3.0
もう少し解説が欲しい。
とても好きな美術館で、企画展変わるたびにお邪魔しております。
去年ファッション系の企画展が多かった印象ですが、こちらの一つ前の企画展が「装いの力」ということ、そういう意味ではかなり斜めですがさすが一本通ってるなぁと思いました。
こちら「みんぱく」のコレクションとのことで、他の方もお書きになっている通り、ビーズの歴史を考えてみるというような、「それもビーズかぁ、なるほど~」という博物館的な内容。
ただ、解説が少な過ぎて「これはどんな時に使用するの??」というものがいっぱい。「結婚式用」とか「儀式用」とか書いてあるものも中にはあるが、書いてないものは装身具なのか、違う意味があるのかがわからず、もやもやしました。
で、一つ特徴的なのは勾玉がほぼなかったこと。これは意識的に外したんだろうなぁ。その代わりか沖縄とアイヌ、特にアイヌの首飾りなどは見応えがありました。世界の色々な民族の映像が流れていて、その中でその首飾りを着けて行われるアイヌの儀式が見られます。
最後に、近代日本での変遷として、ビーズバックなどが流行したことや(展示品にまつわる思い出と共に展示されていて、ちょっとうるっとしました)、現在のビーズに関して触れられています。日本はかなり生産・輸出しているようで、カラーサンプルなどがあったり、ビーズを縫い付けるミシンの開発などの映像があったり、現代の作家さんの作品などもあり。ここもうちょっと膨らませてほしかったなぁ・・・。
興味深い内容の物も多くありましたが、解説不足は否めず。ちょっとだけ残念。