開館20周年記念展
ジョルジュ・ルオー
― かたち、色、ハーモニー ―

パナソニック汐留美術館

  • 開催期間:2023年4月8日(土)~2023年6月25日(日)
  • クリップ数:54 件
  • 感想・評価:7 件
開館20周年記念展 ジョルジュ・ルオー ― かたち、色、ハーモニー ― パナソニック汐留美術館-1
開館20周年記念展 ジョルジュ・ルオー ― かたち、色、ハーモニー ― パナソニック汐留美術館-2
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開館20周年記念展 ジョルジュ・ルオー ― かたち、色、ハーモニー ― パナソニック汐留美術館-7
《二人組(二兄弟)》ジョルジュ・ルオー 1948年 油彩 ポンピドゥー・センター、パリ/国立近代美術館
Photo © Centre Pompidou,MNAM-CCI, Dist. RMN-Grand Palais / Christian Bahier / Philippe Migeat /distributed by AMF
《最期の時を待つ十字架上のキリスト》ジョルジュ・ルオー 1952-1956年 油彩、インク、グアッシュ ポンピドゥー・センター、パリ/国立近代美術館
Photo © Centre Pompidou, MNAM-CCI, Dist. RMN-Grand Palais / Bertrand Prévost / distributed by AMF
《深き淵より》ジョルジュ・ルオー 1946年 油彩 ポンピドゥー・センター、パリ/国立近代美術館
Photo © Centre Pompidou, MNAM-CCI, Dist. RMN-Grand Palais / image Centre Pompidou, MNAM-CCI / distributed by AMF
《ホモ・ホミニ・ルプス(人は人にとりて狼なり)》ジョルジュ・ルオー 1944-1948年 油彩 ポンピドゥー・センター、パリ/国立近代美術館
Photo © Centre Pompidou, MNAM-CCI, Dist. RMN-Grand Palais / image Centre Pompidou, MNAM-CCI / distributed by AMF
《大木のある風景》ジョルジュ・ルオー 1946年頃 油彩 ポンピドゥー・センター、パリ/国立近代美術館
Photo © Centre Pompidou, MNAM-CCI, Dist. RMN-Grand Palais / Philippe Migeat / distributed by AMF
《かわいい魔術使いの女》ジョルジュ・ルオー 1949年 ポンピドゥー・センター、パリ/国立近代美術館
Photo © Centre Pompidou, MNAM-CCI, Dist. RMN-Grand Palais / Bertrand Prévost / distributed by AMF
《受難(エッケ・ホモ)》ジョルジュ・ルオー 1947-1949年 油彩 ポンピドゥー・センター、パリ/国立近代美術館
Photo © Centre Pompidou, MNAM-CCI, Dist. RMN-Grand Palais / image Centre Pompidou, MNAM-CCI / distributed by AMF
開館20周年記念展 ジョルジュ・ルオー ― かたち、色、ハーモニー ― パナソニック汐留美術館-1
開館20周年記念展 ジョルジュ・ルオー ― かたち、色、ハーモニー ― パナソニック汐留美術館-1
開館20周年記念展 ジョルジュ・ルオー ― かたち、色、ハーモニー ― パナソニック汐留美術館-1
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開館20周年記念展 ジョルジュ・ルオー ― かたち、色、ハーモニー ― パナソニック汐留美術館-1
開館20周年記念展 ジョルジュ・ルオー ― かたち、色、ハーモニー ― パナソニック汐留美術館-1
開館20周年記念展 ジョルジュ・ルオー ― かたち、色、ハーモニー ― パナソニック汐留美術館-1

この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

開館以来初の開催、代表作でたどる
ルオーの本格的な回顧展


パナソニック汐留美術館開館20周年を記念する展覧会第一弾は、ジョルジュ・ルオーの本格的な回顧展です。パリのポンピドゥー・センターから、本邦初公開作品を含む13点のルオーの傑作が来日するほか、フランスや国内の美術館等から、ルオーの代表作が集結します。

