美しい人びと 松園からローランサンまで

松岡美術館

  • 開催期間:2023年2月21日(火)~2023年6月4日(日)
  • クリップ数:44 件
  • 感想・評価:12 件
美しい人びと 松園からローランサンまで 松岡美術館-1
美しい人びと 松園からローランサンまで 松岡美術館-2
美しい人びと 松園からローランサンまで 松岡美術館-3
美しい人びと 松園からローランサンまで 松岡美術館-4
美しい人びと 松園からローランサンまで 松岡美術館-5
美しい人びと 松園からローランサンまで 松岡美術館-6
美しい人びと 松園からローランサンまで 松岡美術館-7
美しい人びと 松園からローランサンまで 松岡美術館-8
美しい人びと 松園からローランサンまで 松岡美術館-9
上村松園《春宵》 1936 (昭和11)年 前期展示
蹄斎北馬《三都美人図》江戸時代 三幅対 後期展示
菊池契月《寛永麗人》 1936(昭和11)年頃 前期展示
上村松園《藤娘之図》 明治末頃 後期展示 
松室加世子《燭光》 1985(昭和60)年 再興第70回院展 
池田輝方《紅葉狩》 1912(明治45)年頃 六曲一双屏風 左隻 後期展示
池田蕉園《桜舟》 1912(明治45)年頃 六曲一双屏風 右隻 後期展示
モーリス・ドニ 《赤い寝椅子に横たわる裸婦》 1898年頃
マリー・ローランサン 《若い女》 1937年
美しい人びと 松園からローランサンまで 松岡美術館-1
美しい人びと 松園からローランサンまで 松岡美術館-1
美しい人びと 松園からローランサンまで 松岡美術館-1
美しい人びと 松園からローランサンまで 松岡美術館-1
美しい人びと 松園からローランサンまで 松岡美術館-1
美しい人びと 松園からローランサンまで 松岡美術館-1
美しい人びと 松園からローランサンまで 松岡美術館-1
美しい人びと 松園からローランサンまで 松岡美術館-1
美しい人びと 松園からローランサンまで 松岡美術館-1

この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

「美人画」という言葉が一般的になったのは明治期以降ですが、日本では古来より美しい女性の姿が描かれてきました。一方、物語の登場人物として人気の高い在原業平や光源氏など魅力的な男性の姿も絵画や工芸などにあらわされてきました。

今展では、上村松園、伊藤小坡、鏑木清方、伊東深水ら人気の高い「美人画家」たちの作品とともに、下村観山、吉川霊華らによる男性像や、ローランサン、ドニ、ヴァン・ドンゲン、ペルジーニなどの西洋絵画も紹介します。性別・年齢にとらわれない東西の美しい人びとをご覧ください。

上村松園《春宵》を長期休館からの再開後、
初公開

《春宵》は名作《序の舞》(重要文化財)と同じ 1936(昭和 11)年の制作で、美人画家松園の全盛期に描かれた優品です。桜花散る春の宵、年かさの女性の囁きに僅かに微笑む若い芸妓、舞台は京のお茶屋の外廊下でしょうか。白粉で綺麗にお化粧をした芸妓と貝髷(ばいまげ / 巻貝に似た形の髷)を結った年長の女性二人は、表情や仕草、化粧法や着衣、結髪など、それぞれに美しく描き分けられ、松園の徹底した美意識と的確な描写力とを存分に味わえます。本作は当館の日本画コレクションで最も人気の高い作品(2007~2014年に実施した来館者の人気投票による)ですが、2022年1月の再開以後、今回が初めての公開で、展示期間(前期 2月21日~4月16日)中の三月下旬頃には、中庭の桜花もあわせてお楽しみいただけるでしょう。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2023年2月21日(火)~2023年6月4日(日)
  • ※会期半ばで一部展示替えを行います
    前期展示 2月21日(火)~4月16日(日)
    後期展示 4月18日(火)~6月 4日(日)
会場 松岡美術館 Google Map
住所 東京都港区白金台5-12-6
時間 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30)
  • 毎月第1金曜日 10:00~19:00
    (最終入場時間 18:30)
休館日 月曜日 
祝日の場合は翌平日
年末年始
観覧料 一般 1,200円
25歳以下 500円
高校生以下、障がい者手帳をお持ちの方無料
TEL03-5449-0251
URLhttps://www.matsuoka-museum.jp/

