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1982(昭和57)年に開館したMOA美術館は、熱海駅の背後に位置する海抜250mの丘陵地に建ち、初島や伊豆大島が浮かぶ相模灘など雄大な景観が見渡せる。つつじ山、梅園などがある瑞雲郷と名付けられた約236,400㎡(約71,500坪)の広大な庭園内に位置し、四季折々の豊かな自然の景観を堪能することができる。
MOA美術館は、創立者 岡田茂吉(おかだもきち 1882-1955年)のコレクションを基盤に、国宝3件、重要文化財67件、重要美術品46件を含む約3500件を所蔵している。
所蔵作品は、国宝である3点、「紅白梅図屏風」 尾形光琳 二曲一双、 手鑑「翰墨城」 1帖 311葉、「色絵藤花文茶壺」 野々村仁清、その他、重要文化財、重要美術品を含む、日本・東洋の陶磁器、彫刻、書跡、染織、絵画、金工など多岐にわたる。
改修工事を終えて、2017年2月に再オープンした美術館は、ロビーエリア、展示スペースなどの設計を世界的に活躍する現代美術作家 杉本博司が、建築家 榊田倫之と共に主宰する「新素材研究所」によって手がけられた。古代や中世、近世に用いられた素材や技法を、現代にどう再構築して受け継いでいくかという問いに取りくみ、さまざまな試みを行った。
国宝「色絵藤花文茶壺」の部屋は、職人の技術の粋をきわめた仕上げで、江戸黒ともよばれる深みのある黒漆喰の美しい壁でかこまれている。展示スペースには、樹齢数百年の行者杉をつかった框を配するなど、そこに飾られるものの美を最大限に生かし、古びないあたらしさを感じさせている。日本の伝統的な素材を用いた現代的な空間によって、あたらしいMOA美術館が体現されている。
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