4.0
キャラクターを日本画に
有名作品に現代のキャラが登場。
なんだか、異次元に飛び込んで困惑しているとも思える。
アトムはいつでも地球のことを考えて飛んでいるのね。
サファイア姫は美しく、東下りの悲壮感がなくて現代的だ。
こんな面白い展示。もっと宣伝してもいいんじゃない?
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日本美の象徴といわれる琳派、そして傑出した個性の絵師、伊藤若冲。国内のみならず海外にも広く知られて人気の高いこれらの美術作品は、後世のクリエイターをも魅了し、創造の源泉となり続けてきました。
本展で、細見コレクションの琳派・若冲作品とともに紹介する現代の日本画 ー琳音ーには、マンガ・アニメなど、日本のポップカルチャーを代表するキャラクターが、琳派や若冲など江戸時代の名画の⼀場面を借り、あるいはモチーフの⼀部に成り代わって登場します。意表を衝くマッチングの妙、そして背景も主役もすべて手描きによって写し取った、絵師の筆技も見どころです。
世界に発信され多くの人々に愛される古今のジャパニーズアート、その融合をお愉しみください。
本展は、2021年秋から2022年新春にかけて、国際交流基金の主催によりミュンヘン五大陸博物館で開催された展覧会「RIMPA FEAT. MANGA:Japanische Malerei aus der SammlungHosomi」の帰国記念展です。
会期 |
2022年9月6日(火)~2022年12月4日(日)
|
---|---|
会場 | 細見美術館 Google Map |
住所 | 京都府京都市左京区岡崎最勝寺町6-3 |
時間 |
10:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
|
休館日 |
月曜日 祝日の場合、翌火曜日 |
観覧料 | 一般 1,400円 学生 700円 |
TEL | 075-752-5555 |
URL | http://www.emuseum.or.jp/index.html |
4.0
有名作品に現代のキャラが登場。
なんだか、異次元に飛び込んで困惑しているとも思える。
アトムはいつでも地球のことを考えて飛んでいるのね。
サファイア姫は美しく、東下りの悲壮感がなくて現代的だ。
こんな面白い展示。もっと宣伝してもいいんじゃない?
5.0
チラシ見た時すんごいドン引いて、「クールジャパンで儲けようや、いっひっひ」的なおじさんの感性で企画されたのではないかと思って・・・。
そして、パナソニック汐留美術館で現在開催中の企画展「つながる琳派スピリット 神坂雪佳展 」のイベントとして、11/6に行われた「雪佳の魅力を語る」に参加した。この企画展自体が細見美術館なくてはあり得ないもの。語って下さったのは細見美の館長さんと学芸員さんで、本当に講演聞けてラッキーだったと心から感謝しております。こちらの詳細は別に書くとして、その中で館長さんがこの企画展について触れておられて、相当な熱の入れようであった。なので、これきっかけでこの館長さんが「面白いでしょ?」と言うのならそうなのかも、と思って半信半疑で行ってみた。
実際に観たらすごくいい! 本当にストレートに「いい!」って思えるような、琳派の絵が好きな人、元の絵が好きな人が見たら好感持てるような、純粋な美しさがどの絵にもちゃんとあった。一目見て、これは琳派が好きな人が描いた絵だ!とこれだけ伝わるってくるのはすごいことだ。それぐらいどの絵も「琳派リスペクトっす!!!」熱がこもってる。なので、ネタも細かい。
さらにキャラにもリスペクト感じる。琳派にリスペクトがあっても初音ミクにリスペクトはないんじゃ・・・なんてとんでもなかった。
よく考えたら雪佳の滑稽図案(だっけ?)なんてかなり漫画ぽいし、「百々世草」なんてすごくイラストっぽい。「キャラデザイン」に対してはかなり共通する何か感じたのでした。琳派を「アート界にデザインを持ち込んだ」と誰かが言ってたけど(私レベルでは真偽のほどはわかりませんが)、驚くほど親和性を感じる。
例えばミク、とても美しく描かれていた。すごく細かいとこだけど、服の黒い部分にうっすらとたらしこみを感じたのは自分だけではないんじゃないかなぁ~。黒がすごく効いてる。髪の毛のカーブが若冲の鶏の羽(尾かな?)のカーブと呼応している。
他のどれもいちいち褒めたいくらいだけど、実際の作品を是非観て頂きたいなぁと思います。
また、制作したのが「琳音」というアート集団(?)のようですが、是非第二弾あったら観たいです。期待しています。
余談ですが、息子にチラシ見せたら最初引いてけど、「やっぱり行きたい」って言いだして、一緒に観終わった後、購入した図録持… Read More
4.0
時を超えた私淑により繋がる琳派、その琳派の系譜を現代も継続させる『琳音』の取り組みに感動しました。琳派を再解釈しトリミングした背景に、違和感があるはずのアニメキャラクターが異彩を放ちながら溶け込む姿が凄く楽しい作品群でした。
その中で初めて見た尾形光琳の『富士・三壺図屏風』見入ってしまいました。サイズ感から尾形光琳の『風神雷神図屏風』を見た時と同じ印象を受け、俵屋宗達への私淑から謙虚な気持ちの表れとして、ひと回り小さいサイズを使用しているのかなと思いました。日本の霊峰、富士山と、中国の霊峰、三壺との対比とともに、『鉄腕アトム×富士』『火の鳥×三壺』との対比において、波や雲の色の違いをより鮮明に感じることが出来ました。特に左隻は、俵屋宗達の『松島図屏風』から『三壺図屏風』そして『火の鳥×三壺』へと琳派の表現が目に見えない心の永遠性であることを『火の鳥』で具現化されたことで、それを知ることが出来ました。琳派の意匠化も永遠性の追求だったのかと感動が胸に広がっています。まだまだ世に出ていない琳派作品があるのではないかとロマンが広がる作品でした!
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