5.0
作家のB面
去年千葉県立美術館で行われた江口寿史展を見たので、かぶっていると嫌だなーと心配しておりましたが、その必要はなかったです。世田谷文学館らしい作家の内面に迫る展示で、創作ノートや仕事場も再現されておりとても楽しかったです。会期はのこりわずかですが、おすすめです!
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江口寿史が見つめる先には一体何があるのか、
これから描こうとするものは何か。
『すすめ!!パイレーツ』『ストップ!!ひばりくん!』ほか強烈なギャグマンガで人気を博し、80年代から現在に至るポップカルチャーの象徴ともされるイラストレーションの数々は、幅広い世代に浸透し、影響を与え続けています。
今では当たり前のように親しまれている江口寿史独自の「かわいい」「女の子」の表現。ファンが再開を熱望するギャグ漫画の世界。「漫画の中にイラストを描く」という独自の手法を追求する江口は1977年のデビューから45年を経て、その存在感を増していくに違いありません。
本展は江口作品の〈漫画〉にスポットを当てた世田谷文学館ならではの展覧会となります。期間中〈セタブン〉は江口寿史の世界一色に彩られます。どうぞお楽しみください。
◆ 江口寿史(えぐちひさし)
漫画家/イラストレーター。1956年熊本県生まれ。1977年、週刊少年ジャンプにて漫画家デビュー。斬新なポップセンスと独自の絵柄で漫画界に多大な影響を与える。代表作に『すすめ!!パイレーツ』『ストップ!! ひばりくん!』など。1992年、短篇集『江口寿史の爆発ディナーショー』で第38回文藝春秋漫画賞受賞。80年代からはイラストレーターとしても多方面で活躍。広告、雑誌、書籍カバー、レコードジャケットなど多く手掛け、同時代のファッションやカルチャーを取り入れた作品群は幅広い層に支持されている。2015年、画集『KING OF POP』(玄光社)を刊行し、イラストレーション展『KING OF POP』を全国8ヵ所で開催。さらに2018年からは金沢21世紀美術館を皮切りにイラストレーション展『彼女』を日本国内各地の8ヵ所の美術館で巡回。2023年1月にはアーティスト村上隆とコラボし、カイカイキキギャラリーにて個展『NO MANNER』、3月には東京ミッドタウン日比谷で『東京彼女』も開催した。近著に『step』(2018年河出書房新社)、『RECORD』(2020年河出書房新社)、『彼女』(2021年集英社インターナショナル)などの画集。最新画集『step2』(河出書房新社)を7月12日に刊行。
会期 | 2023年9月30日(土)~2024年2月4日(日) |
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会場 | 世田谷文学館 Google Map |
展示室 | 2階展示室 |
住所 | 東京都世田谷区南烏山1-10-10 |
時間 |
10:00~18:00
(最終入場時間 17:30)
|
休館日 |
月曜日 年末年始 12月29日~2024年1月3日 ※ただし、10月9日(月・祝)、 2024年1月8日(月・祝)は開館、翌日休館 |
観覧料 | 当日券及びオンラインチケット 一般 1,000円(800円) 65歳以上・大学・高校生 600円(480円) 小・中学生 300円(240円) 障害者手帳をお持ちの方 500円(400円)(ただし大学生以下は無料)
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TEL | 03-5374-9111 |
URL | https://www.setabun.or.jp/ |
5.0
去年千葉県立美術館で行われた江口寿史展を見たので、かぶっていると嫌だなーと心配しておりましたが、その必要はなかったです。世田谷文学館らしい作家の内面に迫る展示で、創作ノートや仕事場も再現されておりとても楽しかったです。会期はのこりわずかですが、おすすめです!
4.0
平日の昼に訪問しましたが、混んでました。
貴重な原画が見られて満足。プレイリストも世代の人には刺さると思います。
4.0
週末に訪問。寒かったのでかなり空いていました。混んでるかと思っていただけに少し拍子抜けです。進めパイレーツはなんとなく覚えていましたがストップひばりくんはほとんど初見でした。原画が多く展示され、当時を知る人にとっては大変なつかしい構成になっています。やはり目が向くのは魅力的な女性のイラストの数々。なんとなく実在しそうな雰囲気や仕草に目が奪われます。あと、山上たつひこ先生とのFAXでのやりとりや漫画は人間味があふれて興味深かったです。1階のフロアには来場者の似顔絵やライブドローイングの絵が展示されていました。個人的にはもう少しカラフルなイラストが見たかったです。会期は長いですのでまだゆっくりと見られそうです。
4.0
子供の頃、大好きだった漫画家さん。
懐かしさを抱え、記憶との違いに怯えつつ訪れた展覧会でしたが
今見てもやっぱり可愛い。記憶よりもずっと可愛い。
間近で見る生の原稿は、1コマの中にこんなにも情報が詰まっていたのだなぁと
驚きと愛おしさで時間が足りない。
展覧会に来ているみなさんも、なんだか楽しそうで
そんな雰囲気もとても良かったです。
数点を除いて写真撮影ができたこともとても嬉しい。
懐かしくても古く感じない、気持ちが明るくなる展覧会でした。
4.0
1970年代後半~80年代前半を小・中学生として過ごした私にとって、江口氏の漫画『ストップ!! ひばりくん!』『すすめ!!パイレーツ』『エイジ』はまさにドンピシャ。
今回の企画はいわゆるイラスト展ではなく「漫画」をフィーチャーした企画ということで、壁面に展示された生原稿はどれも読んだ記憶のある話の原稿で、【エモい】という言葉がピッタリだった。
もちろんカラーの表紙絵等は永遠に色あせないポップアート然とした印象を放っていて、まさに日本のリキテンスタインと言っても良いデザイン性を感じた。
訪問した日にはちょうど江口氏本人によるライブドローイングの企画が開催されており、それも見学。江口氏の気さくさと、何度も「白いワニ」に襲われて休載となっていたのが頷ける繊細さ・ナイーブさを感じた。
物販もとても充実していて、江口氏の描く魅力的な女性のイラストに目移りしてしまった。
それにしても「男の娘」なんてワードの無かった時代、ひばりくんはまさにそれであり、40年も時代を先取っていたのが驚きだ。
4.0
いつだったか千葉県立美術館での企画展が記憶に新しいが
こちらは世田谷文学館での開催だからか
漫画関係が圧倒的多数だった。
商業タイアップ作品は何もなかった。(たぶん)。
そのせいか、イラストレーターよりも漫画家としての
江口寿史が良く分かる展示になっている。
と言っても当時の原稿がメインで、売りな訳だが
それ以外の展示物がなかなか良い。
構想ノートだとかやり取りのFAX用紙だったり
当時のカンヅメとして使っていた作業部屋の再現とか。
ちなみにカンヅメは缶詰ではなくて館詰から来ているらしい。
実際、当時の集英社の近くに旅館があってそこにカンヅメになっていたとの事。
館内は当時夢中になっていたであろうオジさんが多かったが
若い方も結構いました。これだけで彼が幅広い層から支持されている事が
分かりますねぇ~。(しみじみ)
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