蔵

《窪八幡》1955年 東京国立近代美術館蔵

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