4.0
すばらしいキュレーション
1980年代、まだ近代美術館と名乗っていたころ、ここは兵庫県のアートの中心地であり、時々来てました。当時としてはスケール感ある展覧会も多かったように記憶してます。時が流れ、この西灘駅(あえて)一帯は、レトロ感を醸します。当館周辺の道路は、車も人も少なくなっていて。
そんな当館が、横尾忠則現代美術館、となってからは初訪です。
未だ現役の横尾さんの絵が、これだけまとめて、ゆったりと見られる。幸せです。ありがたいことです。
本展は「肉体」をコンセプトにして、2階、3階、4階、とゾーン毎に趣向を変えています。創意工夫のあふれるすばらしいキュレーションだと感じ入りました。
入口に掲げられた、赤いネオン縁取り作品のお出迎えで始まり。
画家宣言後の1980年代のエネルギッシュな作品が盛りだくさん。
先般の世田谷美術館「連画の河」展のテーマの集合写真画作品が混ざると、なんだかほっこりします。
壁面一杯に作品を配置する見せ方もあり、これは好き。
そして、4階の展示。夜のY字路作品が、ミステリアスでとても魅力的。写真に撮って、絵に描いたものでしょう。ストロボで照らされた真ん中と、真っ黒な周辺部、こんな画面構成が懐かしい情景を映す。夜中に道を歩いていてY字路でふと立ち止まる、誰しもが経験する抒情的なシーンです。展示部屋の壁も真っ黒に塗られていて、照明は最大限に暗く、作品と壁面が一体化している。
なかなか満足度高い鑑賞体験でした。
当館では、YouTubeで、長尺の展覧会紹介映像を出しているのですね。そちらで余韻も楽しみました。
1階のショップにて。
世田谷美の「連画の河」関連グッズはあるのに、本展の出展作品のポストカードがほとんどない。ここは少し残念かな。










