4.0
展示内容が充実していた。
広々とした空間で、大画面でソール・ライターの写真を見ることができて、充実していました。
ただ、自分のペースで見たいものもあったので、画面がすぐに切り替わってしまうのはもったいなかったなと思います。
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Bunkamuraザ・ミュージアムで過去2回にわたって開催されたソール・ライターの展覧会は、“ソール・ライター風の写真”という言葉が市民権を獲得するほど、それまで日本ではほぼ無名だった写真家の名前を一気に知らしめ、大きな反響を呼び起こしました。
50代でキャリアの表舞台から姿を消し、富にも名声にも一切の関心を示さず、淡々と自らの美意識に忠実に生きていたソール・ライターが80代になった2006年、世界中の写真ファンを魅了し続けるドイツのシュタイデル社から刊行された初の写真集『Early Color』によって、再び脚光を浴びることになります。
2013年、ソール・ライターがこの世を去った時点で、その作品の大半は未整理のままでしたが、翌年に創設されたソール・ライター財団によって、アーカイブをデータベース化する「スライド・プロジェクト」が着手されました。未整理の作品はカラースライドだけでも数万点にのぼり、業績の全貌が明らかになるには、さらに十数年の歳月が必要とも言われています。没後にも関わらず、ソール・ライターは常に新たな発見が続く“発展途上” の作家でもあります。
本展では、新たに発掘された作品による大規模なカラースライド・プロジェクション、未公開のモノクロ写真、絵画など最新作品群を含む400点以上の作品を通して、これまで紹介していなかった知られざるソール・ライターの素顔と、「カラー写真のパイオニア」と称され世界中を驚かせ続ける色彩感覚の源泉に迫ります。
◆ Saul Leiter ソール・ライター
1923 年 12 月3 日、ペンシルバニア州ピッツバーグに生まれる。父親はユダヤ教の聖職者。1946 年、画家を志し、神学校を中退してニューヨークへ移住。1958 年、ヘンリー・ウルフがアートディレクターに就任した『ハーパーズ・バザー』誌でカメラマンとして仕事をはじめる。その後、80 年代にかけて『ハーパーズ・バザー』をはじめ多くの雑誌でファッション写真を撮影。1981年、ニューヨーク5 番街にあった商業写真用の自分のスタジオを閉鎖。1993 年、カラー写真制作のためイルフォードから資金提供を受ける。2006 年、ドイツの出版社シュタイデルが初の写真集『Early Color』出版。2008 年、パリのアンリ・カルティエ =ブレッソン財団でヨーロッパ初の
大規模回顧展開催。2012 年、トーマス・リーチ監督によるドキュメンタリー映画「写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた 13 のこと」製作。2013 年11月26 日、ニューヨークにて死去。享年 89 歳。2014 年、ソール・ライターの作品を管理する目的でソール・ライター財団創設。2017 年「ニューヨークが生んだ伝説 写真家ソール・ライター」展、2020 年「永遠のソール・ライター」展をBunkamura ザ・ミュージアムにて開催。
会期 | 2023年7月8日(土)~2023年8月23日(水) |
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会場 | ヒカリエホール ホールA(渋谷ヒカリエ 9F) Google Map |
住所 | 東京都渋谷区渋谷2-21-1 |
時間 | 11:00~20:00 (最終入場時間 19:30) |
休館日 | 休館日なし |
観覧料 | 一般 1,800円(1,600円) 大学・高校生 1,000円(800円) 中学・小学生 700円(500円)
|
TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
URL | https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/23_saulleiter.html |
4.0
広々とした空間で、大画面でソール・ライターの写真を見ることができて、充実していました。
ただ、自分のペースで見たいものもあったので、画面がすぐに切り替わってしまうのはもったいなかったなと思います。
4.0
評価見たら、結構辛くてびっくり。
色が素晴らしいとは言われていても、ただそれだけの作家ではないし、モノクロの写真で見所なかったら、時代から言って写真家になれてないんじゃ・・・。
モノクロも色彩感覚すごかったですよ。
当たり前だけど、どれぐらい黒が画面に載ってくるか、グレーに映る部分の濃淡や白もどういう白色なのかも全部計算して撮る&焼くんで・・・。
(勿論撮れちゃった!てのも沢山あるでしょうが・・・)
特にグレーの濃淡なんて唸ったけどなぁ~~。
色彩感覚と構図に関して、初期カラー作品と差を感じなかったところも、自分はすげー!!と思いました。
最初からソール・ライターだったってことですもん。
雑誌のコーナーも楽しかったです。
なかなかあんな大量に見られないですからね。
スライドショーにピンとこなかったのと、プリントの写真が少なかったところが「うーん」でしたが、貴重な絵やポジフィルムを見られて満足です。
内容考えると、ちょっとお値段お高いかなぁとは思いました。