ルオーは、19世紀末から20世紀前半のフランスで活躍した、最も革新的な画家のひとりとして知られ、宗教的主題や、晩年の輝くような色彩で描かれた油彩、デフォルメされた親しみやすい人物像は、多くの人を魅了し続けています。

本展は、ルオーが、自身の芸術を語るのに繰り返し用いたことば「かたち、色、ハーモニー」をキーワードに、画家が影響を受けた同時代の芸術や社会の動向、二つの大戦との関係にも触れながら、ルオーの装飾的な造形の魅力に迫ります。

晩年の傑作《かわいい魔術使いの女》や戦時期の重要作品《ホモ・ホミニ・ルプス(人は人にとりて狼なり)》、手紙やルオーの詩など、本邦初公開作品を含む約70点が会場に並びます。日本におけるルオーの最も充実した回顧展のひとつとなることでしょう。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2023年4月8日(土)~2023年6月25日(日)
会場 パナソニック汐留美術館 Google Map
住所 東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階
時間 10:00~18:00 (最終入場時間 17:30)
  • ※5月12日(金)、6月2日(金)、6月23日(金)、6月24日(土)は夜間開館を実施します
    20:00まで開館(最終入場時間 19:30)
休館日 水曜日 
ただし5月3日(祝)、6月21日(水)は開館
観覧料 一般 1,200円
65歳以上 1,100円
大学生・高校生 700円
中学生以下 無料
  • ※障がい者手帳を提示の方、および付添者1名まで無料で入館できます
    ※5月18日(木)国際博物館の日は、すべての方が500円で入館できます
TEL050-5541-8600 (ハローダイヤル)
URLhttps://panasonic.co.jp/ew/museum/

パナソニック汐留美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

パナソニック汐留美術館 パナソニック汐留美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

5.0

久々ルオーの魅力をたっぷり味わえました。

またまた会期終了間近に行き、終了してからの投稿で申し訳ありません。平日夕方、会期末なせいでしょうか、結構混雑していました。
皆さん既に沢山書かれているように、今回はとても充実した内容で、特にパナソニックさんや出光さんでは見たことのない作品が沢山あり、満足度はとても高かったです。
今更ですが、久々ルオーの魅力をたっぷり味わえました。初期のモローだけでなくレンブラントやコローやセザンヌやらを思わせる作品に、苦悩しつつ色々なものを吸収しながら独自のスタイルやテーマにたどり着いたルオーの姿を、しっかり感じ取ることが出来、同時に時代背景やら信仰やらが、彼を一層彼にしたことも感じられる展覧会でした。

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はるにゃんさん、micco3216さん、morinousagisanさん

4.0

ルオーが【ルオー】になるまでに

梅雨の前に台風が来そうな小雨の中、パナソニック汐留美術館を訪問しました。
開館20周年記念のルオー展。
予約推奨ですが、多分直前でも人数余裕ありそうなので立ち寄りできそうです。

太い輪郭線に立体かと思えるくらい重ね塗りした絵具、ジョルジュ・ルオーの作品は大変特徴的なので一目で分かります。

今回の注目はルオーが自身の作風を作り上げるまでの過程。
初期の美術学校時代の作品は先人の影響がものすごく分かりやすい作品がちょこちょこあって新鮮ですね。
特に『死せるキリストとその死を悼む聖女たち」1895-97作は、聖女の顔がダ・ヴィンチ作品にもの凄く似てます。
他にも背景の森とか景色とか、プッサンとかコローを参考にしたんだろうな、とか
絵の具とは思えない質感の描き方(=マティエール)とかモローからの影響の大きさ分かりやすいな・・・と頷く作品が散見します。
学校時代の学生集合写真もあって、こういうクラス写真はいつの時代も変わらないなぁとほのぼの・・・
モローとのお手紙も展示されていて、親交の深さが伺えます。仲良しw
新収蔵作品『オルフェウスの苦しみ~略~(習作)』も鬱蒼とした背景の森、手前の岩地などゴツい質感がモローを彷彿とさせます。

