名品展 国宝「紅白梅図屏風」

MOA美術館

  • 開催期間:2023年1月27日(金)~2023年3月14日(火)
  • クリップ数:10 件
  • 感想・評価:3 件
名品展 国宝「紅白梅図屏風」 MOA美術館-1
名品展 国宝「紅白梅図屏風」 MOA美術館-2
名品展 国宝「紅白梅図屏風」 MOA美術館-3
国宝「紅白梅図屏風」尾形光琳 江戸時代
国宝 手鑑「翰墨城」 奈良時代~室町時代
国宝「色絵藤花文茶壺」野々村仁清 江戸時代
名品展 国宝「紅白梅図屏風」 MOA美術館-1
名品展 国宝「紅白梅図屏風」 MOA美術館-1
名品展 国宝「紅白梅図屏風」 MOA美術館-1

この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

MOA美術館のコレクションは、創立者・岡田茂吉(1882~1955)が蒐集した日本・中国をはじめとする東洋美術を中心に構成されています。その内容は、絵画、書跡、彫刻、工芸等、多岐にわたり、各時代の美術文化を語る上で欠くことの出来ない作品を含んでいます。

なかでも国宝「紅白梅図屏風」は、江戸中期の絵師・尾形光琳の最高傑作と高く評されています。本作品は二曲一双の金地を背景に白梅と紅梅を対峙させ、図案化した梅花や水流を配し装飾的な画面をつくりあげています。

本展では、「紅白梅図屏風」をはじめ京焼の大成者・野々村仁清作「色絵藤花文茶壺」、三大手鑑の一つとして著名な手鑑「翰墨城」の国宝3件の同時公開に加え、「過去現在絵因果経断簡」「洋人奏楽図屏風」、「色絵桃花文皿」などコレクションの各ジャンルを代表する名品を精選して展観します。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2023年1月27日(金)~2023年3月14日(火)
会場 MOA美術館 Google Map
展示室展示室1-5
住所 静岡県熱海市桃山町26-2
時間 9:30~16:30 (最終入場時間 16:00)
休館日 木曜日 
2月23日は開館
観覧料 一般 1,600円(1,300円)
高大生 1,000円(700円)・要学生証
中学生以下 無料
65才以上 1,400円・要身分証明
  • ※( )内は10名以上の団体料金
    ※障がい者手帳をお持ちの方と付き添い者(1名のみ)半額
TEL0557-84-2511
URLhttps://www.moaart.or.jp/

MOA美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

MOA美術館 MOA美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

5.0

尾形光琳の「紅白梅図屏風」

尾形光琳の国宝「紅白梅図屏風」を見る事を楽しみにMOA美術館に行きました。「紅白梅図屏風」を見る前に、杉本博司の「月下紅白梅図」があり、周りのお客さんが「こんな色だったかな」と困惑しているのを楽しんでいるかのように思われる展示経路ですが、海景シリーズのモノクロ写真を思い出す作品でした。モノクロにすることで、本物の「紅白梅図屏風」を月の下の明かりで見るとこのように見えるのではないかと想像させる、そのアイディア、さすが杉本さんの想像力、リスペクトを感じる作品でした。
そして、いよいよご対面。尾形光琳の「風神雷神図屏風」を初めて見たときに受けた印象と同じ印象を今回も受けました。右隻の若い紅梅の幹は細く濃い墨で描かれ、左隻の老いた白梅の幹は太く、墨は薄く、紆余曲折の人生を折り返し伸ばした長い枝で表現し、老若の対比がみごとでした。ただ、老若梅ともに枝先には数多くの梅の花が咲き誇り、いつの年代も人生を輝かせていけることを象徴しているかのようでした。また、中央に流水も上は細い川幅で濃い墨で描かれ、右上から左下へ広がる川幅とともに墨の色も薄くなっていました。水流の渦巻きは、琳派の特徴である意匠性で表現、レオナルド・ダ・ヴィンチを彷彿とさせる渦巻き表現は、長年の観察結果から生まれたことを感じさせるものでした。

