生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎

アーティゾン美術館

  • 開催期間:2022年7月30日(土)~2022年10月16日(日)
  • クリップ数:35 件
  • 感想・評価:6 件
生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎 アーティゾン美術館-1
生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎 アーティゾン美術館-2
生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎 アーティゾン美術館-3
生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎 アーティゾン美術館-4
生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎 アーティゾン美術館-5
生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎 アーティゾン美術館-6
生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎 アーティゾン美術館-7
生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎 アーティゾン美術館-8
生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎 アーティゾン美術館-9
生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎 アーティゾン美術館-10
生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎 アーティゾン美術館-11
生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎 アーティゾン美術館-12
生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎 アーティゾン美術館-13
生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎 アーティゾン美術館-14
生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎 アーティゾン美術館-15
坂本繁二郎《放牧三馬》1932年 油彩・カンヴァス 石橋財団アーティゾン美術館蔵
青木繁《わだつみのいろこの宮》1907年 油彩・カンヴァス 重要文化財 石橋財団アーティゾン美術館蔵
青木繁《行道面》1900-03年頃 鉛筆水彩・紙 石橋財団アーティゾン美術館蔵
青木繁《自画像》1903年 油彩・カンヴァス 石橋財団アーティゾン美術館蔵
青木繁《黄泉比良坂(よもつひらさか)》1903年 色鉛筆、パステル、水彩・紙 東京藝術大学蔵 *後期のみ展示
青木繁《坂本繁二郎像》1902年 鉛筆、淡彩・紙、個人蔵 *前期のみ展示
青木繁《温泉》1910年 油彩・カンヴァス 個人蔵
青木繁《海の幸》1904年 油彩・カンヴァス 重要文化財 石橋財団アーティゾン美術館蔵
青木繁《海》1904年 油彩・カンヴァス 石橋財団アーティゾン美術館蔵
坂本繁二郎《自画鏡像》1929年 油彩・紙 石橋財団アーティゾン美術館蔵
坂本繁二郎《帽子を持てる女》1923年 油彩・カンヴァス 石橋財団アーティゾン美術館蔵
坂本繁二郎《牛》1919-65年 油彩・カンヴァス 個人蔵
坂本繁二郎《能面と鼓の胴》1962年 油彩・カンヴァス 石橋財団アーティゾン美術館蔵
坂本繁二郎《植木鉢》1959年 油彩・カンヴァス 久留米市美術館蔵
坂本繁二郎《月》1966年 油彩・カンヴァス 無量寿院蔵(福岡県立美術館寄託)
生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎 アーティゾン美術館-1
生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎 アーティゾン美術館-1
生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎 アーティゾン美術館-1
生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎 アーティゾン美術館-1
生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎 アーティゾン美術館-1
生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎 アーティゾン美術館-1
生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎 アーティゾン美術館-1
生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎 アーティゾン美術館-1
生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎 アーティゾン美術館-1
生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎 アーティゾン美術館-1
生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎 アーティゾン美術館-1
生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎 アーティゾン美術館-1
生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎 アーティゾン美術館-1
生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎 アーティゾン美術館-1
生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎 アーティゾン美術館-1

この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

青木繁(1882-1911)と坂本繁二郎(1882-1969)は、ともに現在の福岡県久留米市に生まれ、同じ高等小学校で学び、同じ洋画塾で画家を志しました。日本の洋画が成熟へと向かう時代の流れのなかで、それぞれに独自の作風を探求しました。

青木は東京美術学校(現東京藝術大学)在学中に画壇にデビューし、美術と文学において浪漫主義的風潮が高まる時代のなか、《海の幸》(1904年)で注目を集め、若くして評価されます。しかし、華々しいデビューとは対照的に、晩年は九州各地を放浪し、中央画壇への復帰も叶わず短い生涯を終えました。

一方、坂本は青木に触発されて上京し、数年遅れてデビューします。パリ留学後は、福岡へ戻り、87歳で亡くなるまで長きにわたって、馬、静物、月などを題材にこつこつと制作に励み、静謐な世界観を築きました。作風も性格も全く異なる二人ではありますが、互いを意識して切磋琢磨していたことは確かでしょう。