3.0
ソール・ライターの写真の素晴らしさは言うまでもありません。星5以上の価値があります。
ただ、今回の展示会は過去の2017年、2020年の展示と比べると生のカラープリントが圧倒的に少なく、そういう意味で物足りなさを感じてしまいました。
絵画作品が今までの展示より近くで見られたのはとても良かったです。
3.0
「ソール・ライター展」行って来ました。確かに以前もBunkamuraザ・ミュージアムで2017と2020にもありましたよね。2017の時、東急さんのチケットがあるので、今一興味薄の写真展でも、まあちょっと覗いてみますか、なんて軽い気持ちで立ち寄りました。 この展覧会が、それまで日本ではほぼ無名だった写真家の名前を一気に知らしめ、大きな反響を呼び起こしたと、言われているそうなのですが‥。観覧者も混雑はないものの結構いて、「へぇーそんなに話題なんだ」と思って観れば、事実、意外にも好かったという印象でした。とにかく写真のことは全くよくわからない私。ファッション誌なども見たことがありませんでしたから、当然氏のお名前も知りませんでした。若い頃少しだけ、地域の有形無形の失われつつある何かを追って、16㍉ではなくスライド写真の映画の様なものを作る、という活動をして、初めて一眼レフなるものを買い習ったものの、その活動に関わった僅か4年位が過ぎればまた、重たい一眼レフカメラは押入れの片隅で眠り続けました。「ソール・ライター」は「カラー写真のパイオニア」ということでしたが、観てみてとにかくクリアなカラーが魅力的だったのと、自分には馴染みの舞台美術でよく使う、鏡面の映り込みや紗幕効果などがとても生きていて、あと、対象が凄くはっきりしていて、写真に無知な私でも引付けられて、とても素敵だったことと、どことなく日本的美を感じてしまい落ち着いたことと、特別にセンセーショナルなものではないけれど、氏が発掘され、私たちが目に出来るようになって、よかったなと思ったことなどを思い出しました。2020は行かれませんでした。今回没後10年、三度目の「ソール・ライター」展があるのだとか。Bunkamuraが建て替え中なのでヒカリエ9階の会場で催され、東急さんのチケットが使えると知り出かけてみました。感じとしては、2017の時と同様の人出でした。感じたイメージもほぼ同じ。ただ以前よりモノクロコーナーが魅力的だった気がしました。とてもホッとできる写真展だったと思います。スペースもゆったりで、展示のメリハリもあり、とても見やすかったです。新たに発掘された作品多数と言われても、そこはちょっとわかりませんでした。氏は自宅の壁にポジで撮ったものを映し出しては自身で、あるいは家族や友人と楽しんでいた、とありました(私も… Read More
3.0
モノクロ作品はとても興味深く、じっくり見ることができた。
構成力とピントの考え方、実に素晴らしい。
アンディ・ウォーホルなどのアーティスト写真も面白かった。
絵画も一面を知ることができる良い機会ではあった。
大画面10面のプロジェクターの部屋は初めは圧倒されたが、案外鑑賞しにくい。
全体的には期待外れ。
ファッション写真は雑誌の複製展示だし、雑誌はアートディレクターや編集者がいてのものなので、一概にソール・ライターだけの功績とは言えない。
スライドフィルムの展示も、本来ルーペで確認するもので、裸眼で一所懸命見るものではない。
第1回が2017年、それから6年も経つのだから、再び展示でもなんの問題も無いと思う。変にいじくらずに直球展示に立ち返って欲しい。
7月2日(水)2時半入館。予約していたがあまり意味は無かった。混雑無し。静止画撮影可。
4.0
2020年にBunkamuraでのソール・ライター
展を観たのに続いての今回の展覧会です。
写真をスライドで見せたり、自宅を再現したコーナーを設けたりと、展示の仕方も面白かったです。一番驚いたのは、ソール・ライターが絵も描いていたこと。淡いキレイな色づかいの作品が展示されていました。展示作品は撮影可。立派なカメラを持参している方も。
4.0
モノクロームのスナップに始まり華やかなファッション雑誌へ。彼独特の構図は単なるファッション写真を芸術にしている。
ガッシュや水彩絵具で描かれた絵も色彩が溢れリズミカルで自由で遊び心が有る。
アトリエを模したコーナーでは彼が楽しんだように壁にスライドが映し出される。
最後の大部屋では大画面でスライドショーが8面有り楽しめる。
このホールだから出来るユニークな展示だ。どの画面も面白くどっぷり彼の世界に浸れる。
私は叙情的な雨、雪とカラフルなファッションのスライドが好き。
会場は全作品集撮影可。
入場時、マイカメラ(スマホやタブレット以外)を持参するとプレゼント有り。
時間予約も出来るが平日昼間は予約不要。
一階下では関連の本が展示されている。日本の絵画図録に彼のサインや蔵書印が有ったりして併せて楽しみたい。
3.0
なりきりソール・ライターが続出したという話題展の第3弾です。
モノクロ、ニューヨークの著名人、ファッション写真、ライター肉筆画などが紹介され
最後のエリアで複数の大画面スライドでカラースナップが登場します。
合理的だし効率的だとも思うけどやっぱり生のプリントの醍醐味を味わいたいところ。
アレは見るんじゃなくて見せられているんですよね。何一つ印象に残らず。
やっぱり自分が気に入った作品を思う存分楽しみたいです。
全面写真撮影OKでした。
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