5.0
心の洗濯
鎌倉を訪れた時、必ず立ち寄るのが鏑木清方記念美術館である。
いかにも由緒正しいお屋敷といった風情で、こぢんまりとしていながらも、実に清々しい美術館である。
今回は梅雨最中であったが、しっとりとした美人画や庭園を鑑賞し、心の洗濯が出来た。
帰り際には満開の紫陽花がお見送りをしてくれ、あたかも、また来てくださいねと言っているかのようであった。
明日にでも来たくなったのは言うまでもない。
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近代日本画の巨匠 鏑木清方(かぶらき きよかた)画伯の終焉の地、鎌倉雪ノ下の旧居跡に建てられた美術館である。古都鎌倉の閑静な住宅地の中に、和風建物が端正なたたずまいをみせている。
鏑木清方は、明治11年、東京神田に生まれる。幼い頃から文芸に親しんで育ち、その画業のはじまりは挿絵画家からであり、のちに肉筆画に向い、清らかで優美な女性の姿や、いきいきとした庶民生活、肖像、愛読した樋口一葉や泉鏡花などの文学を主な題材として描かれた作品は、市井の人々への共感や慈愛のまなざしが感じられる。
鎌倉とのゆかりは、昭和21年に材木座に居を構えた時からである。昭和29年、文化勲章受章の年よりここ雪ノ下に画室をもうけ、昭和47年に93歳で亡くなるまでの間を過ごした。
清方は晩年、自らの境地を「市民の風懐(ふうかい)にあそぶ」と称して、庶民生活を題材にした作品を多く手がけた。情趣あふれる日本画作品、また典雅な文体による随筆を多く残している。
平成6年、遺族より鎌倉市にその画業と創作の場を後世に伝えてほしいという趣旨のもと、美術作品・資料と土地建物が寄贈された。これを受け、平成10年4月に記念美術館として開館した。
主な所蔵品に
「朝涼」(あさすず)大正14年(1925年)
「一葉女史の墓」(いちようじょしのはか)明治35年(1902年)
「朝夕安居」(ちょうせきあんきょ)昭和23年(1948年)
「にごりえ」昭和9年(1934年)
「註文帖」(ちゅうもんちょう)昭和2年(1927年)
など。
5.0
鎌倉を訪れた時、必ず立ち寄るのが鏑木清方記念美術館である。
いかにも由緒正しいお屋敷といった風情で、こぢんまりとしていながらも、実に清々しい美術館である。
今回は梅雨最中であったが、しっとりとした美人画や庭園を鑑賞し、心の洗濯が出来た。
帰り際には満開の紫陽花がお見送りをしてくれ、あたかも、また来てくださいねと言っているかのようであった。
明日にでも来たくなったのは言うまでもない。
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