特別展「非常の常」

国立国際美術館

  • 開催期間:2025年6月28日(土)~2025年10月5日(日)
  • クリップ数:15 件
  • 感想・評価:4 件
特別展「非常の常」 国立国際美術館-1
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特別展「非常の常」 国立国際美術館-8
シプリアン・ガイヤール《Artefacts》2011年 フィルム(HD から35ミリフィルムに変換)、サウンド、ループ 国立国際美術館蔵
(C)Cyprien Gaillard Courtesy the artist and Sprüth Magers
潘逸舟《わたしは家を運び、家はわたしを移す》2019年 ダブルチャンネル・ヴィデオ(モノクロ、サウンド) 国立国際美術館蔵
(C)Ishu Han
高橋喜代史《POSTER》2018年 タグチアートコレクション/タグチ現代芸術基金蔵 シングルチャンネル・ヴィデオ(カラー、サウンド)、ポスター
(C)Kiyoshi Takahashi Courtesy the artist
米田知子《絡まった有刺鉄線と花(非武装地帯近く・チョルウォン・韓国)Ⅰ》2015年 発色現像方式印画 作家蔵
Copyright the artist Courtesy of ShugoArts
クゥワイ・サムナン《Untitled》2011-13年 5チャンネル・ヴィデオ(カラー、サウンド) 国立国際美術館蔵
(C)Khvay Samnang
リー・キット《Tearing the world apart, yet achieving absolutely nothing.》2025年
Courtesy of the artist / Lee Kit
袁廣鳴(ユェン・グァンミン)《日常戦争》2024年 シングルチャンネル・ヴィデオ(カラー、サウンド) 国立国際美術館蔵
(C)Yuan Goang-Ming Courtesy the artist and TKG+
キム・アヨン《デリバリー・ダンサーズ・スフィア》2022年 シングルチャンネル・ヴィデオ(フルHD、カラー、サウンド) 国立国際美術館蔵
(C)Ayoung Kim Courtesy the artist
特別展「非常の常」 国立国際美術館-1
特別展「非常の常」 国立国際美術館-1
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特別展「非常の常」 国立国際美術館-1
特別展「非常の常」 国立国際美術館-1

この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

私たちは今、常態化した非常事態を生きています。理不尽な攻撃や突然のクーデター、地震、洪水、山火事などの自然災害によって、多くの人々が住む場所を失い、強制的な移住を余儀なくされています。未知のウイルスが突如私たちの生命を脅かした経験は記憶に新しく、それによる政治的混乱、人間関係の分断、日常の喪失は、今なお日々の暮らしに影を落としています。

生成AIなど人工知能を含むテクノロジーが飛躍的に発達し、私たちが目にするイメージや情報の真正性の判断は、時に極めて困難になりました。さらに、情報の流通が複雑なアルゴリズムに支配され、サイバー空間での攻撃がいよいよ本格化したこの超高度情報化社会では、誰もが生の根底に不安を抱き、焦燥感や拠りどころのなさを抱えています。こうした「非常の常」の時代を、私たちはどのように生きることができるのでしょうか。本展では、8名の作家の表現を通じて、時代を見つめ、想像力を膨らませ、明日を生きる希望を探ります。

◆ 出品予定作家
シプリアン・ガイヤール、潘逸舟、クゥワイ・サムナン、キム・アヨン、リー・キット、高橋喜代史、米田知子、袁廣鳴(ユェン・グァンミン)

開催概要EVENT DETAILS

会期 2025年6月28日(土)~2025年10月5日(日)
会場 国立国際美術館 Google Map
展示室B3階展示室前
住所 大阪府大阪市北区中之島4-2-55
時間
  • 10:00 ~17:00
    金曜日は20:00まで
    (最終入場は閉館30分前まで)
休館日 月曜日、7月22日、8月12日、9月16日
※ただし7月21日、8月11日、9月15日は開館
観覧料 一般 1,500円(1,300円)
大学生 900円(800円)
  • ※( )内は20名以上の団体料金および夜間割引料金(対象時間:金曜・土曜の17:00~20:00)
    ※高校生以下・18歳未満無料(要証明)
    ※心身に障がいのある方とその付添者1名は無料(要証明)
    ※本料金で、同時期開催のコレクション展も観覧できます
TEL06-6447-4680 (代)
URLhttps://www.nmao.go.jp/events/event/20250628_hijou-no-jou/

