美術館・展覧会情報サイト アートアジェンダ - 日本全国321の美術館・博物館と853の開催中&開催予定の展覧会をご紹介中!

ART BLOGS

アートブログ

日本とフランスの絹の橋

チケット買うときタイトル言うの緊張した。

「マダム・ソワ・セヴェンヌ」を観に行った。

日本とフランスの絹をめぐる歴史的なつながり、そしてマリー・アントワネットが愛した絹セヴェンヌを現代日本で復活させる職人たちを記録したドキュメンタリー作品。

(以下内容に触れる)


京都国立近代美術館。看板の右にある木が刈り込まれたのが残念。早くまた茂ってほしい。

特に序盤は言語情報が多く感じた。ふだんぼーっと映画を観てるんだとわかった。またリニアな構成ではなく、フランスや日本各地の養蚕家や織物職人、染色家、アーティストなど様々な人々の蚕や絹との関わりを代わる代わる映していた。ドキュメンタリーをあまり観たことがないのだが、ドキュメンタリーってこういうものなんだろうか。


細見美術館に再訪するためにちょうど志村ふくみさんの『一色一生』を読んでいたので、草木染めの様子が見れたのがよかった。志村ふくみさんが単体で緑に染まる植物はない、緑に染めるときは青と黄を混ぜて緑を作るんだと言っていたんだけれども、何かの葉っぱで絹糸を染めるシーンでミキサーした葉っぱの汁は緑だったので、さすがにこれは緑に染まるだろうと思って見ていたら染まった絹糸は本当にうすみどりというよりかは水色、青色で志村さんの言うとおりだった。


京都国立近代美術館「セカイノコトワリ」で志村信裕「Nostalgia , Amnesia」という映像作品を観た。化学繊維の登場で羊の毛が服の材料として使われなくなるという内容だったが、最初観たときは正直それのどこが問題なのかわからなかった。新しい素材が生まれて使われなくなる素材が生まれるのは時代の変化と共にどんな場所でも起こることであって、それをいちいち重大視するのは感傷的過ぎる気がしたのだ。それで仲村和代・藤田さつき『大量廃棄社会』、西村祐子『皮革とブランド』を買って、どうして羊毛が使われなくなることが問題なのか自分なりに考えていた。

今回の映画でも、絹糸は蚕の品種によっても大きく変わるし、蚕の絹糸と化学繊維では染まり方も大きく違うとあった。てなると、自然にあるものを使わなくなるのは選択肢を減らしていくことなんだと思った。便利だから、安いからと美しさを妥協していく先がどうなるのか考える必要がある気がする。

ちなみに羊毛に関しても、「決断するとき」のビルのセーターは羊毛のごわごわのやつじゃないときまらないだろうなと思う。


プロフィール

くつしたあつめ
通報する

この記事やコメントに問題点がありましたら、お知らせください。

こちらの機能は、会員登録(無料)後にご利用いただけます。

会員登録はこちらから
SIGN UP
ログインはこちらから
SIGN IN

※あなたの美術館鑑賞をアートアジェンダがサポートいたします。
詳しくはこちら

CLOSE

こちらの機能は、会員登録(無料)後にご利用いただけます。

会員登録はこちらから
SIGN UP
ログインはこちらから
SIGN IN

ログインせずに「いいね(THANKS!)」する場合は こちら

CLOSE
CLOSE
いいね!をクリックしたユーザー 一覧
CLOSE