3.0
生きている
生きているってどういうことなんだろう、と考えさせられるものが多くありました。存在の意義というか、とても深かった気がします。
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東京都写真美術館では、写真・映像の可能性に挑戦する創造的精神を支援し、将来性のある作家を発掘するとともに、新たな創造活動を紹介することを目的として、2002年より継続的に「日本の新進作家」展を開催しています。
第22回となる本展では、人と時代の流れ、場所、風習といった物事との結びつきから生まれる小さな物語に焦点をあてた5名の新進作家の作品を紹介します。今日、多様性の尊重やインクルーシブな社会が求められています。異なる価値観を持つ人々とのコミュニケーションや共に生きることの想像力が重要になっています。
街を歩くなかで、ふと窓に目が留まり、そこに暮らす誰かの気配を感じ、そこに紡がれているであろう生活を想像した経験もあるでしょう。窓は、今ここにいる私たちを、まるで遠く離れた世界へと導いてくれる装置のようです。窓から垣間見える暮らしを想像するように、作品もまた「窓」となり、今ここにいる私たちを遠く離れた時間や場所、風景、そして記憶へ思いをめぐらせるきっかけを与えてくれます。
本展では、5名の作家が表現する写真・映像作品を通して、今を生きる他者や社会に静かに寄り添う視点を提示します。
◆ 出品作家
寺田健人、スクリプカリウ落合安奈、甫木元空、岡ともみ、呉夏枝
| 会期 | 2025年9月30日(火)~2026年1月7日(水) |
|---|---|
| 会場 |
東京都写真美術館
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| 展示室 | 3階展示室 |
| 住所 | 東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内 |
| 時間 |
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| 休館日 |
月曜日 毎週月曜日(月曜日が祝休日の場合は開館し、翌平日休館)、年末年始 |
| 観覧料 | 一般 700円(560円) 学生 560円(440円) 高校生・65歳以上 350円(280円)
|
| TEL | 03-3280-0099 |
| URL | https://topmuseum.jp |
3.0
生きているってどういうことなんだろう、と考えさせられるものが多くありました。存在の意義というか、とても深かった気がします。
4.0
5名なりの表現手法がとても面白かった。
寺田の想像上の家族との日常は、気配だけの思い出が何だか切ない。
落合の複数のプロジェクターにより連続して映し出されるイメージやスナップ、当たり前の日常が、文章とともに思い出すように流れる。
甫木の数年間の祖母の日常から死までの記録は、大事な小さな思い出がつなぎ合わさていて心掴まれる。
岡の逆回転する裏文字の柱時計に写る幻想的な映像は、死の向こう側と向き合える。
呉のオーストラリアのインスタレーションは土地に刻まれた記憶が心揺さぶる。
それぞれの距離感がとても良く、独りよがりじゃ無くどれもが理解しやすい。
以前岡の作品を資生堂ギャラリーで観て、もう一度観たくて行ってみたのだが、他も良く収穫だった。
10月28日(火)12時半入館混雑なし。撮影可。
2.0
つまんない展示だったなぁ。
この手の展示は毎年年初の無料日に行っていたのだけど今回もそれで十分かと。
特にスクリプカリウ落合安奈
映写機で前方左右の壁に写真作品をランダムに表示。見にくいしテンポも悪い。
作家側がこちらの見方をコントロールするのホントに止めて欲しい。
見たい作品はいくらでも見るし、つまんないのは勝手にスルーするから。
4.0
5台のスライド・プロジェクターに逆回りする振り子時計と、展示の風景はあまり写真っぽくない。会場を5つのパーティションに分けて5人の作品を展示していたのだけど、一般的な写真展示、つまり写真を紙にプリントして展示しているのは2名だけで、その2人にしてもすぐに理解できる作品ではない。
そういうわけで、主催者側の言い分としては「人と時代の流れ、場所、風習といった物事との結びつきから生まれる小さな物語に焦点をあてた5名の新進作家の作品を紹介」となっているが、その物語を味わうよりは、その作品の見せ方を楽しんでしまった。
まず印象深いのはスクリプカリウ落合安奈のスライド・プロジェクターを使ったインスタレーション《ひ か り の う つ わ》。暗い部屋のなかで、ポジフィルムに撮影した映像を白い壁に投影するのだけど、久しぶりにポジフィルムを使ったスライドショーを見ました。写真が切り替わるときの機械音が懐かしい。5台のプロジェクターが用意されていて、ほぼランダムに四方の壁に投射されるのが楽しい。スクリプカリウ落合安奈は日本とルーマニアにルーツのある作家で、投射される作品は本人がルーマニアで撮影した写真とのこと。東欧の田舎という感じで既視感ゼロなのに懐かしさがある。
岡ともみの〈サカサゴト〉というインスタレーションもかなり変わっていて、展示スペースには古い振り子柱時計が12台あって、なかには木の柱にかかっているものもある。その古時計の本来なら振り子のある部分に動画が表示される、という作品。解説によると〈サカサゴト〉は「日常の動作を反転させて行う、死者を送り出すための風習のひとつに由来する」とあって、そういえば時計の文字盤は反転しているし、時計の針は逆回転している。
入場料も安いし、わりと満足感が高かった。撮影OK、図録ありです。
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スクリプカリウ落合安奈《ひ か り の う つ わ》2025年 作家蔵 ©Ana Scripcariu-Ochiai
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寺田健人《I’m home with strawberry shortcake》〈想像上の妻と娘にケーキを買って帰る〉より 2021年 作家蔵
©Kento Terada /Courtesy of Yumiko Chiba Associates
甫木元空〈窓外〉より 2023年 作家蔵 ©Sora Hokimoto
甫木元空〈窓外〉より 2023年 作家蔵 ©Sora Hokimoto
岡ともみ《サカサゴト》2023年 作家蔵 ©Tomomi Oka
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Image courtesy: CHAT (Centre for Heritage, Arts and Textile), Hong Kong ©Haji Oh