国立国際美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

国立国際美術館 国立国際美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

3.0

展示室の効力

「非常の常」とあらためて表現されると、たしかに「今の世の中いろいろ大変だよな」とは思う。それを内省する機会にもなるだろう。しかし、それは結局のところ展示室の効力が作用したものに過ぎないのだとも思う。
爆音が響き渡るとともに室内が破壊されゆく映像作品でさえヒーリング効果を持ってしまう美術館でのひととき。こう言うと「不謹慎な!」と思われてしまうのだろうか。それなりの長さを持った映像作品をじっくり見ている余裕があることに「非常」を思うというのは、どこか倒錯的でもある。現状を考える(とりわけ過酷な状況を生きる人々のような)タイプのテーマを持った展覧会は、その限界にどうしても突き当たってしまう。私は傍観者に過ぎない、という感覚が喚起される。
高橋喜代史による街頭パフォーマンスのように、作家や参与者による実際的行動が記録された展示もあるが、はたして目の前でそのパフォーマンスに遭遇したとき、私は何か関与することができるだろうか?それに意義や意味を見出すことができるだろうか?展示室の効力を日常に活かすことは私にはまだ難しい…

THANKS!をクリックしたユーザー
morinousagisanさん

5.0

責任の可能性

 前回飛ばした映像作品を観るために再訪。
 袁廣鳴「日常戦争」。本棚に日本の某有名小説家の某有名小説を見つけた。

 クゥワイ・サムナン「Untitled」。開発により汚染した水をかぶるパフォーマンス。人間はもはや自分たちでも飲めもしないような水を作り出していて、それをかぶるのが責任を取っているという感じがした。いや、人間は責任を取るために何ができるのだろう?

 潘逸舟「わたしは家を運び、家はわたしを移す」。作者は2つの石を使う。石の上に乗りながら、もう1つの石を進行方向に移動させる。移動させた石に乗り移り、さっきまで乗っていた石をまた進行方向に移動させる。それを繰り返し作者は移動していく。ヘッドホンがあったのでつけてみたら、音楽はなく石を移動させる作者の呼吸が聞こえてきた。他人の息遣いをここまで近くで長い時間聞くことはあまりない。ヘッドホンを使って鑑賞するということは作者が意図したことかどうかわからないが、それによって作者と親密な関係を結んだように感じた。
 この作品は様々な事情により定住できない人々の困難さを表現している。困難を抱えている他者と、ある時ふっと思いがけないくらい近づいて、その困難を知ったり共有したりする。他の誰でもなくてその人と。20分以上の間、重い石を移動させる作者を見守り続けた。私はこうやって少しずつ責任を取っていくしかない。

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アバウトさん、morinousagisanさん

3.0

私たちが生きている日常

「常態化した非常事態」
祖母や両親は、私の今の年をどう生きたのだろうとよく考えるのです。
それ程に生きていくのが生きにくいと感じています。

展示会場入ると米田知子さんの作品があり、その向こうから爆発音の大音量が聞こえてくる。袁廣鳴『日常戦争』普通の日常の一部屋が次々と襲撃を受けて・・・戦争を伝えるTVの中が日常に繋がる、衝撃
メインヴィジュアルはこれだったのか、 シプリアン・ガイヤール『Artefacts』廃墟となったかつて栄華を極めた古代メソポタミア文明の都市バビロンを迷彩服の兵士が銃を手に。手にした石片は、楔形文字を刻んだ石なのだろうか。「目には目を歯には歯を」と刻んであるのかもしれない。
日常生活のすぐ隣にある原発のある風景
「時代を見つめ、想像力を膨らませ、明日を生きる希望を探ります。」と結ばれていますが、若い人たちは何処にその希望を見出していくのでしょう。

お盆休み中に空いているかなと国際美へ出かけました。京近美のOKパスポートがここでも使えるのでありがたい。お隣の大阪中之島美で開催中のキラキラ『ルイ・ヴィトン
「ビジョナリー・ジャーニー」展』は時間指定でもチケット売り場も入場へのエスカレーターも多くの人が並んでいました。その数パーセントでもこの展覧会も観て「非情の日常」を考えてほしいと思いました。

THANKS!をクリックしたユーザー
黒豆さん、uchikoさん、karachanさん、さいさん、くつしたあつめさん、他1人

REPORT

映像の効用

 「非常の常」とは、現代社会では戦争や災害といった非常事態が常態化しているということ。ちょうどGEZANの「東京」を聴いていたら国立国際美術館に到着して、おまけに当日は参院選の日でタイムリーな感じだった。

 米田知子。被災地や激…readmore

THANKS!をクリックしたユーザー
morinousagisanさん、satorumoriichiさん、アバウトさん

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(C)Kiyoshi Takahashi Courtesy the artist

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Copyright the artist Courtesy of ShugoArts

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(C)Khvay Samnang

リー・キット《Tearing the world apart, yet achieving absolutely nothing.》2025年
Courtesy of the artist / Lee Kit

袁廣鳴(ユェン・グァンミン)《日常戦争》2024年 シングルチャンネル・ヴィデオ(カラー、サウンド) 国立国際美術館蔵
(C)Yuan Goang-Ming Courtesy the artist and TKG+

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