THANKS!をクリックしたユーザー
さいさん、micco3216さん

4.0

「紅白梅図屏風」だけじゃない。

まず展示品から先に。
一目散に「紅白梅図屏風」を目指したつもりが、その手前にあった杉本博司さんの「月下紅白梅図」に引っかかってしまう。周りの方も「これ・・・?」となって足を止めておられた。スタッフさんが気付いて「国宝の紅白梅図屏風は奥ですよ~」と誰へともなく声を出し始めた。
でも私はこれを見て動けなくなってしまった。「紅白梅図屛風」が物凄い陽の気なら、こちらは完全に陰の世界。目を細めて視界を暗くして見ると、梅が星のように、川が天の川のように浮かび上がってくる。夜に蝋燭で見たらきっとそんな感じなのでは・・・かっこいい・・・。そのような想像をしながらかなりの時間この作品と対峙していた。
その後観た「紅白梅図屏風」はちょっと驚く位の明るさだ。修復し過ぎたのかな??と疑ってしまう位。何となく光琳の気配がしないような・・・。とは言え、川の表現などすごい。すごいのは間違いない。
それから「月下・・・」の方へ戻ってまた観た。100年単位で出てくるという琳派の作家だが、ここに写真という技法でそれを継承しようとする、すごい作品がある。
私としては、この時代を超えた作家の掛け合いに対して★5つだった。
他、国宝に重文にと少数精鋭で素晴らしい。でもここまで足を延ばしたらもうちょっと観たいなぁ。全部で81点は少し食い足りないので★一つ減らしました。
他、書いてたら切りないので止めときます。
機会があれば見て損はない「紅白梅図屏風」ですし、美術館自体も観光地に相応しく、大型で広々として抜群のロケーションにあり、庭あり、食事処沢山ありで、総じて満足です。
でも正直今回は杉本さんにしてやられました。

現在6室で「人間国宝・中野孝一 蒔絵展」が観られます。梅の蒔絵箱が素敵✨


アクセスですが、この館が山の中腹にあり、いくらなんでも行きはバスの方が賢明かと思います。かなりの急勾配です。
ロッカーはバス乗り場付近に少ししかありませんでした。
展示室は、バス乗り場からエスカレーターでかなり上った先にあり、2Fに入口があります。
2F能楽堂に興味がある方は、見学のみ可能でしたので先に観るとよいかと思います。
その後、2Fメインロビー→2F黄金の茶室→2Fメインロビー通り過ぎて展示室入口、という流れが一番スムーズかと。
2Fメインロビーは広々として、熱海の海が一望できます。素晴らしい眺め♡
反対側の壁には杉本博司さ… Read More

THANKS!をクリックしたユーザー
karachanさん、Tarさん、morinousagisanさん、micco3216さん、Sukekiyo-Acckermanさん

4.0

梅林と一緒に拝見

冬の嵐のあと、妙に暖かい一日に伺いました。
国宝の紅白梅図、もちろんですが、ほかにも優品多数でした。
蒔絵もすばらしかったです。
ちょうど、駐車場付近の梅林が良い具合に咲いており、楽しめました。

あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する

より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿は、
こちらから。ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する

周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
静岡県で開催中の展覧会

出展作品・関連画像IMAGES

国宝「紅白梅図屏風」尾形光琳 江戸時代

国宝 手鑑「翰墨城」 奈良時代~室町時代

国宝「色絵藤花文茶壺」野々村仁清 江戸時代

こちらの機能は、会員登録(無料)後にご利用いただけます。

会員登録はこちらから
SIGN UP
ログインはこちらから
SIGN IN

※あなたの美術館鑑賞をアートアジェンダがサポートいたします。
詳しくはこちら

CLOSE

こちらの機能は、会員登録(無料)後にご利用いただけます。

会員登録はこちらから
SIGN UP
ログインはこちらから
SIGN IN

ログインせずに「いいね(THANKS!)」する場合は こちら

CLOSE


がマイページにクリップされました

CLOSE マイページクリップ一覧を見る


がお気に入りに登録されました

CLOSE マイページお気に入り一覧を見る


を訪問済みに移動しました

CLOSE マイページ訪問済みイベントを見る

CLOSE

name

参考になりました!をクリックしたユーザー 一覧
CLOSE