企画展 楽しい隠遁生活
―文人たちのマインドフルネス

泉屋博古館東京

  • 開催期間:2023年9月2日(土)~2023年10月15日(日)
  • クリップ数:40 件
  • 感想・評価:8 件
企画展 楽しい隠遁生活 ―文人たちのマインドフルネス 泉屋博古館東京-1
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岸田劉生《塘芽帖》昭和3年(1928)頃 泉屋博古館東京
伝 仇英《山水人物図(陶淵明図)》中国・明時代 泉屋博古館
伝 仇英《山水人物図(陶淵明図)》(部分) 中国・明時代 泉屋博古館
重要美術品 伝周文《山水図》室町時代(15-16世紀)  泉屋博古館
長吉《観瀑図》室町時代(16世紀) 泉屋博古館
長吉《観瀑図》(部分) 室町時代(16世紀) 泉屋博古館
田能村竹田《梅渓閑居図》文政10年(1827) 泉屋博古館
田能村竹田《梅渓閑居図》(部分) 文政10年(1827) 泉屋博古館
森寛斎《陶淵明像》明治4年(1871) 泉屋博古館東京
橋本雅邦《許由図》明治33年(1900) 泉屋博古館東京
山崎朝雲《竹林の山濤》大正元年(1912) 泉屋博古館東京
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

安らぎと自由の追求。
忙しない俗世を離れ、清雅な地での隠遁生活を送りたいと願うのは、超高速の情報が飛び交う現代社会に生きる私達ばかりではありません。むかしの人たちも政治や社会のしがらみから逃れ、清廉な生活にあこがれたがために、自ら娯しみ遊戯の精神を忘れず、自由を希求する「自娯遊戯」の世界を描いた絵画や工芸品を求めたりしました。

そのために、東洋の山水画には、生き方の理想や文学的なテーマが隠されていることが少なくありません。そこには、田舎暮らしのスローライフを求める「楽しい」隠遁から、厳しい現実を積極的に切り抜ける「過激な」隠遁まで、実に多種多様な隠遁スタイルが見いだせます。

本展は、理想の隠遁空間をイメージした山水・風景や、彼らが慕った中国の隠者たちの姿を描いた絵画作品とともに、清閑な暮らしの中で愛玩されたであろう細緻な文房具なども併せて展示いたします。中国の士大夫や日本の文人たちが抱いたマインドフルネス(安寧な心理状態)に触れることで、暮らしを楽しむ生の充実の一助となれば幸いです。

【FEATURE|インタビュー】
「隠遁」は世界を新鮮に、日々新しく生きるための文人の教え。野地耕一郎館長に聞く「山水画」の楽しみ方

開催概要EVENT DETAILS

会期 2023年9月2日(土)~2023年10月15日(日)
会場 泉屋博古館東京 Google Map
住所 東京都港区六本木1丁目5番地1号
時間 11:00~18:00
  • ※金曜日は19:00まで開館
    (入館は閉館の30分前まで)
休館日 月曜日 
9月19日・10月10日(火)
※9月18日・10月9日(月・祝)は開館
観覧料 一般 1,000円(800円)
高大生 600円(500円)
中学生以下 無料
  • ※20名様以上の団体は( )内の割引料金
    ※障がい者手帳呈示の方は本人および同伴者1名まで無料
TEL050-5541-8600(ハローダイヤル)
URLhttps://www.sen-oku.or.jp/tokyo/

泉屋博古館東京の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

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感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

4.0

癒されました

アンケート用紙に記入してまいりましたが、
17.8年ぶりの来館でした。
当時、金糸の彫刻などの作品展示で、いまだに思い出すくらい、素晴らしかった印象が、思い出されます。
今回の展示作品も、癒しを頂いた気がします。
通年、年間20回ぐらい美術館へ足を運んでおりましたが、今年は仕事が忙しく
機会を失っておりました。
今回当選のお陰で、出向こうと、、、
滝が、大好きなこともあり
隠遁生活の憧れも増しました。癒されました。

4.0

曰く「出口はない」という隠遁生活は、やはり展覧会でのぞき見して楽しみましょう。

隠遁生活とかマインドフルネスとか、正直よく分かりません。歴史上の隠遁生活者も、許由、伯夷、叔斉、達磨、西行、芭蕉、良寛、長明、兼好、など極有名どころしか知りません。「隠遁」とは、世俗的な生活から離れて、山中などに隠れ住むことで、仏教の修行に専心することや、自分の意志で社会的な生活から離れて生きることも含まれるとか。「マインドフルネス」は「安寧な心理状態」だとか。昔の人々が憧れた生き方‥。気持ちは至極ワカリます。というか、情報過多、超スピードで変化する社会、複雑な人間関係の、今の世に生きる者こそ、一層隠遁生活に憧れてしまいそうです。でもそうするには相当な元手が必要な、苦い現実もありますね。許由にはフンと鼻で笑われ耳を濯がれそうですが‥。今展覧会で観る文人画もの多くも、山中誰もいない情景より、誰かが遠路訪ねて来た情景、が多いようですし、下男の様な人物まで描かれていたりします。調度品文具類など、とても希少価値を感じてしまう素晴らしい品々だったりします。印にと求めた石のあまりの美しさ珍しさに、印を彫るのは止めて文鎮や床飾りにしている‥、余裕というか自由というかです。小尾郊一氏の「中国の隠遁思想」には、「中国の隠遁は老荘思想から、世を糺す姿勢で、仕官を意識して行われたもの」だとか。自らの生存の危険も危うい中に身を置いてもなお、理想を追い求める姿勢は、凄まじいまでの意思と気概を感じてしまいます。そんなでありながら、文人画はなんとなく力を抜いて気楽に楽しめて、時々クスッとも出来て、なんかいいですね(とても厳しい感じの隠遁生活なのに)。今展の絵画はもちろんとても良かったですが、凝り性の隠者たちがどうしても手元に置きたかった品々、工芸品が特に目を引きました。色々考えさせられる、そして、なかなかに見どころの多い展覧会でした。いつもながらに泉屋博古館さんのキャプションはとても分かりやすく、おまけに捻りやユーモアも効いていて、「滝をご所望の方は~」「竹林をご所望の方は~」と近隣スポットを紹介したり、隠遁生活の参考になる書籍の一リストが置かれていたり、とても楽しく観進められました。私的には、ロビーに滝の音や鳥の声の演出があったらより良かったかと‥。