2章では更に自分のスタイルを求め(一時セザンヌを推していた模様)、3章以降は2つの大戦の世界情勢に揉まれて自身の考え、信仰を見つめ直した結果、塗りの厚さが凄いのにどこか装飾的で静謐なルオーのスタイルが確立。
作品の中でやはり圧巻なのはルオーが41歳から15年かけて作成した『ミセレーレ』シリーズ。
モノトーンの静謐な世界は見てると無言になります。
その他描き直し作品等、画家としてのルオーの成長と大成が分かりやすい展覧会でした。

THANKS!をクリックしたユーザー
はるにゃんさん、morinousagisanさん、micco3216さん、Sukekiyo-Acckermanさん、さいさん

4.0

別の美術館の作品でルオーの魅力を再発見

ジョルジュ・ルオーは、パナソニック汐留美術館がコレクションの重点にしていて、これまでも企画展を観に行った際にその一部を鑑賞する機会が何度もありました。フォーヴィスムから表現主義の画家のひとりとして認識はしていましたが、実はあまり好きではありませんでした。妙に絵具を厚塗りした、威圧感のある絵という印象があったんです。

でもこの展覧会でその生涯の変遷、他の画家との関係、そして特に第二次大戦後の晩年の絵画のいくつかを観ることで、ルオーに徐々に魅力を感じるようになりました。
師であるモローとの師弟愛、セザンヌへのオマージュなどのエピソードからは、周りの人たちから謙虚に学び吸収し、敬意を示す人柄の良さを感じます。
本展に展示されている作品では、≪二人組(二兄弟)≫、≪大木のある風景≫、≪受難(エッケ・ホモ)≫、≪かわいい魔術使いの女≫などにルオーの魅力を感じました。
道化師や踊り子などの人物が穏やかな表情で佇み、力強い輪郭線、明暗のある色彩で画面いっぱいに構成されています。暖色系のオレンジや黄色、寒色系のブルーや緑の組み合わせが心地よいハーモニーを奏でます。

気に入った作品を振り返っていて気づいたのですが、それらはいずれもポンピドュー・センターから借りてきたものばかりでした。パナソニック汐留美術館のコレクションも多数展示されていますが、やっぱりいいなと感じる作品は、別の美術館の所蔵品がほとんど。最後におまけのように展示されている新収蔵品の≪クマエの巫女≫は、なかなかいいと思うので、もっと前面に出して作品の良さを強調した方がいいのに、とちょっと残念に感じました。

THANKS!をクリックしたユーザー
morinousagisanさん、uchikoさん、micco3216さん

3.0

ルオーの回顧展

ルオーの全体像をよく知れる絵画展だったと思います。作品だけでなく、師匠との書簡のやり取りも公開されていて、人となりや交友関係も知れました。
スペースによっては一部、やけに照明が暗くて作品がよく見えないところがあったのが残念でした。

4.0

手紙や詩も

リニューアルオープン、おめでとうございます。

ルオーの初期から晩年までを時系列でたどる、よい企画でした。
厚塗りの絵具のマチエールは、実物ならではの迫力がありました。

初期の作品は、ダ・ヴィンチか、レンブラントか、ってくらいで、古典をものすごく勉強したことがよくわかりました。

個人蔵の作品もあり、「青い鳥は目を潰せばもっとよく歌うだろう」が良かったのですが、ポストカードがなくて残念。
ルオーのインタビューが掲載されている新聞記事、手紙、セザンヌをオマージュする自作の詩の一節など、絵画以外の資料も珍しかったです。

