4.0
コーネルの箱を見に行ったら、デュシャンの「箱」に目が釘付け
カンディンスキーとコーネルの作品が見たくなってしまい、久々にアーティゾン美術館へ。
新収蔵品120点だけでも結構なボリュームだと思うけど、さらに従来の収蔵品を含めた約250点により構成された見ごたえある展示だった。
カンディンスキーの新収蔵作品は青騎士よりも前のムルナウの時期のもの。フォービスムの影響があり色彩が鮮やかでモコモコしている。近い将来、アーティゾン美術館でカンディンスキー展をやってくれないだろうか。
見たかったコーネル作品は「箱」はもちろんのこと、コラージュも星や空など天体に関するものがあって良かったのだけど、それよりもデュシャンの新収蔵作品群「トランクの箱」「本の函」「ホワイトボックス」「チェスケース」に目が釘付けになってしまった。今までレディメイドの作品のイメージが強く、あまり興味がなかったデュシャンだけど、少し見方が変わったかも?!
芸術家の肖像写真コレクションというのも面白い趣向。
ただ、作品リストと照合しないと誰だかわからないものが多く、順番通りではないので目が疲れてしまい、途中からは写真だけ見ていくことに。全部見て思ったのは「芸術家はヒゲ率が高い!」ということだった。
興味のないジャンルの作品を見ても「いいもの持ってるな~」と思ってしまう石橋コレクション恐るべし!さらなる前進を期待したい。