4.0
流浪の人々の懐に入って見る景色
サーカス団員がポーズを取りこちらを静かに見つめている。
皆自然体だ。
その中で「出番を待つ象と女ガンガーの由来」はハッとする程大胆な構図が美しい。
横浜の河川敷かドヤ街に住み、日雇いで生活している「浦崎哲雄」さん。
ずらっと並んだ彼の日常風景が何とも楽しい。
展示リストに日記の一部が紹介されているが写真家、鈴木清ととても親しくしているらしく自然体である。
サーカスの団員、路上生活者など故郷を遠く離れ流浪する人々と家族写真を撮るように身近な風景として捉えている。
彼等に寄り添い親しくなってから撮影したのだろう。彼の優しさに触れた。
貴重なダミー本も見られる。