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絵画を見て、問いを考える視点・・・
最近、読んだ本に「問いから始めるアート思考」「なぜ?から始める現代アート」があり、これから読もうと思っている「問いの編集力」があります。
ジャン=ミッシェル・フォロンさんの「1番目の考え」という彫刻を見たとき、アーティストとしての重要な資質「?」疑問に思うこと、答えより問いを導き出すことの大事さを学びました。
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ここに、1枚の名刺があります。ベルギー出身のアーティスト、ジャン=ミッシェル・フォロン(1934-2005)が、実際に使用していたものです。そこには、FOLONの名前とともに、AGENCE DE VOYAGES IMAGINAIRES(空想旅行エージェンシー)と記されています。つまり、空想の旅への案内人を、自ら名乗っていたのです。
詩的でユーモアに富み、やわらかな色彩とかろやかなタッチで表現されたフォロンの作品は、見る人を空想の旅へと連れ出してくれるとともに、この世界で起きているさまざまなことがらへの気づきをもたらす、豊かなメッセージ性をもそなえています。
ベルギーの巨匠マグリットの絵に魅せられ、美術の道を志した彼は、実に多彩な才能を発揮したアーティストでした。アメリカの有名雑誌に挿絵が掲載されたことをきっかけに、その名は世界へと羽ばたいていきます。日本を含め各国で展覧会が開かれ、彼自身も世界中を旅して、その経験を創作のエネルギーとしていました。
フォロンの没後20年、そして彼が生前に設立したフォロン財団の25周年を記念する本展では、フォロンが生み出した絵画や写真、ポスター、彫刻やオブジェ、アニメーションなど約230点を、まるで空想旅行をするような気分でお楽しみいただきます。道連れの「リトル・ハット・マン」とともに、作品の中の世界を見回し、耳を澄ませてみましょう。そこには、一筋縄ではいかない謎やメッセージが隠されているかも!?想像力をカバンいっぱいに詰めこんだら、いざ、出発です!
会期 | 2025年4月5日(土)~2025年6月22日(日) |
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会場 |
あべのハルカス美術館
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住所 | 大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16階 |
時間 |
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休館日 | 4月7日(月)、5月12日(月) |
観覧料 | 一般 1,900円(1,700円) 大高生 1,500円(1,300円) 中小生 500円(300円) 超早割[一般のみ] 1,500円 ペア券[(一般のみ] 3,200円
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TEL | 06-4399-9050 |
URL | https://www.aham.jp/exhibition/future/folon/ |
こちらの展覧会は、ご招待チケットがございます。鑑賞後に当サイトに感想・評価をお寄せいただける方を優先にプレゼントさせていただいております。
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最近、読んだ本に「問いから始めるアート思考」「なぜ?から始める現代アート」があり、これから読もうと思っている「問いの編集力」があります。
ジャン=ミッシェル・フォロンさんの「1番目の考え」という彫刻を見たとき、アーティストとしての重要な資質「?」疑問に思うこと、答えより問いを導き出すことの大事さを学びました。
今回のフォロンの展覧会は、フォロンの進化や変遷の丸ごとを楽しめる内容になっていました。30年ぶりの回顧展だったのですね!初期のドローイング、そして、水彩画やポスター、ブロンズ彫刻まであらゆる作品にふれることができました。フォ…readmore
5.0
今回のフォロン展では、初期のドローイングから水彩画、彫刻まで幅広い作品に触れ、彼の進化を丸ごと楽しむことができました。ユーモアと独創性に満ちた作品は、見る人の解釈を広げてくれますね。「無題」のテーマが多いのにびっくりしました。特に印象に残った作品は「いつもとちがう」水彩画と「人」ブロンズ像。どちらも自分に置き換えていろいろとイメージが膨らみました。フォロンの視点や表現は、日常の中にある気づきを与えてもらえるし、水彩画の色づかいはとてもぬくもりを感じることができました。これからもフォロン作品みていきたいと思います。
5.0
アートアジェンダさんの招待券プレゼントに当選して行ってきました。
フォロン氏のことは知りませんでしたが、温かみがあり、初めて見るのにどこか懐かしさを感じる作風に温かい気持ちになりました。
モノクロ時代もいいですがやはり優しい色使いのカラー作品がよかったです。
かと思えばやわらかくてかわいらしいタッチなのにおぞましい残酷さを感じる反戦イラストがあったりと、いろいろな作品を楽しめました。本当に訪問してよかったです!
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《いつもとちがう(雑誌『ザ・ニューヨーカー』表紙原画)》 1976年 フォロン財団蔵
©Fondation Folon, ADAGP/Paris, 2024-2025
名刺「フォロン 空想旅行エージェンシー」1990年頃
フォロン、ミラノにて 1968年(撮影:コレット・ポルタル)
《秘密》 1999年 ©photograph by Fernandez フォロン財団蔵
©Fondation Folon, ADAGP/Paris, 2024-2025