5.0
富士は描くのに気合が要るのかも。
山種美は数回しか行ったことがなく、初心者です。
前回はどうも作品とそりが合わず・・・で、今回は恐る恐る伺いました。
驚いたことに感動の嵐。
どれもいい、どれもすごい、しか言葉が出ません。
これが本領なのですね✨
当然出てくる北斎・広重、どれも素晴らしい状態のもので、嬉しいことにきちんと版元まで記載がありました。
特に「浦上氏蔵」と見ると、ニコ美「春画展(事実上「浦上さんが北斎漫画を全部見せます」の会です)」が思い出されて笑いが止まらなくなってしまいました(;^_^A
私も手に取ってめくってみたいなぁ!
平福百穂と伊東深水の屏風が並んでいるところにベンチがあるのも素晴らしいですね。
そんな中で、一番やられたのは川﨑晴彦の2枚でした。
マゼンダ色の富士は見たことないなぁ。
隣の紺色の富士もすごい迫力。
離れたところからふっと後ろを振り返り見ると、遠くからでもどーん!と迫ってきて大迫力。
奥村土牛が出ていて、色彩豊かなものに弱いのでやはり「吉野」に持っていかれました。
次回展も控える御舟の「春の宵」は亡くなる前年の作品か・・・と思うと何となく立ち去り難く、暗闇に浮かび上がる桜に見入ってしまいました。ポスカもあったので購入。
色々書いてて心苦しくなる位、本当に全部良かった。
富士は手垢のついたテーマではあるし、個性を出そうとちょっと気合が入るのかしら。
それともやはり神聖な心持になるのかな。
とにかくどれも気合が違う感じがしました。
素晴らしい展示をありがとうございました。