松岡美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

松岡美術館 松岡美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

5.0

素晴らしき美の競演

上村松園、伊藤小坡、鏑木清方、伊東深水の美人画がみられると知り楽しみに伺いました。
特に伊藤小坡の《秋の夕》の、簾越しの美女の美しい佇まいや風を感じる繊細な筆遣いに深く感動しました。
池田蕉園・輝方合作の《桜舟・紅葉狩》六曲一双屏風も絶品で、ずっと眺めていたいほどでした。
西洋画も、淡く憂いを帯びたローランサンから、こってりとした王道の西洋画、近代の画家の作品までバラエティ豊かで、様々な時代・国・文化の美しい人びとが一堂に会するさまは圧巻。まさに美の競演でした。
バラエティに富んだ展示内容で、松岡氏の審美眼のすばらしさ、コレクションの豊かさを改めて知る展示となりました。
また美しいお庭を椅子に座って眺めていると、窓からの景色が一幅の絵画のようで、大変豊かな気持ちになりました。また是非伺いたいと思います。

4.0

初めて行ってきました。私立美術館らしい美術館でした。

展示室1と2だけだったので、もう少し東西の美しい人びとを見てみたいというのが率直な感想です。
蹄斎北馬の《三都美人図》の真ん中の女性が私は好きかなぁ・・・・

1階エントランスの収集品の展示がガラス越しに続く庭を含めた空間に美しく調和しています。
コンパクトに展示室が6まであり、いろいろ楽しませていただきました。
展示室4の憧憬のペルシャ「色絵 人物文 鉢」から始まる「黄地彩画 貴人文 鉢」までの鉢シリーズの文様が面白くて顔がほころんでしまいました。

THANKS!をクリックしたユーザー
morinousagisanさん

5.0

ペルシアの陶器も素晴らしい

「美しい人びと」は、文字通り美しい男女のオンパレードで、期待通りでした。
上村松園、鏑木清方、伊東深水、伊藤小坡の美人画が並んでいる贅沢さ!
洋画は、甘いふわっとしたローランサン、きりっとしたドンゲン、ラファエル前派のような優美な少女像と、バラエティ豊かな展示。

陶磁器の部屋は、全てペルシアの器で、充実ぶりに驚きました。16年ぶりの企画とか。文様や形、色が面白く、特にラスターの輝きに魅せられました。
前に来た時も、日本、中国、韓国の素敵な陶器がたくさんあって、松岡氏の審美眼に感嘆しましたが、またもやびっくりでよいものを見させていただきました。

帰りに、受付で、図録替わりのリーフレット(カラー8P)の販売に気づき、憧憬のペルシア(200円)を購入。

写真撮影は一部を除き可ですが、シャッター音は禁止のため、スマホで写真を撮りたい場合は、無音のカメラアプリを用意されるとよいです。

リニューアル後も素敵な企画が多く、次もまた楽しみにしてます。

THANKS!をクリックしたユーザー
morinousagisanさん、micco3216さん

3.0

ぐるパス目黒③

松岡はいつもより多少人が多いかなという感じですがゆっくり見られました。
伊藤小坡と池田輝方蕉園合作屏風が絶品です。
ヴァン・ドンゲン大きめ作品2点出ていました。

THANKS!をクリックしたユーザー
morinousagisanさん

4.0

美しさに触れる

松岡美術館は二度目の訪問。今回もゆったり落ち着いて鑑賞できました。
企画展の「美しい人びと」もじっくりと見ることができました。西洋画も良かったですが、展示作品の中では上村松園が特に素晴らしかったです。
同時に展示していた「憧憬のペルシア」は青い色づかいの陶器に特に引き込まれました。

