特別展「梅津庸一 クリスタルパレス」

国立国際美術館

  • 開催期間:2024年6月4日(火)~2024年10月6日(日)
  • クリップ数:15 件
  • 感想・評価:3 件
特別展「梅津庸一 クリスタルパレス」 国立国際美術館-1
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特別展「梅津庸一 クリスタルパレス」 国立国際美術館-7
梅津庸一《集団意識》2021年 紙に水彩、インク、アクリル、油彩、エナメル みそにこみおでん蔵 画像提供:艸居
梅津庸一《智・感・情・A》2012-14年 布、パネルに油彩 東京都現代美術館蔵 撮影:大谷一郎
梅津庸一《霞ヶ浦航空飛行基地》2006年 板に銀、真鍮 高橋龍太郎コレクション
梅津庸一《幻視》2021年 陶 艸居蔵 撮影:今村裕司 画像提供:艸居
梅津庸一《sleep in the sky》2022年 陶 作家蔵 撮影:今村裕司
梅津庸一《勢力図》2023年 紙にエッチング、手彩色 個人蔵
梅津庸一《フェンスにもたれかかるパームツリー》2021年 陶 作家蔵 撮影:今村裕司 画像提供:艸居
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

本展覧会では、美術家・梅津庸一(うめつよういち 1982-)の、2000年代半ばより始まる仕事を総覧します。油彩による裸の自画像、多彩な抽象ドローイング、映像、陶芸、版画などの作品をとおして、梅津はこれまで、日本の美術(制度)史への愛憎半ばする批評的態度を表明してきました。

また、その活動は作品制作だけにとどまらず、私塾の開設や、展覧会の企画、非営利ギャラリーの運営、テキストの執筆へも展開しています。彼の多種多様な活動を貫いているのは、「この国で美術家として生きることはいかにして可能なのか」という問いです。

本展覧会は、そんな梅津からの問いかけを起点に、「人がものをつくる」という行為の可能性について根本から再考することを目指します。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2024年6月4日(火)~2024年10月6日(日)
会場 国立国際美術館 Google Map
住所 大阪府大阪市北区中之島4-2-55
時間 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30)
  • 金曜・土曜は20:00まで(最終入場時間 19:30)
休館日 月曜日、7月16日(火)、8月13日(火)、9月17日(火)、9月24日(火)
※ただし、7月15日(月・祝)、8月12日(月・休)、9月16日(月・祝)、9月23日(月・休)は開館
観覧料 一般 1,200円(1,000円)
大学生 700円(600円)
  • ※( )内は20名以上の団体料金および夜間割引料金(対象時間:金曜・土曜の17:00~20:00)
    ※高校生以下・18歳未満無料(要証明)
    ※心身に障がいのある方とその付添者1名は無料(要証明)
    ※本展覧会会期中は、展示室の整備・修繕のため、コレクション展を開催しません
TEL06-6447-4680 (代)
URLhttps://www.nmao.go.jp/events/event/202400604_umetsuyoichi/

国立国際美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

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感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

4.0

一旦の大回顧展。但し、回顧するにあまりに時期尚早。

絵画は具象も抽象もあれば大小もさまざま。陶芸、版画、学園祭風のインスタレーション、更にはビジュアル系音楽コラボ、等々。
表現手法は多種多様であり、何といっても展示品数が膨大です。
私の食欲ではとても食べきれない料理の数々。

それに加えて、迸るエネルギー。捻じれ、屈折を織りなしながらの、圧倒的な熱量。
視点は、時に自己に向かい、時に美術界を取り巻くレジームへの懐疑へと向かうが、活動歴約20年を経て、未だに矢は放たれ続けているようだ。
発散・漂流・遷移が留まるところ知らず、現在進行形である。

そこそこ齢を重ねた私のような鑑賞者にとって、落ち着く場所はなく、これはもうカオス。
ジグザグしながら走り続ける韋駄天の梅津氏の後姿を、何とか見失わないようにするのが精一杯だ。
初期作品の梅津氏自身の裸体画《フロレアル(わたし)》《智・感・情・A》の頃は、私も手を取り合って歩けていたように思うのだが。

10年後、20年後、梅津氏は何処に、何に、辿り着くのでしょうか。そこで、何を自身の生業、定めと見出すことになるのでしょうか。
否、どこまでも発散・遷移しつづけるのかもしれませんね。
同期して共感するのは私には難しいですが、遠目から後姿を末永く追い続けたい、それが今からとても楽しみ、そう思いました。

THANKS!をクリックしたユーザー
黒豆さん、morinousagisanさん

4.0

美術の制度性と向き合う

梅津庸一による絵画や陶芸、映像などの多様な作品を通して、美術制度への批判的まなざしを浮かび上がらせながら、その創作活動の広がりを俯瞰する本展。作品だけを見ていたらそのようなことに考え及ばなかったと思うが、学芸員による丁寧かつ興味深い章解説が本展覧会を理解するのに役立った。それを踏まえると、鮮烈な色彩が彩る空間や「作品」ともつかないモノの集積、会場に響き渡るバンド演奏など、造形作品だけでなく空間そのものの混沌とした様子が、作品との関わりを模索する作家自身そして私たちの映し鏡であるかのように感じられた。
個人的に印象的だったのは作家自身の裸体を用いた作品。美術史上のヌードを自ら体現する梅津。裸で動画におさまる梅津(これに関しては性的表現として注意表記あり)。これには少し動揺してしまった。裸体表現の「見方」に対する違和感が生じたからだ。美術表現において裸体の意味するものとは何なのだろうか?ヌード表現は作家にとってのモデルが対象とされることが多い。それを作者自身、しかも男性の身体によって表現するということは、美術史上において象徴化され論述されてきた女性のヌードに対する批判でもあるのだろうか。作者と対象の関係や作品としての裸体の意味作用などについて再考してみたくなった。

THANKS!をクリックしたユーザー
uchikoさん、morinousagisanさん、Camdenさん

REPORT

梅津庸一の大規模個展を国立の美術館で開催 アーティストトークとギャラリーツアーに参加してきました。

現代美術家 梅津庸一をご存じでしたでしょうか。
現代アートに疎い私は全く存じ上げない美術家さんですが、最近何度か目にしている記憶がありました。

現在、本展と同時進行で『梅津庸一|エキシビション メーカー』@ワタリウム美術館(8/4…readmore

THANKS!をクリックしたユーザー
micco3216さん、uchikoさん、karachanさん、アバウトさん、aromaticusさん、他1人

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梅津庸一《集団意識》2021年 紙に水彩、インク、アクリル、油彩、エナメル みそにこみおでん蔵 画像提供:艸居

梅津庸一《智・感・情・A》2012-14年 布、パネルに油彩 東京都現代美術館蔵 撮影:大谷一郎

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梅津庸一《勢力図》2023年 紙にエッチング、手彩色 個人蔵

梅津庸一《フェンスにもたれかかるパームツリー》2021年 陶 作家蔵 撮影:今村裕司 画像提供:艸居

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