4.0
木彫がすごく良かった。
最終日に<(_ _)>。
地元の先生に木彫を習ってやってました→
戦争始まったので何かできないかと志願もアウト→
大観先生に推薦状貰って何とか戦地へ行き従軍画家的なことを→
戦後責められる→
藤田嗣治が「お前もこっちおいで」と呼んでくれる→
パリへ→
パリで絵が絶賛。売れる。売った。→
帰ってきてがっつり評価される。
がまるっとわかりました。
ただ・・・最初「あれ?・・・彫刻だっけ!?」となったんですが、この木彫がほんっっとに素晴らしい!!!
パリの最初の住みかとしたホテルが狭かったから彫刻は無理だろうと判断し絵へ転向したということで、なんと勿体ないことを~(泣)と・・・。
しかもメインヴィジュアルの絵にあるような、まさに「オリエンタル」を前面に押し出したような絵・・・多分ですが「売れる絵を描き売った」=セルアウトした、ってことであって、絶賛されるだけの凄い絵というのはそうなんでしょうが、これが彼が本当に描きたかった絵なんだ、というような手応えを感じなかった、というのが正直なところです。
静物画があったんですが、むしろ現地で色んな絵を見て他にももっと色々やって見たかったんじゃないかなぁ、という雰囲気を感じました。
帰って来てからの方が私は好きだなぁ。
海外で売れたアーティストの作品は逆に日本に少なくて、今忘れられてる場合もあり、最近あちこちで掘り起こそうとしてるような気がします。
ちょうど日本橋高島屋で「発見された日本の風景 高野光正コレクション」もやってましたね。海外に散逸した日本の絵画を集めたコレクターの企画展でした。
私も中村さんを存じ上げなかったので、今回見られて嬉しかったです。
でも、彫刻家としても大成していたらなぁ・・・と思わずにいられませんが・・・。