4.0

コレクションセンスに脱帽

初めて松岡美術館を訪れました。
常設展示は去ることながら特別展示でも松岡氏の収集センスを存分に感じられ、特別展示のメインテーマである、"美しい人"や展示会開催期間の"春"をも表現していたように思いました。西洋東洋の垣根を越えて隣り合わせに飾られていても違和感がなく、面白かったです。
また上村松園や伊東小坡といった女性画家が同じ空間に展示されているところに感動しました。

5.0

東西の美しい人を集めた松岡氏あっぱれ

毎回、松岡美術館の収集品の質の高さに驚く。
鏑木清方の「菖蒲湯」は浴衣や帯の柄、簪の飛燕がなんとも粋で素敵。
チャールズ・エドワード・ペルジーニの「束の間の喜び」はハッとするほどの美しい人。服の質感も良い。
マリー・ローランサンの鮮やかな「若い人」の素晴らしさ。
そして、大好きなキース・ヴァン・ドンゲンの巨大な作が2点。
「ナッシュ夫人の肖像」の堂々とした気品の有る絵にうっとり。
何故、この絵の絵はがきが無いのか?とても残念。

4月18日から後期が始まるので次回も期待したい。

THANKS!をクリックしたユーザー
はるにゃんさん、micco3216さん

5.0

美しい人びと 松園からローランサンまで

松岡美術館は、久しぶりに訪れました。ヘンリー.ムアの迫力の彫刻に、圧倒されて、外の庭は芝生の上に落ちた大きなつばきの花や、水盤の飾り花まで鮮やかで、上を、見たら桜も咲き始め、ホッとする空間でした。2階に上がり美しい人びとは、江戸時代から始まり松園の春宵が代表ですが、春を意識的に、あつめた飾り配置が、とても、よかったと、おもいます。あと松岡ならではの、古代彫刻や陶磁器も、ゆっくり見れて心豊かになり帰宅しました。

THANKS!をクリックしたユーザー
ryoko17さん、Nine Livesさん

4.0

年齢性別東西も問わない「美しい人びと」の作品を通して、美しさの本質を思う

松岡さんは、静かでいつでも落ち着いた、また洗練された美に包まれた、最高の癒し空間です。今回企画展は「美しい人びと」ということです。最大のお目当ては上村松園「春宵」です。ひらりひらりと舞込む小さな花びらが見えます。庭に面する外廊下でしょうか。どこかに桜が花を咲かせている。二人の耳たぶがほんのり桃色に染まるところに、未だ肌寒い春の宵を感じます。髪の生え際や眉や髪飾りの質感などの描き方が、本当に凄いですが、髪結いや化粧や着衣から立場も年齢も違うことがわかる二人の女性の其々に、色気より、心の奥に秘めた芯の強さや意志までが描かれている感じがして、本当に引き込まれます。私個人としては「序の舞」より好きです。今回初めてではないのですが、ペルジーニの「束の間の喜び」、リッダーデイル「少女像」、林美枝子「夏夕」、応挙の「趙飛燕」、観山の「山寺の春」抱一の「布引滝」が、とても印象的でした。加えて、床の間スペースにあえて後ろ向きに展示されている梶川文龍齋「源氏蒔絵棚」で、これがまたすごいです。文箱などとは違い、飾り棚は通常部屋の隅に置かれるものだと思いますが、裏面にここまで素晴らしい蒔絵細工が施されているなんて、感動ものです。源氏物語の美しい殿方たちの姿が、江戸後期の蒔絵の技法を駆使して、実にみごとに描き出されていました。今企画展のほかでも、「古代オリエント 創造の源」や「憧憬のペルシア」、そして常設展示も見ごたえ十分です。後期に展示替えもあるようです。近くに八芳園や国立科学博物館自然園に都庭園美術館などもありますから、日に日に春めくこの頃、白金台散歩に訪れてみてはいかがですか。

