4.0
新緑の東山で茶道具をじっくり拝見
連休の京都はえらいことになっていたようですね。
連休が明けるのを待って、後期展示へ伺ってきました。
後期展示は熱海の別邸・塵外荘での茶室の披露茶会でも再現展示です。
得庵は、超多忙な中でも茶会記や日記も残しており、当時がしのばれます。と言いましても、招待客も近代数寄者たちで、現在とはヒトとしての大きさもちっと違っているような気がします。こちらの別邸は現在も建物は残っているそうですが、2つの茶室は老朽化のために解体されています。展示室は人もまばらでじっくりじっくり拝見しました。派手派手でもなく、得庵があれこれを思案しただろうお道具組を楽しませて頂きました。
地下1階の展示は、「茶道具の次第―箱のいろいろー」展、これがとても興味深かったです。最近も藤田美術館のYouTubeで「藤田箱」なるものがあったというのを見たばかりで、所蔵者が移るたびに、お箱を作って、お箱のマトリョーシカ状態でした。お箱を見れば誰が所蔵していたかも分かるところも凄いですね。
この日の最後は、JR京都駅徒歩すぐの京都市立芸術大学資料館「京都市立芸術大学芸術資料館移転記念特別展 京都芸大〈はじめて〉物語」を観てきました(無料)展示件数は多くはありませんが、麦僊、竹喬、波光、華岳、不染鉄、岡本神草の「口紅」まで、じっくり観てきました。写真撮影もOKだそうです。電車までに時間あるなぁってときはお薦めです。