4.0
美しい磁器にうっとり
絵柄は龍なのに、うっとりしてしまいます
本来使うものなのに、眺めていたいという
不思議な時間と空間を経験させていただきました
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想像上の動物である「龍」は、古代中国で誕生しました。天に昇り、雨を降らせるなど様々な力をもつとされ、強さや権力を象徴する龍は、吉祥図様として、東アジアの絵画をはじめ、数多くの工芸品に取り上げられています。
中国の「五行思想」とも結びついた龍は、四神の中で東方を護る青龍となり、西方の白虎と玉環を取り合う図像も多く認められます。これは陽(東方)と陰(西方)のバランスが取れていることを示し、それにちなむ「龍虎図」が良く知られています。
鳳凰と組み合わせ て皇帝と皇后を象徴した「龍鳳図」、雲を従わせ天空を飛翔する「雲龍図」、波間に姿を現す「龍濤図」など、龍は多彩な姿で表され、人々に親しまれてきました。
本展では、重要文化財の橋本雅邦《龍虎図 屛風》(1895年) をはじめ、龍をモチーフとする作品を幅広いジャンルから集めました。これまで 公開される機会が少なかった作品も、ここぞとばかりに登場します。
古来人々がその霊力、吉祥を呼ぶ力に願いを込めた「龍」の絵画・工芸品を、2024年・辰年正月の「静嘉堂@丸の内」にてお楽しみ下さい。
※古代中国の自然哲学の思想。万物は木・火・土・金・水の五つの元素から成り立ち、それが互いに影響を与えながら天地万物が変化、循環するという考え。
会期 | 2024年1月2日(火)~2024年2月3日(土) |
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会場 | 静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内) Google Map |
住所 | 東京都千代田区丸の内2-1-1 明治生命館1F |
時間 |
10:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
月曜日、1月9日(火) ※ただし1月8日(月・祝)、1月29日(月)は開館 |
観覧料 | 一般 1,500円 大高生 1,000円 中学生以下 無料 障がい者手帳をお持ちの方 700円(同伴者1名無料)
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TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
URL | https://www.seikado.or.jp/ |
4.0
絵柄は龍なのに、うっとりしてしまいます
本来使うものなのに、眺めていたいという
不思議な時間と空間を経験させていただきました
4.0
古来より描かれてきて名品も多数ある龍虎図屏風、群仙図屏風、近代技法を駆使して近代にアップデートされた橋本雅邦、鈴木松年の大作が新しい展示室の最高の照明で並んで展示されてます。国貞、二代広重合作浮世絵に鎌倉時代の状態の良い摩尼宝珠図の優品に龍にちなんだ陶磁器、茶道具とバラエティーに富んだ展示内容です。
3.0
さすが静嘉堂文庫、とにかく良い物をお持ちだ。まして龍の意匠は当然ながら凝ったものが多く見応えがあった。
特に〈青花黄釉雲龍文盤〉〈青花紅彩龍文盤〉の鮮やかで美しい逸品に目を見張った。
橋本雅邦〈龍虎図屏風〉、昔記念切手で知っていて、初めて本物を目にすることができた。想像していたよりギンギラギンだったw。どなたかが書いていたが、屏風の開きが小さく見づらかったのは残念。
〈曜変天目〉は、まぁここに来たら見ておかないと。
1月17日・11時入館。混雑無し。1〜3室までスマホ・タブレットでの撮影可。
3.0
まぁ、龍だらけでしたね。
今回のお目当ては群仙図屏風。もともと「群仙」という題材が好きなので、見つけるとじっくり鑑賞しています。鈴木松年の作品も石を羊に変えたり、靴を鴨に変えたり、なかなかな仙人が出てくる楽しい作品でした。
が、しかし!スペースの制約とはいえ、開きの角度が小さすぎる。90度もないくらいで、離れて見ると何が描かれているか分からない。残念(涙)
