5.0
余白にびっくり❗
今年6月20日に行ったかなり前の展覧会です。元々はパンフレットにあった「ヘレーネクリムトの肖像」という少女の絵が可愛らしくて見たくなり出掛けました。ヘレーネの絵は意外と小さいものでしたが可愛らしさとリアルさは変わらずそこだけ締まった空間があった気がしました。ただ反対側にあったクリムト作の金属の薄いレリーフの技術の凄さに惹かれていました。
さてタイトルの余白は上の展示室にあったベートーベンフリーズの複製壁画のことで、ユディトをはじめとする有名な絵画は人の肌や顔以外は金でびっしり埋め尽くすのにたいし、メインの壁画はそこに至る前の壁の絵が余白が多く、コンクリート打ちっぱなしに見えるところも❗そこから少しずつ絵が加わってメインの大画面を埋め尽くす壁画になっていくのです。こんなに余白をとれるんだという判断がすごいと思いました。クリムトは日本美術のファンだったのでそれを活かしたと言われればそうだと思うのですが意外さにみいってしまった壁画でした。