THANKS!をクリックしたユーザー
ryoko17さん、Nine Livesさん、morinousagisanさん、micco3216さん

5.0

大盛況だった「美しい人びと」展、長期休館後再び開催

松岡美術館人気の展示シリーズ、「美しい人びと」展、今回は上村松園、伊藤小坡、鏑木清方、伊東深水ら人気の高い近代美人画巨匠の名品は勿論、江戸から昭和にかけての作品も充実、応挙、抱一、久隅守景の名品や再興院展、日展出品の人物画の佳品も充実。小堀鞆音、下村観山の歴史人物画にローランサン等の西洋絵画も展示され、いつもながら、ゆったり、心行くまで美人画を堪能出来ます。いつもながら良い雰囲気の美術館です。後期も楽しみです。

THANKS!をクリックしたユーザー
Nine Livesさん
  • 1
  • BY TK

5.0

お雛様が素晴らしい

久しぶりに土曜日に伺ったら、数組の方がいらして、賑わい感がありました。
外には出られませんが、庭のしつらえも気遣いがあり、美しい美術館です。
展示は保存状態もよく、並べるセンスもよく、素敵でした。
写真が可能な作品も多くあり、記録用にも助かりました。
同時展示のやきもの、「憧憬のペルシア」も見ごたえ十分なので、時間をとっていったほうがよいです。
来館アンケートで絵葉書を一枚いただけます。
そして、二階に、素晴らしい雛飾りがあります。ぜひゆっくりご覧になってください。

THANKS!をクリックしたユーザー
Nine Livesさん、micco3216さん

4.0

脂ののった松園作品

2月9日愛媛県の某美術館で上村松園作を見たが、どうも腑に落ちず受付の方に額装しているが「トリミング」してませんか?と尋ねるも不明。他のコレクションの素晴らしさも???。2月26日鹿児島の長島美術館で上村松園作を見る前に、本日公開初日に行きました。午後1時過ぎに到着も混雑も無く耳栓無しで鑑賞開始。流石「序の舞」と同年作、松園61才の作品。素晴らしい良い状態(保存、コンディション)で見られました。
できれば、習作も展示があれば・・・。他常設作品も素晴らしくリピーター割引券(600円割引)を頂いたのが嬉しかった。2階に展示していた「お雛様飾り」は感動モノです。

THANKS!をクリックしたユーザー
さいさん、Nine Livesさん、micco3216さん

あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する

より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿は、
こちらから。ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する

周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
東京都港区で開催中の展覧会

出展作品・関連画像IMAGES

上村松園《春宵》 1936 (昭和11)年 前期展示

蹄斎北馬《三都美人図》江戸時代 三幅対 後期展示

菊池契月《寛永麗人》 1936(昭和11)年頃 前期展示

上村松園《藤娘之図》 明治末頃 後期展示 

松室加世子《燭光》 1985(昭和60)年 再興第70回院展 

池田輝方《紅葉狩》 1912(明治45)年頃 六曲一双屏風 左隻 後期展示

池田蕉園《桜舟》 1912(明治45)年頃 六曲一双屏風 右隻 後期展示

モーリス・ドニ 《赤い寝椅子に横たわる裸婦》 1898年頃

マリー・ローランサン 《若い女》 1937年

こちらの機能は、会員登録(無料)後にご利用いただけます。

会員登録はこちらから
SIGN UP
ログインはこちらから
SIGN IN

※あなたの美術館鑑賞をアートアジェンダがサポートいたします。
詳しくはこちら

CLOSE

こちらの機能は、会員登録(無料)後にご利用いただけます。

会員登録はこちらから
SIGN UP
ログインはこちらから
SIGN IN

ログインせずに「いいね(THANKS!)」する場合は こちら

CLOSE


がマイページにクリップされました

CLOSE マイページクリップ一覧を見る


がお気に入りに登録されました

CLOSE マイページお気に入り一覧を見る


を訪問済みに移動しました

CLOSE マイページ訪問済みイベントを見る

CLOSE

name

参考になりました!をクリックしたユーザー 一覧
CLOSE