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エゴン・シーレとマルセル・ディシャンの写真も
関東大震災から100年になるこの夏は、あちこちで震災をテーマにした企画展をやってます。「大震災実写図鑑」を目当てに、久しぶりに立ち寄りました。
地下の展示室を見て次の予定もあったのですが、1階の写真コーナーが何となく気になり、ちょびっとだけ、と思って寄り道しました。なんと、エゴン・シーレとマルセル・ディシャンの写真が!プラチナ・プリントの肖像作品がテーマでした。スルーしなくてよかったです。
B1の展示室は、常設展と特集。
海外流失を免れた運慶作と推定される大日如来像、ガンダーラの彫刻などの仏教美術の常設展をゆっくり拝見し、特集へ。
特集の「大震災実写図鑑」は、3巻31枚から6点が展示。震災後に蚊帳で囲った中に子供が寝入り親らしき大人が蚊帳の外からそれを見守る様子、大八車で運ばれる負傷者、自転車で急ぐ警官(兵隊?)など、画家の目を通した臨場感がありました。
特集のもう一つは、近代の日本画家の作品。鏑木清方の美人画と、前田青邨の紅白梅(青い花卉が鮮やか)が、特に素敵でした。
半蔵門駅のすぐ近く。入場無料、ありがたいです。
スタッフさんの対応が丁寧でした。また寄らせていただきます。