あと、国貞の「全盛見立三福神」も見ていて楽しい。ゴテゴテの細工物を縫い付けた衣装を着たままの花魁3人が1枚の絵を眺めている絵で、「見立」というからにはいろいろトラップを仕掛けているんだろうなぁと思いながらニヤニヤ見ていました(笑)
4.0
2024年の干支「辰」にちなみ、静嘉堂の“龍”オールスター・キャストで絵画・染織・漆芸・金工・陶磁などの幅広いジャンルから勢揃いし、辰年の新年を寿ぐのにふさわしい展覧会が開催されています。辛いことの連続で幕を開けた2024年。干支の「辰」「龍」はこれからしっかり天駆けり、幸運をもたらしてくれるのか。とりあえずは祈るだけ祈って、彌之助蒐集の絵画や工芸に表された多彩な姿の神獣であり吉祥の霊獣である「龍」に、会いに行って来ました。
展示室には、まさに多彩な龍が踊るっていました。
会場には、明(1368-1644)~新(1644-1912)の時代に生まれた、恵みの雨を呼ぶ「雲龍」や皇帝と皇后の象徴「龍凰」、龍を中心に長寿や幸福が山海の訪れるとされる「寿山福海」文などが陳列されています。明時代の万暦赤絵の大型瓶《五彩龍花卉文尊式花瓶》は、77㎝の高さと形状が目を引きます。複雑な形状は、銅器の「尊」に倣ったもので景徳鎮で盛んに作られました。側面のヒレ状の凸帯も青銅器を模したものだそうです。口部には花と蕉葉文が描かれています。刀装具や印籠などに表された龍は、ワリト多いと思います。今展では、これまで見る機会のなかった作品も並んでいます。清時代の一対の堆で朱龍と波涛を表現した作品《龍濤堆朱盒》、も初公開なのだそうです。
ギャラリー3では、橋本雅邦《龍虎図屏風(重文)》VS.鈴木松年《群仙図屏風》屏風対決!が見られました。明治28年(1895年)開催の第4回 内国勧業博覧会の目玉企画として三菱第2代社長・岩﨑彌之助の援助のもと、東西の日本画家の屏風絵が共演しました。この2作品は、この時に出品された作品で、2人それぞれの代表作として高く評価されています。雅邦《龍虎図屏風》は何度も観させて頂いています。何度観てもとても迫力があります。松年の《群仙図屏風》ですが、左隻の龍に乗る女性は、西王母の娘の太真王夫人で、琴を持ち、龍に乗った図像でしばしば描かれるそうです。蝦蟇仙人や鉄拐、黄初平などの仙人とともに描かれ、さっそうとした美しさが際立ちます。また太真王夫人を背に乗せた龍の表情は何とも言えず、きっと夫人の奏でる天上の琴の音に、思いもかけず聞きほれてしまってでもいるかのようです。2つの屏風が並ぶ様子は何とも壮観というかド迫力です。またどちらも、明治28年という時代からでしょうか、洋画の表現法を取り入れ… Read More
5.0
漢籍、陶磁器、絵画、工芸、染織と、龍をテーマに多彩で、龍は皇帝のシンボルですから豪華な作品が並ぶ楽しい企画でした。
橋本雅邦「龍虎図屏風」と龍虎図屏風「群仙図屏風」が壁いっぱいに並び大迫力。
皇帝の龍は5本指のため、陶器、下賜する時に指を塗りつぶしたという説明にへぇぇ。
長次郎のお茶碗は、箱にしまうときのクッション材も仕覆と同じ清朝の錦で作られ、大切に大切にされたことが伝わります。
第4展示室以外は写真撮影可で何点か撮らせていただきました。映り込みがない展示ケースなのでとても綺麗に取れてよい記念になりました。
マイベスト3
・龍濤堆朱盒 一対:初公開の大きくて超絶技巧の堆朱。堆朱、いいですねぇ。
・帳”寿山福海“紺地龍:皇帝の袍だったかもしれないという解説は浪漫。紺地に金の龍、朱の牡丹?の刺繍にほれぼれ。
・豆彩龍鳳文盤 大清雍正年製銘:陶磁器は素敵な作品ばかりで・・・「寿」「鳳凰」「龍」が揃った色鮮やかな晴れ晴れとした雰囲気のこちらをチョイス
事務局様、チケットプレゼントありがとうございました。
楽しい休日を過ごすことができました。
4.0
今年初博物館。それにふさわしい華やかな展示でした。ドラゴンと龍の違いといった初歩的なところから解説してくれて助かりました。先人と龍の関係も深かったのだと感慨深くなりました。
キャプションの色で展示品の出土地を示すのは分かりやすかったです。
稲葉天目で集客狙ってるのはいただけない。
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