生涯一陶芸家
板谷波山の葆光彩磁を初めて見たときの感動はいまだに忘れない。
紗のかかった色絵磁器の美しさに吸い込まれるかのごとく、しばらくの間そこから離れられなかった。
どうやったらこれができるんだろうと、答えを聞いてもわからない疑問を持…readmore
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陶芸家 板谷波山は、明治5年(1872)茨城県下館町(現・筑西市)に生まれ、昭和28年(1953)には陶芸家として初の文化勲章を受章し、昭和29年(1954)には日本画の横山大観とともに茨城県名誉県民の第一号となりました。
波山は、理想の作品づくりのためには一切の妥協を許さないという強い信念により、端正で格調高い作品を数多く手がけました。その一方で、波山は、故郷のまちと人々をこよなく愛し、共に信頼し、共感し合いながら、生きていくことを大切にした人物でもありました。
令和4年(2022)3月3日、我が国の至宝である板谷波山は、生誕150年を迎えました。この記念すべき年に、住友コレクションはじめ波山の選りすぐりの名作を一堂に集め展覧します。あわせて、波山が生まれ愛した故郷への思いや人となりを示す貴重な資料、そして試行錯誤の末に破却された陶片の数々を通して、「陶聖」と謳われる波山の様々な姿を紹介します。波山の作品に表現された美と祈りの世界に癒され、そして、波山の優しさとユーモアにあふれた人生に触れるひと時をお楽しみください。
会期 | 2022年9月3日(土)~2022年10月23日(日) |
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会場 |
泉屋博古館
![]() |
住所 | 京都府京都市左京区鹿ヶ谷下宮ノ前町24 |
時間 |
10:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
月曜日 9月20日(火)、10月11日(火) ※ただし、9月19日、10月10日は開館 |
観覧料 | 一般 1,000円 高大生 800円 中学生以下 無料
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TEL | 075-771-6411 |
URL | https://www.sen-oku.or.jp/kyoto/ |
板谷波山の葆光彩磁を初めて見たときの感動はいまだに忘れない。
紗のかかった色絵磁器の美しさに吸い込まれるかのごとく、しばらくの間そこから離れられなかった。
どうやったらこれができるんだろうと、答えを聞いてもわからない疑問を持…readmore
4.0
野村さんから疎水に沿って碧雲荘前を回って、まだほとんど観光客のいない紅葉の永観堂前を通り、日の出うどんの前で待つ人を確認して、泉屋さんに到着。
「板谷波山」と言えば薄いベールを纏ったような「葆光彩磁」、岡倉天心や高村光雲の指導を受け、彫刻の技術を磨き、石川金沢で窯業もみっちり学ぶ。
展覧会紹介にもあるようにいずれの作品も「端正で格調高く」気品が漂います。決して妥協を許さず、作陶に自身に厳しい人であったことが伝わってきます。
「陶聖」とよばれるほどの陶芸家であったにもかかわらず、経済的にもとても厳しい時期を過ごしていました。
展示室前で紹介されている動画、文化勲章受章時のころ、80歳頃の板谷波山を見て、お隣のご婦人たちは「ええ顔してはる~」と「本当に」と誰しもが感じたのではないでしょうか。
「葆光彩磁」も良かったですが、繊細な火舎をのせた香炉がどれもとっても素敵でした。
美しいものを目にすると心が癒されます。
野村美術館と半券提示で入館料割引あり、野村さんから回るとほんおすこーしお得です。
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重要文化財 《葆光彩磁珍果文花瓶》1917(大正6)年 泉屋博古館東京
《彩磁更紗花鳥文花瓶》 1919(大正8)年 泉屋博古館東京
《彩磁金魚文花瓶》1911(明治44)年頃 筑西市(神林コレクション)
《彩磁蕗葉文大花瓶》1911(明治44)年頃 廣澤美術館
《彩磁菊花図額皿》1911(明治44)年 しもだて美術館
《葆光彩磁葵模様鉢》大正前期 個人
《天目茶碗》1944(昭和19)年 筑西市(神林コレクション)
《彩磁珍果文香炉 〔火舎 北原千鹿〕》 1925(大正14)年 廣澤美術館
《彩磁草花文花瓶》大正後期 廣澤美術館