3.0
主体、客体、自分の視点
肉体が主体となると「描く」。ライブパフォーマンスの映像は「描く肉体」であり、そこで描いた作品とともに供される。
肉体が客体となると「描かれる」。力強い、なまめかしい、いろいろなモチーフの「描かれる肉体」が作品の中から浮かび上がってくる。
「描く肉体」と「描かれる肉体」のあとには、人がいないY路の絵。このシリーズの絵を見ると私の思考は立ち止まって「どっちを選ぶ?」と自分に問う。この時の肉体は絵の中にはおらず、鑑賞している自分だ。
そんな不思議な体験をした展覧会だった。