生誕140年という記念すべき年に開催する本展は、約250点の作品で構成されます。二人の特徴や関係をよく表す作品を中心にすえ、それぞれの生涯をときに交差させながら「ふたつの旅」をひもといていきます。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2022年7月30日(土)~2022年10月16日(日)
  • ※前期・後期で一部作品の展示替えあり
    前期展示:9月11日まで
    後期展示:9月13日から
会場 アーティゾン美術館 Google Map
展示室6・5階展示室
住所 東京都中央区京橋1-7-2
時間 10:00~18:00 (最終入場時間 17:30)
  • ※9月23日を除く毎週金曜日は20:00まで
    (最終入場時間 19:30)
休館日 月曜日 
9月20日、10月11日
※ただし9月19日、10月10日は開館
観覧料 日時指定予約制
ウェブ予約チケット 1,600円
当日チケット(窓口販売) 1,800円
学生無料 (要ウェブ予約)
  • ※ウェブ予約チケットが完売していない場合のみ、美術館窓口でも当日チケットを販売します
    ※中学生以下の方はウェブ予約不要です
TEL050-5541-8600 (ハローダイヤル)
URLhttps://www.artizon.museum/exhibition/detail/543

アーティゾン美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

アーティゾン美術館 アーティゾン美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

4.0

やっぱり月が好き。

ポーラ美術館開館20周年記念展で見た、坂本繁二郎の月と馬の絵がすごく良かったので、こちらにも興味を持って行ってきました。
若い頃の絵から順を追って展示してある為、この画風に到達していく経過がよくわかりましたが、やっぱり中間色を多様し始めた当たりからが好きだなぁ。そして月の絵ないなぁと思っていたら最後に少しだけ・・・とは言えやはり全部好き。
とか思ってにやけていたら、青木繁の絶筆「朝日」が真正面にあって、あまりの凄さに固まりました。「うぉ~っ!!」とか思わず声出ちゃいました。

企画展とは別の話になりますが・・・。今回が初ゾン美だった私、あまりの寒さに完璧に腹を下し、小一時間トイレと会場を往復、腹痛の中の鑑賞となり久々に結構きつかったです。今の時期に(外は気温23度とか)長袖で下に一枚キャミ着ていて、カシミア入りのでかいショールで調整してもだめ。結局下にあるロッカーまで上着を取りにいく羽目に。他ではここまでは滅多とありませんでしたし、係の方が「一年中同じ温度です」と仰ってましたので、身に覚えのある皆様、どうぞお気をつけ下さいませ。

という事情で、別階の石橋財団コレクション選特集コーナー展示に時間が足りず(泣)。
ロベール・ドローネー「街の窓」良かったし、クレーとかザオ・ウーキーもいい感じだったしで見どころ多そうだったから涙しかありません。時間が許せば期間内にリベンジしてきます。

THANKS!をクリックしたユーザー
ファイさん、morinousagisanさん、micco3216さん

4.0

ふたりの人生を対比させつつ、それぞれの画業を見つめたい

ふたりが同じ画塾で一緒に学んだ時の作品から始まり、画家を目指して上京後に群馬・妙義山へ一緒に写生旅行へ出かけた時のスケッチなど貴重な作品が展示されています。
おもしろいのは、青木繁がスケッチした雅楽や舞楽などの仮面の数々です。説明のメモもたくさん書かれています。その後に神話をテーマにした絵を指向するのですが、神話や神楽など古典文化への強い関心が分かる資料です。

一緒に千葉の布良(めら)海岸に旅行した時の体験に着想して描いた≪海の幸≫が青木の代表作。実際にこういう光景を見た訳ではなく、坂本から近くの漁村で大漁だったことを聞き、また地元のお祭りでお神輿を担ぐ光景を見て、神話の世界も盛り込んで発想したようです。

その後、青木は肺結核で28歳で亡くなりますが、一方の坂本繁二郎は、文展に入選し、パリに留学するなど着実に評価を拡げて行き、1969年87歳の長寿を全うするまで、静謐な作風の作品を多く描きました。

こうしてふたりの人生を対比させると、青木が果たせなかった分まで坂本が長く画業を全うした、終生に渡って青木の存在を意識したに違いない、と捉えてしまいます。でも絵の作風は全く異なるふたりですから、あまり対比させずにそれぞれを観た方がいいようにも感じました。

THANKS!をクリックしたユーザー
さいさん、morinousagisanさん

5.0

2つの生き様を感じ取る

何度来ても建物が魅力的なアーティゾン美術館。

28歳の生涯を駆け抜けた青木 繁さんと、
87歳の生涯で様々な作品を描き上げた坂本繁二郎さん、
同じ時期に同じ場所で生まれた2人の生き様。

唯一の共通点として挙げられる「面」。
青木さんが1900年〜03年に描いた能面のスケッチを
その50年後、坂本さんが描いたのだとしたら、、と思いたくなった。

対照的な絶筆の作品もそれぞれの生き様を表しているようでドラマチック。

#青木繁
#坂本繁二郎
#アーティゾン美術館
#アート好きな人と繋がりたい

4.0

念願の!