マティスもルオーもモローの弟子で、大きな影響を受けていたことを知りました。モローは指導者としても超一流です。

写真撮影可のコーナーと、出口に記念撮影用のパネルがありました。

エントランスの紹介映像、無料のロッカー(荷物を置いて整理できるデスクがあるのがとてもうれしい)、受付の方の丁寧な対応、以前と変わらず、気持ちよく利用させていただきました。

THANKS!をクリックしたユーザー
bumiyasuさん、micco3216さん、morinousagisanさん

4.0

ルオーの全てがわかった(気がします・・・)

ルオーの作品を今までも見たことがありますが、「宗教画とルオー」的な内容が多く、宗教画専門なのかな?と思っていましたが、今回の展覧会は、ルオーの生涯にそって展示されており、初期の作品から、師であり親子のような存在だったギュスターヴ・モローとの書簡(すっごい褒めて育ててくれる先生!)、そして戦争反対を訴える絵等、人間臭さがうかがえる展示になっていて、とても見応えがありました。この人も人間なんだと!
絵の描き方・色・表情が年代によって全然違っているし、何よりも一度描いて売れた絵を何年もかけて描きなおしているところに、なんか人間味を感じます。
個人的には「かわいい魔術使いの女」がお気に入りです!!

THANKS!をクリックしたユーザー
holy0408さん、morinousagisanさん

3.0

ルオー克服録

やっぱりルオーは苦手だったという備忘録。
初期作とセザンヌ風あたりはあまり見たことがなく良かったです。
ルオーをルオーたらしめている絵肌と厚塗りにキツくなり更に宗教色が強くなるともうダメ。
最後の部屋全体が写真撮影可能でした。細かい時間予約も不要。
今回もルオー嫌いは払拭できず。ごめんよパナ汐。

THANKS!をクリックしたユーザー
さいさん、morinousagisanさん、micco3216さん

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出展作品・関連画像IMAGES

《二人組(二兄弟)》ジョルジュ・ルオー 1948年 油彩 ポンピドゥー・センター、パリ/国立近代美術館
Photo © Centre Pompidou,MNAM-CCI, Dist. RMN-Grand Palais / Christian Bahier / Philippe Migeat /distributed by AMF

《最期の時を待つ十字架上のキリスト》ジョルジュ・ルオー 1952-1956年 油彩、インク、グアッシュ ポンピドゥー・センター、パリ/国立近代美術館
Photo © Centre Pompidou, MNAM-CCI, Dist. RMN-Grand Palais / Bertrand Prévost / distributed by AMF

《深き淵より》ジョルジュ・ルオー 1946年 油彩 ポンピドゥー・センター、パリ/国立近代美術館
Photo © Centre Pompidou, MNAM-CCI, Dist. RMN-Grand Palais / image Centre Pompidou, MNAM-CCI / distributed by AMF

《ホモ・ホミニ・ルプス(人は人にとりて狼なり)》ジョルジュ・ルオー 1944-1948年 油彩 ポンピドゥー・センター、パリ/国立近代美術館
Photo © Centre Pompidou, MNAM-CCI, Dist. RMN-Grand Palais / image Centre Pompidou, MNAM-CCI / distributed by AMF

《大木のある風景》ジョルジュ・ルオー 1946年頃 油彩 ポンピドゥー・センター、パリ/国立近代美術館
Photo © Centre Pompidou, MNAM-CCI, Dist. RMN-Grand Palais / Philippe Migeat / distributed by AMF

《かわいい魔術使いの女》ジョルジュ・ルオー 1949年 ポンピドゥー・センター、パリ/国立近代美術館
Photo © Centre Pompidou, MNAM-CCI, Dist. RMN-Grand Palais / Bertrand Prévost / distributed by AMF

《受難(エッケ・ホモ)》ジョルジュ・ルオー 1947-1949年 油彩 ポンピドゥー・センター、パリ/国立近代美術館
Photo © Centre Pompidou, MNAM-CCI, Dist. RMN-Grand Palais / image Centre Pompidou, MNAM-CCI / distributed by AMF

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