宮城壮太郎展
使えるもの、美しいもの

世田谷美術館

  • 開催期間:2022年9月17日(土)~2022年11月13日(日)
  • クリップ数:27 件
  • 感想・評価:5 件
宮城壮太郎展――使えるもの、美しいもの 世田谷美術館-1
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宮城壮太郎+高橋美礼 +d Tsun Tsun 2004年 [アッシュコンセプト]
ダブルクリップ ストックバー 2004年 [アスクル]
オールラウンドボウルズ 2005年 [チェリーテラス]
フラットかるヒット2006年 [プラス]
hmny パスポートケース 2006年 [ルボア]
宮城壮太郎+山洋電気株式会社サーボシステム事業部設計第一部 SANMOTION R 2006年 [山洋電気]
宮城壮太郎+中村豊四郎(アール・イー・アイ) ザ・キャピトルホテル東急サインデザイン 2010年 [東急ホテルズ]
宮城壮太郎ポートレート
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

いつも使っている文房具や調理器具。誰がデザインしたのかは、あまり気にしないものです。しかし、その使い勝手や身の回りに置いた時の心地よさはとても重要な要素としてあり、それはデザインによって生み出されています。

宮城壮太郎はそのような日常のものと空間を、数多くデザインしてきました。千葉大学工学部でプロダクトデザインを学んだ後、従来にない考え方の商業施設や製品を世に問うて注目を浴びていた浜野商品研究所に入ります。ここで宮城はプロダクト製品、インテリアやサインの仕事を手掛けました。1988年に独立した後、その活動領域は広がっていきます。企業の活動に視覚的な統一感を作り出すコーポレート・アイデンティティの策定もその一つです。

2011年に60歳という若さでその活動を閉じてしまうのですが、振り返ってみると、デザインによって生活というものにゆっくりと秩序をもたらしていたのだと思えてきます。亡くなって10年を過ぎた今も製造・販売されている製品があり、知らず知らずのうちに彼がデザインした日用品や事務用品を使っている方は多いのかもしれません。声高にではなく、しかし確固たる信念をもって「デザインに何ができるか」を問い続けた、宮城壮太郎の仕事をご紹介いたします。

◆ 宮城壮太郎 プロフィール
1951年、東京都に生まれる。高校在学中にデザイナーとなることを志し、千葉大学工学部工業意匠学科に入学。卒業後は、学生時代よりアルバイトをしていた浜野商品研究所に勤務。全天候型防水カメラ「HD-1」の開発(1979年)や、渋谷の東急プラザの総合リノベーション計画(1985年)に携わる。1988年に独立し、宮城デザイン事務所を設立。フリーランスのデザイナー、デザインコンサルタントとなる。アスクルはその創業時より関わり、ロゴマークからオリジナル商品まで幅広くデザインを行う。1992年よりGマーク商品選定審査委員を務めたほか(95年まで)、母校である千葉大学他で非常勤講師としてデザインを教えた。2011年、食道がんのため死去。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2022年9月17日(土)~2022年11月13日(日)
会場 世田谷美術館 Google Map
住所 東京都世田谷区砧公園1-2
時間 10:00~18:00 (最終入場時間 17:30)
休館日 月曜日 
※ただし、9月19日(月・祝)、10月10日(月・祝)は開館。9月20日(火)、10月11日(火)は休館
観覧料 一般 1,200円
65歳以上 1,000円
大高生 800円
中小生 500円
  • ※障害者の方は500円。ただし、小中高大学生の障害者は無料。介助者(当該障害者1名につき1名)は無料(予約不要)
    ※高校生、大学生、専門学校生、65歳以上の方、各種手帳をお持ちの方は、証明できるものを提示ください
TELハローダイヤル:050-5541-8600
URLhttps://www.setagayaartmuseum.or.jp/

世田谷美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

世田谷美術館 世田谷美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

3.0

プロダクトデザインはデザインの最前線。

最終日に滑り込んだ。
HPから見られる動画を視聴したのですが、出演者が「みんな普段は日用品のデザインなんて気にしていないでしょうが(ほんとはすごいんです)」みたいな発言をしていて本気で驚いた。「気にしてない」人、殆どいませんよね。じゃなきゃ百均なんて存在しませんよ。日本はデザイン大国だし、一般人までめっちゃ「気にして」生活していると思います。ここで少しやな予感がした。業界人と一般人の線引きを普通にできると思っている世代の企画者=ご年配、もしくはご年配な感性をお持ちの方なのではないかと。
現地に行くと、ド頭の解説に同じようなことが書いてあった。何となく当たりかなと感じた。
中に入ってみると、初っ端はカメラから。デザイン画があったり当時の宣伝商材があったりと見ていて楽しい。
次にグラスや台所用品。あれ、商品が並んでるだけ? 構想やアイデアメモなんかはないの?? じゃ創造の過程が全くわからないじゃないか・・・。
ここからはほぼ商品が並んでいるのみ。
あとはとにかく映像が4か所ぐらいでひたすら流れているが、アスクルの方以外は壁掛けのモニターが向かい合っているため、音が混ざり合ってあまりよく聞き取れなかった。しかも長い。ギブアップでした。
ご本人の集めていたミニカーの展示されているコーナーが一番ほっとしたけれど、それも量的に満足いくものではなく・・・。