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morinousagisanさん

4.0

こんな過酷な隠遁生活?

奥深い山奥の岩肌も険しい山村での隠遁生活、現実的に想像するとあまりマインドフルネスになれるようには思えませんでしたが、物欲もなくなると”また、楽しからずや”になれるのかも・・と思わせてくれました。同時に展示されていた茶器や筆などが現実を実感させてくれました。解説の妙におもわず笑いが‥。good job!!

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morinousagisanさん

4.0

フランクに文人世界に触れられる展覧会

タイトルやキャプションなど、堅っ苦しくなく文人世界へと誘ってくれる工夫がなされています。
詳しい説明の前にキャッチーなひと言がキャプションに添えられていることで、親しみやすさがグッと上がっていると感じられました。

展示作品では、力強い筆致で描かれている富岡鉄斎の《掃蕩俗塵図》や幾何学的な岩が印象的な中林竹洞《赤壁図》など良い作品が何点かありました。
1室の王震《達磨像》もインパクトがありました。

気軽な気持ちで文人世界を覗ける展覧会でした。
おすすめの展覧会のひとつです。

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morinousagisanさん

4.0

最近気づいたんだけど、

泉屋博古館の解説はなんかフランクというか
ちょっと独特だよね(笑)

「竹林をご所望の方は~」とか
「隠遁生活に興味がある方向けの書物を紹介します」とか
「隠遁生活に出口はありません」とか

時折ギョッとするやらニヤリとするやら

展示は隠遁生活を送る場所、ロケーション
環境や生活、調度などなど

こういうものに囲まれこういう景色の中で試行う毒を愉しむのか
とワクワクさせてくれる
確かにこれはある意味理想的、桃源郷といえるだろう

「世俗の煩わしい事柄から逃れ自分の好きなものに囲まれた生活」という点では
かなりオタク的な生活といえるかもしれない

いろいろもうそうさせてくれるてんじだなあ

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morinousagisanさん

4.0

表装と文具四宝がすてき

険しい山に住む隠遁生活は、大変そうです・・・・
仙人を目指してるのかも?

橋本雅邦の許由図、線がしゃきっとして素敵。
富岡鉄斎の静居対話図、迫ってくるような木々に自然の力を感じます。
小田海僊の酔客図巻、大きな酒壺にもぐりこんだり、気持ちよさそうな酔っ払いがたくさん。

文具四宝が良かったです。明時代の墨、堆朱の筆おき、小さな硯など、細かい細工にほれぼれ。翡翠の筆洗は、翡翠の透明感が美しく、もったいなくて使えなさそう(笑)。
文具の下の敷布も豪華な織物でした。

文人画なので色味はどらかというと地味です。一方、表装は渋い青や茶でもサテンのような光沢があったり地模様が織り込まれていたり、きらびやかな生地で豪華だったり。表装も見ものでした。

4室は、住友コレクションの近代彫刻で、山本芳翠の唯一の石膏像の虎、高村光雲が作った皇居の楠正成銅像の頭部の木造など、へぇぇと思う作品が並んでました。

イベントがいろいろ企画されてます。
隠遁生活の参考になる書籍の一リストがあったり、解説も隠遁生活を楽しんでるような雰囲気があり、企画された方のノリノリ感が伝わりました。

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morinousagisanさん、uchikoさん

3.0

険しすぎる隠遁場所

隠遁場所を描いているけれど、どれもこれも岩場で危険すぎる!
もはや仙人にでもならないと、暮らしていくのは難しそう(笑)

吞兵衛たちが何人も出てくる「酔客図巻」が面白かった。
酒の甕に入り込んだり、倒れていたり、吞兵衛は200年前も今も変わらない。

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morinousagisanさん、Sukekiyo-Acckermanさん

3.0

楽じゃないのよ隠遁も

隠遁生活、良かったです。
明清、江戸明治あたりの文人画、南画が紹介されていました。
村田香谷のイイヤツが多めに出ていたのが収穫です。
隠遁アイテムも併せて展示、流石に怪石はいらないなぁ。
近隣の滝や隠遁入門書の紹介など楽しげに企画している様子が伺えます。
隠遁にも濃淡があるようで当時にも隠遁マウントなんてものがあったのかと想像してしまいます。

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はるにゃんさん、morinousagisanさん

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