4.0
企画展が舞台裏なら、こちらは表舞台
学芸員の研究や仕事ぶりに焦点を当てた企画展と同時開催のコレクション展です。 先に企画展を見るので、その視点を引きずります。これは、観る者にとって、良い相乗効果。作品を並べる順番だとか、テーマの区切り方だとか、展示にこめられた含意に思いが巡ります。 前半の「頭/体」のコーナーは約30点。 頭の画と体の画が対照的に並び、かなり攻めた展示です。 ジョージ・シーガル《赤いシャツを着た三つの人体》は体の画、それに向き合う森村泰昌の初期作《だぶらかし》はサロメ・パロディの頭の画、といった具合。この一角は、本展のホットコーナーかしら。 瑛九のフォトコラージュ作品を見れたのは良かった。 後半は、代表的コレクション作品と新収蔵品。 ピサロの印象派風景画と、シニャック、斎藤豊作(知らないひと)の点描画が並び、西洋美術史的な流れを見せてます。ガイドの解説に拠れば、このシニャック《アニエールの河岸》は最後の印象派展への出品作品とのこと。解説キャプションがなく、知らずに見るにはもったいない貴重な来歴のものです。 企画展での熱量にほだされた田中保の裸婦画《海辺を背景に眠る裸婦》は、同時期の似た作風のバスキン《眠る裸婦》と… Read More
