4.0
第二部 永遠の3秒の原点
恋人たちのシリーズが良かったです。
ポロネギを持つ恋人たち、パリ
地下鉄オペラ駅の恋人たち、パリ
ポンヌフの恋人たち、パリ
パリ市庁舎前のキス、パリ
マドレーヌ広場のキス、パリ
エリゼ宮の恋人たち、パリ
オレンジを持つ恋人たち、マザラン通り、パリ
とても幸せを感じました。中でのオペラ駅の恋人たちの2人が顔は見えないのがまた良かったです。
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“イメージの釣り人”とも評される類まれな洞察力と遊び心に満ちた感覚で、日常に潜むドラマをとらえ独自の世界を築き上げた写真家ロベール・ドアノー。「パリ郊外」は、写真家ロベール・ドアノーを語る上で切り離すことのできない場所です。1912年、パリ南郊外にあるジャンティイに生まれ、生涯を通じて郊外に暮らし続けました。かつてはパリを取り囲む城壁で隔てられていた郊外は、中心から疎外された貧困層や移民の暮らす場所でした。
十代から働くことを余儀なくされていたドアノーは、石版工のディプロマを取得後、19歳で写真家アンドレ・ヴィニョーの助手になり、1932年、念願だったローライフレックスを購入します。「カメラを身体の中心で構えるので、撮影するには背中を曲げなければならず、これが被写体に敬意を払っているような形になる」と語っている通り、上から覗き込む姿勢で撮影するこのカメラは、内気なドアノーには最適なものでした。このカメラとともに、人々とは十分な距離を取りながら郊外の風景を精力的に撮り始めます。「考えようによっては恥ずかしがりも悪いものではない。内気な性格のおかげで人と距離を置くことができた。その結果、被写体の周りに空間が現れ、これこそ私が撮りたいものだったのだから」と語っていたドアノーは、決して恵まれているとは言えない人々の生活とその背景となった郊外の風景による傑出した作品を残しました。それは、自分が生まれ育った土地と人々に対する愛憎半ばする複雑なドアノーの心情が反映されたものだったのかもしれません。
撮りためられたパリ郊外の写真は、詩人のブレーズ・サンドラールの後押しにより、1949年、ドアノー初の写真集となる『パリ郊外』として出版されます。「市場価値ゼロ」の烙印を押された300点の写真が収録された本書は、写真家ロベール・ドアノーの才能を知らしめる重要な礎となりました。本展ではロベール・ドアノーの「パリ郊外」の作品を展示することで、本年没後30年を迎えるドアノーの原点に迫ります。
◆ ロベール・ドアノー (Robert Doisneau)
1912年、パリ郊外ヴァル・ド・マルヌ県ジャンティイ生まれ。石版工の技術取得のためパリのエコール・エスティエンヌで学んだ後、写真家アンドレ・ヴィニョーの助手となる。1934年、ルノー社に産業カメラマンとして入社。1939年、フリーとして活動を開始。パリを中心に庶民の日常をとらえた写真で高い評価を得、現在でも世界中で愛され続けている。1951年には、ニューヨーク近代美術館で開催された《5人のフランス人写真家》展の出品作家に選ばれる。1992年、オックスフォード近代美術館で大回顧展を開催。1994年没(享年82)。ニエプス賞(1956年)、フランス写真大賞(1983年)など受賞多数。
会期 |
2024年8月29日(木)~2024年12月26日(木)
|
---|---|
会場 | FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア) Google Map |
住所 | 東京都港区赤坂9-7-3 |
時間 |
10:00~19:00
|
休館日 | 会期中無休 |
観覧料 | 無料 |
TEL | 03-6271-3350 |
URL | https://fujifilmsquare.jp/exhibition/240829_05.html |
4.0
恋人たちのシリーズが良かったです。
ポロネギを持つ恋人たち、パリ
地下鉄オペラ駅の恋人たち、パリ
ポンヌフの恋人たち、パリ
パリ市庁舎前のキス、パリ
マドレーヌ広場のキス、パリ
エリゼ宮の恋人たち、パリ
オレンジを持つ恋人たち、マザラン通り、パリ
とても幸せを感じました。中でのオペラ駅の恋人たちの2人が顔は見えないのがまた良かったです。
ロベール・ドアノー展 第一部・第二部
よかったです。第一部と両方みたから、商業カメラマンとして社会への適合していった成長具合がよくわかった。第一部の初期の頃のよりも明らかに被写体との距離が物理的にも心理的にも近くなっていた。…readmore
3.0
全体的に小さめの写真です。
古いからですね。
有名な写真もあって良かったです。
ついでに寄るのはいいと思います。
3.0
街中のスナップ写真というには遠いけれど俯瞰図でもない、不思議な距離感の写真が多かったです。
今でいうパリ13区の外、WW1過ぎまで城壁があった労働者階級の街Gentilly(ジャンティイ)出身だそうで、住み慣れた街の住人達だろうはずなのにちょっと距離を感じるのは、ドアノーさんが内気な人だったから、というのが内輪話でした。
その距離感ゆえドラマチックさはないけれど、被写体の方々はなんとなく視線を感じながら撮られていたんだろうなと撮影時のパリ郊外を想像させてくれて面白かった。
第一部は黎明期の作品、名が売れてからの有名作は10/31~の第二部で見られるらしいので、折を見て立ち寄ってみたいと思います。
4.0
展示場の一番奥。
この会場では、しばしばこの位置に作家自身を紹介するモノを配置しているように思います。
今回は、セルフポートレート。
ローライフレックスの二眼レフのファインダーを覘く若き日のドアノーの姿。
19歳で広告写真家の助手になったのち、念願の自分のカメラを購入し、初めて撮影した一枚らしい。
鏡に映したのかな、だとするとカメラのロゴが左右反転していないので、ネガを裏返して焼いたのかな。
満足気、誇らしげ、よくわかります。
ドアノー展の期間は12月26日迄なのですが、前後半でコンセプトも変えての総入替だそうです。その前期に行きました。
前期のタイトルが「パリ郊外」、後期が「”永遠の3秒”の原点」。
ということからすると、かの有名な《パリ市庁舎前のキス》(1950年)辺り以降の、より職業(商業)写真的な作品が後半。一方、今回の前期はそれ以前の作品、演出気味な要素は少なく、より純粋で自然体の情景の切り取り方が特徴でしょうか。
広角気味のレンズがついた二眼レフで、街を切り撮る。この作業で、被写体から一定の距離感を取ることになりますし、視点=レンズ位置は腰丈、子供の目線になります。これが、内気で謙虚なドアノーの気質に合っていたらしいが、作品にも瑞々しさや優しさが溢れるアングルになっています。
人物は画面の下半分、地平線は画面の中央、のド安定フレーミングも、実にナチュラルで良いです。
後期の期間中にまた六本木界隈に来る機会あれば、再訪してみようと思います。
3.0
サントリーいったらフジフィルムということでロベール・ドアノーです。
なんか観たことない作品が多いなぁと思ったら初期作品とのこと。
ドアノーは内向的だったようで被写体との距離感に如実に現れています。
勝手にブレッソンのようなパリ密着型イケイケの人だと思っていました。
後期展示も楽しみです。
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