宮城さんが素晴らしいデザイナーであったことは商品や手掛けたものを見ればわかるのですが、企画展自体は誰がどういう人へ見てほしくて企画したのか全くわからなかった。学生さんへ宛てた文章がありましたが、あれを裏打ちするような、宮城さんのトライ&エラーやアイデアの源泉がわかるような資料がもっと見たかった。

初めて行ったのですが、世田谷美術館が素晴らしい建物だということはよくわかりました。
所蔵展はすごいボリュームで、こんなの持ってはるんですか!とかなりわくわくしながら見ました。楽しかったです。花森安治、大好きだしね。
また行きます。今度期待しています。

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micco3216さん、morinousagisanさん、Sukekiyo-Acckermanさん

4.0

いらか道を通って世田谷美術館へ

緑豊かな砧公園の一角に位置する世田谷美術館は区立美術館の中では最大の規模を有し、好きな美術館の一つですが、アクセスが悪いのが難点です。最寄りの用賀駅からのバス便が1時間に1~2便しかなく、かつ遠回りをするので、最近では千歳船橋駅や上野毛駅からのバスを利用していました。今回初めて用賀駅からの用賀プロムナード(いらか道)を歩いてみました。このいらか道は舗装材に「瓦」が敷き詰められた約500mの道路で、その瓦には百人一首の和歌が刻まれています。一首ずつ楽しんでいると砧公園にたどり着くという楽しいプロムナードでした。
さて、肝心の展覧会の感想を書きます。
企画展は「宮城壮太郎展 使えるもの、美しいもの」で、初めて名前を知った宮城壮太郎というデザイナーの作品展でした。使ったことがある製品もありますが、多くは知らないデザインばかりでした。使ってみたい製品もいくつかありました。
この展覧会は可も無く不可も無いという感想ですが、同時開催されていたコレクション展「荒井良二のアールぶるっと!」が素晴らしかったです。世田谷美術館収蔵品のうちのアールブリュット風の作品89点を展示した展覧会です。私の好きなアンリ・ルソーの未知の作品「サン=ニコラ河岸から見たシテ島」が展示されていました。こんな作品が区立美術館に収蔵されていたのですね。もちろん絵はがきを買いました。その他、マックス・エルンスト、パスキア、ミロ、草間彌生など、収蔵品の多様さに驚かされました。楽しい展覧会でした。

THANKS!をクリックしたユーザー
さいさん

5.0

シンプルで、ずっと生き続けるデザインについて

10年以上前から、宮城さんのツンツンを愛用しています。
今でも全く壊れそうな気配もなく、私の感性を満足させてくれています。
石けんを優しく包んでくれる、そのほんわかとしたムードがとても好き。

こんな石けんおきがどうして出来上がったのだろう。
それを今回、名児耶さんのインタビュー動画で知ることができました。

世田谷美術館という、またとないうってつけの展示スペースは、展示品の数々の持つ力をさらに引き出しているのではないでしょうか。

会期中にもう一度訪ねてみたいと思います。

THANKS!をクリックしたユーザー
シンディさん、micco3216さん、morinousagisanさん

4.0

普遍的なデザイン

日曜日の昼頃訪問。あまり観覧者は多くなく、思ったより年齢が高めの層が多かったです。この美術館はいかんせん交通の便が悪く、なかなか行けません。宮城さんという方は失礼ながら存じ上げませんでしたが、デザインに対する考え方や行動力などは素晴らしいと思いました。最初の部屋は外が見えますが、展示してある彫刻は宮城氏と関係あるのでしょうか?本格展示は次の部屋からでなつかしいカメラやその他企業とのコラボ製品などが見られます。石鹸置きやパスケースなど、奇をてらわないデザインが続きます。最後の部屋もゆったりとした展示で、みやすかったです。

4.0

侮るなかれ

工業デザイナーの真髄を垣間見る。
シンプル、そしてシンプル。その一言に尽きる。

日常生活に溶け込み、良い意味で存在感を消している。
その意匠に感服するばかりだ。
誰もがどこかで見たことのある、使ったことのある製品がずらり。
日用雑貨、文房具、事務製品、電化製品とその仕事振りは多岐に渡っている。

後半には彼が講師を勤めた大学の生徒たちへ向けたメッセージがそのままの
形で展示されている。
優しさもありつつ、鋭く刺さる言葉も残している。
是非、読んで欲しいと思う

前半は写真撮影可、後半は不可。
そして、彼の手掛けた製品の一部がグッズコーナーで購入できる。
石鹸置きは可愛くて良き。

THANKS!をクリックしたユーザー
さいさん、ミモザさん、morinousagisanさん

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出展作品・関連画像IMAGES

宮城壮太郎+高橋美礼 +d Tsun Tsun 2004年 [アッシュコンセプト]

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宮城壮太郎ポートレート

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