やっと念願の初アーティゾン美術館!金曜日の夜間開館を狙ったので、最後の方は監視員さんと私と作品という最高の時間を頂きました。青木繁と坂本繁二郎、同郷の二人の展覧会。青木繁は、あの有名なのとか、この有名なのとか惜しみ無く展示されていて凄かったです。雰囲気というか空気というか、なんか独特な感じがしました。坂本繁二郎が好きなので、あの作風になる前のものとかも見れて、とても良かったです。坂本といえばな、幻想的で夢と現の間のような雰囲気、朝焼けか夕焼けか、といった感じの色遣い。すごく幸せな時間でした。

THANKS!をクリックしたユーザー
さいさん

5.0

センチメンタルな旅路

青木坂本二人展、とっても良かったです!

ゾン美は代表作だけではなく多彩な青木作品を所蔵しているのですね。
そこに個人蔵、他館の作品を借用してとても充実した展覧会になっています。
青木は自画像も含め人物画が抜群に良いです。
「ちゃんとやれてんのか」と挑みかかるような見透かしたような眼がイイ。

ゾン美所蔵と一部個人蔵など撮影可能です。
息子くんの肖像画が欲しい。

二人の旅路を両者の絶筆で締める流れもなんだかセンチメンタル。
青木坂本、どちらのファンも楽しめる素晴らしい展覧会でした。

THANKS!をクリックしたユーザー
シンディさん、morinousagisanさん

-

素敵な ライバル の 芸術家

青木繁の日本の神話からの幻想は見る者たちを 深い海の中にいつの間にか舞い込んで画面の中に入りますように 古代の あたかも夢の世界に生きているかのようです。現代の統一教会の引き起こしている地獄の世界とは比較になりません。いかに現代人が汚れてしまったかを 如実に反省させられます。自然の理法に従いながら 初々しく 高貴な世界にまねかれるのは 青木の制作意欲が 孤独に震えながらも 美しく燃焼しているからでしょう。恵まれない環境でありながらも 自己の想像力と観察力を保つために きっと超人的な努力をされたことに 脱帽いたします。一方坂本繁次郎の絵画は 悠久の自尊心からうまれた 天下泰平の世界の創造を求めている。詩情豊かな空間を想像することも 尊い境地であろう。きっと晩年も平安な人生を楽しまれたことでしょう。
お二人の作品同士の真摯な対話は 我が国の美術史上まれにみる快挙でありましょう。 
合掌。

あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する

より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿は、
こちらから。ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する

周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
東京都中央区で開催中の展覧会

出展作品・関連画像IMAGES

坂本繁二郎《放牧三馬》1932年 油彩・カンヴァス 石橋財団アーティゾン美術館蔵

青木繁《わだつみのいろこの宮》1907年 油彩・カンヴァス 重要文化財 石橋財団アーティゾン美術館蔵

青木繁《行道面》1900-03年頃 鉛筆水彩・紙 石橋財団アーティゾン美術館蔵

青木繁《自画像》1903年 油彩・カンヴァス 石橋財団アーティゾン美術館蔵

青木繁《黄泉比良坂(よもつひらさか)》1903年 色鉛筆、パステル、水彩・紙 東京藝術大学蔵 *後期のみ展示

青木繁《坂本繁二郎像》1902年 鉛筆、淡彩・紙、個人蔵 *前期のみ展示

青木繁《温泉》1910年 油彩・カンヴァス 個人蔵

青木繁《海の幸》1904年 油彩・カンヴァス 重要文化財 石橋財団アーティゾン美術館蔵

青木繁《海》1904年 油彩・カンヴァス 石橋財団アーティゾン美術館蔵

こちらの機能は、会員登録(無料)後にご利用いただけます。

会員登録はこちらから
SIGN UP
ログインはこちらから
SIGN IN

※あなたの美術館鑑賞をアートアジェンダがサポートいたします。
詳しくはこちら

CLOSE

こちらの機能は、会員登録(無料)後にご利用いただけます。

会員登録はこちらから
SIGN UP
ログインはこちらから
SIGN IN

ログインせずに「いいね(THANKS!)」する場合は こちら

CLOSE


がマイページにクリップされました

CLOSE マイページクリップ一覧を見る


がお気に入りに登録されました

CLOSE マイページお気に入り一覧を見る


を訪問済みに移動しました

CLOSE マイページ訪問済みイベントを見る

CLOSE

name

参考になりました!をクリックしたユーザー 一覧
CLOSE