5.0
千葉市美の総力・版画祭りで星5つ。
初千葉市美。神奈川県から三都物語。
版画が好きなので、チラシを見て版画家の企画展かと思い、ぶらっと行ってみました。
8階・7階が企画展会場で、8階から入場。
けれど行けども行けども版画がない。チラシには版画が堂々と載ってるのに・・・あれ?
よく見たら「洋風画家」と書いてある。ああ、またもや勘違いか・・・。
でも第一章なんて本人の絵1枚しかないんだけど・・・(笑)。
第二章でやっと田善の絵がお出まし。版画があんまり出てこないまま8階は終了。
あっちとこっちので違う画風になっちゃったりして、好きなものもあったけど、絵は何とも不思議な感じ。
7階へ。いやはや、ここからが本領発揮でございました。
・・・版画すごい。
日本の版画の技術も、西欧の版画の技術も自由自在。
元々絵が好きで描いてた人なので、人にウケる版画も作ることができて、さらに西洋版画のあらゆるパターンも網羅した上で完璧にマスター。
1人の人が作った作品群だなんて・・・びっくりですよ・・・。
地図すごいですよ。日本人が描いた(銅板なので描くのに近い形で削ります)って言われなきゃわからない。
解剖図もすごい。これも日本人が描いたとは・・・。
でも、これと浮世絵的な名所の「お洒落で売れそうな」版画をやってしまう、これが一番すごいなぁ・・・。
地図や解剖みたいな仕事で精度を求めだすと、アーティスティックな側面って削られそうに感じるけど、彼にとっては両方デザイン力を発揮できるフィールドのよう。
7階の展示数もかなり数あって、もうお腹いっぱい。最後の方は眼精疲労でよれよれでした(笑)。
しかし「終わった~」と思ったらある意味ここから始まるのであった。
まず7階の出口付近で、おまけのお楽しみ♡的な展示が少しあった。
その後5階の常設展を観に下りると、もう一つの企画展が「新収蔵作品展ー江戸絵画を中心にー」。つまりほぼ続きです。田善展でゆかりのある画家の作品がたくさん出てくるのですが、半分はその方達の作品。続いて房総ゆかりの作家・作品。
さらに常設「コレクション展(~2/5まで)」。この中に更に「田善とその時代」という特集があるので、ここも企画展の続き。
他ビゴー、寺崎武男、板倉鼎、浜口陽三、等々等々、さらに浮世絵、作家2人の特集。
・・・えらい豪華な版画祭りですよ、これは。
ちなみに4階で、「原倫太郎+原游|RE 幼年期ディスカバリー」という体験型の企画か… Read More