3.0
プロダクトデザインはデザインの最前線。
最終日に滑り込んだ。
HPから見られる動画を視聴したのですが、出演者が「みんな普段は日用品のデザインなんて気にしていないでしょうが(ほんとはすごいんです)」みたいな発言をしていて本気で驚いた。「気にしてない」人、殆どいませんよね。じゃなきゃ百均なんて存在しませんよ。日本はデザイン大国だし、一般人までめっちゃ「気にして」生活していると思います。ここで少しやな予感がした。業界人と一般人の線引きを普通にできると思っている世代の企画者=ご年配、もしくはご年配な感性をお持ちの方なのではないかと。
現地に行くと、ド頭の解説に同じようなことが書いてあった。何となく当たりかなと感じた。
中に入ってみると、初っ端はカメラから。デザイン画があったり当時の宣伝商材があったりと見ていて楽しい。
次にグラスや台所用品。あれ、商品が並んでるだけ? 構想やアイデアメモなんかはないの?? じゃ創造の過程が全くわからないじゃないか・・・。
ここからはほぼ商品が並んでいるのみ。
あとはとにかく映像が4か所ぐらいでひたすら流れているが、アスクルの方以外は壁掛けのモニターが向かい合っているため、音が混ざり合ってあまりよく聞き取れなかった。しかも長い。ギブアップでした。
ご本人の集めていたミニカーの展示されているコーナーが一番ほっとしたけれど、それも量的に満足いくものではなく・・・。
宮城さんが素晴らしいデザイナーであったことは商品や手掛けたものを見ればわかるのですが、企画展自体は誰がどういう人へ見てほしくて企画したのか全くわからなかった。学生さんへ宛てた文章がありましたが、あれを裏打ちするような、宮城さんのトライ&エラーやアイデアの源泉がわかるような資料がもっと見たかった。
初めて行ったのですが、世田谷美術館が素晴らしい建物だということはよくわかりました。
所蔵展はすごいボリュームで、こんなの持ってはるんですか!とかなりわくわくしながら見ました。楽しかったです。花森安治、大好きだしね。
また行きます。今度期待しています。