5.0
そもそも仏像とは見上げるもの
聖林寺の十一面観音は一度聖林寺で排したことがあったので、これで二度目。どうしても長浜市出身の私としては、「渡岸寺 観音堂」十一面観音と比較することになる。渡岸寺が優しいお顔であるのに対し、聖林寺は厳しい威厳あるお姿。やはり神の本地仏として作られたからなのだろうか。
感想でチラホラと高すぎてよく見えない、という意見を見たが、そもそも仏様というのは見上げて拝するものであり、そのように作られている。同じ目線で拝する事は仏師は想定していないはずであり、そういう意味ではこのような展示が最も理にかなっていると思うのだが。あとは仏像を美術品としての展示物として観るか否か、という違いでしょうか。